日本初！キッチン、テーブルのデザインに変革をもたらす新複合素材「NECELA」を販売開始

大日化成工業が日本初となるセラミックとガラスの複合素材国産化に成功。キッチンやテーブルの天板素材としてセラミックタイルを使用する際、厚い下地が無くても、薄く浮遊感のあるデザインが可能となります。

大日化成工業株式会社

2023年6月20日 09時50分

大日化成工業株式会社は、セラミックとガラスの複合素材「NECELA(ネセラ)」の製造に日本で初めて成功し、販売開始することを発表。NECELAはオーダーキッチン、オーダー家具のデザインの可能性を広げる革新的な複合素材であり、従来と比べて薄く浮遊感のあるデザインが可能となります。また、セラミック表面材各メーカーの色柄を自由に選択できるだけでなく、ミリ単位でサイズや形をオーダーすることができます。
接着剤メーカーと共同開発した特殊な接着剤により、貼り合わせ部分の剥がれなど外観的な問題も解決され、耐久性にも優れています。今年7月19日、20日に開催される「リフォーム産業フェア2023」で正式発表し、NECELAの特長と可能性をアピールし新たなビジネスチャンスを創出していく予定。

NECELAブランドロゴ及びカウンターイメージ画像

人工大理石、クォーツストーン、セラミックタイルの天板特注加工において国内トップレベルのシェアを持つ大日化成工業株式会社(本社：東京都杉並区、工場：栃木県小山市)は、新しい天板素材として、セラミックとガラスの複合素材の国産化に初めて成功し「NECELA」ブランドで販売開始することを発表しました。

NECELAは日本で初めて実用的な複合素材の開発に成功した事例となり、オーダーキッチン＆洗面やオーダー家具のデザインの可能性が大幅に広がることが期待されます（商標登録済）。

NECELA実物板サンプル(天板：DEKTON SIRIUS、文字部分：DEKTON KRETA)

近年、カウンタートップは薄く、軽やかなデザインが求められる中、従来のセラミックやクォーツストーン、人工大理石などは、反り割れ防止のため、厚い裏打ちやキャビネット、フレーム等の下地が必要でした。しかし、NECELAはガラスを貼り合せることで、厚い下地で天板を支持する必要がなくなり、薄く浮遊感のあるデザインが可能になります。

テーブルとして採用した場合のイメージ図

これまで存在した海外製複合素材と違い、ミリ単位でサイズ・形をオーダーすることができるため、デザイナーの要望に応じた製品を1品単位で提供可能。また、セラミックタイル部分は、DEKTON、LAMINAM、MARAZZI、NEOLITHなど、流通している大手メーカーの色柄であれば基本的にどれでも利用可能です。

想定する販売対象は、オーダーキッチンや洗面、オーダー家具を設計・販売しているメーカーやインテリア関連商社となります。

NECELA＿別色実物サンプル写真

更に、NECELA製キッチン＆テーブルを2023年7月19日＆20日に東京ビッグサイトで開催される「リフォーム産業フェア2023」にも出展する予定。展示されるキッチン＆テーブルの事例では、世界有数のセラミックタイルメーカーであるCosentino社のDEKTONを使用した実物大の製作事例が展示されます。

これまで、海外でも類似の複合素材が存在していましたが、接着剤に気泡が入ってしまい外観的な問題が生じることが多くありました。しかし、大日化成工業株式会社は接着剤メーカーと共同開発を行い、特殊な接着剤を開発。この接着剤を使用することで、ガラスとセラミックを同時にカットしても、小口に気泡が見えない仕上がりとなります。そのため、NECELAは高級家具やキッチン天板としても利用でき、高級感のある見た目を実現します。

尚、NECELAは既に国内の大手家具メーカーが実施している持続垂直荷重試験と同等の社内試験をクリアしており、実用的な耐久性も実証されています。

NECELAの小口撮影画像(上板はセラミックタイル8mm、下板はガラス12mm)