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合同会社ブルーサークル
会社概要

FIRST CVC、事業会社によるCVC活動の包括的調査「Japan CVC Survey 2022」を発表

“冬の時代”もCVCにはチャンス? CVC運営は77%が好調と回答。成功するCVCは「イメージの逆を行く」実態も明らかに。

合同会社ブルーサークル

スタートアップ投資に取り組む日本最大(※)のCVCコミュニティ「FIRST CVC」(事務局:合同会社ブルーサークル)は、多様な業界・規模からなる企業数110社、予算総額4,100億円超をカバーした事業会社・CVCによるスタートアップ投資実態に関する最大級の調査「Japan CVC Survey 2022」を発表しました。

 

【調査結果サマリー】
  1. 回答企業の77%は、CVC活動の状況は「好調」と回答。39%が今後も投資数を増加させる意向(47%は水準維持、14%は削減見込み)で、スタートアップ投資全般が厳しい環境と言われる一方で、CVC投資は今後も拡大する見込み。
  2. CVC組織の平均ファンドサイズは35億円を超え、中規模なVCに匹敵する規模。2022年前半の投資数は、回答企業の出資案件のみで日本全体のおよそ4分の1に相当。
  3. リード投資に対応可能と答えた企業は61%、シナジー前提ではない投資が可能と答えたCVCは77%に上り、M&A組織も兼ねる組織が46%を占めるなど、CVCの一般的なイメージと異なる実態が明らかに。
  4. 調査結果の分析に基づき、全体の2割を特に優れたCVC「リーディングCVC」として定義。一般のCVCと比較した結果、事業シナジーと財務リターンの“二兎を追う”方が成功する、長期よりも実利シナジーを重視、投資後の支援に積極的、といった新事実が確認された。
  5. 一方で、投資家としてのファイナンス感覚の弱さ、社内中心の画一的な人材構成、社内の巻き込み不足など今後の課題も浮き彫りとなった。

【調査概要】
調査実施時期: 2022年8月〜10月
回答対象期間: 2018年1月〜2022年6月
調査方法:回答各社へのインターネットアンケート
調査対象:スタートアップへの投資を行う、または実施を検討している事業会社およびCVCファンド。金融系VCなど自社グループ資金の運用を主とするVCも含む。
調査協力:DIAMOND SIGNAL編集部

【実施目的】
・CVC当事者が集う業界団体として、メンバー各社に対し今後の投資活動におけるベンチマークおよび指針を提供する
・スタートアップ企業に対し、事業会社・CVCの投資活動の実情と最新動向を情報提供し、資金調達およびアライアンスにおける選択肢を提供する
・日本のスタートアップエコシステムにおけるCVC活動の役割を明らかにし、日本のスタートアップ産業振興に還元する

※ VC/CVC業界における2022年12月時点自社調べ。
 
  • 「Japan CVC Survey 2022」調査結果概要

■ 大半のCVC活動は「好調」で、投資意欲は高い水準を維持
全体の11%は非常に好調、66%が運営状況を好調と回答。不調と答えたのは23%にとどまりました。また、運営歴が0〜2年、および6年以上の組織に特に好調な組織が多くなっています。
今後の投資数の見込みは、39%の組織が増加、47%が変わらない、と回答しており、好調な運営状況を反映して積極的な投資を継続する姿勢が覗えます。

 

※ 調査結果から投資の目的が財務リターン寄りの企業をFinancial、戦略シナジー寄りの企業をStrategic、中間をHybridと分類。



■ CVCの投資件数は、日本の4分の1を超える水準に
CVC組織の平均ファンドサイズは、グループ売上の規模が5,000億円を超える企業の場合は100億円を超え、それ以下も35〜40億円超と、1社1社が中〜大型のVCファンドに匹敵する規模となっています。
加えて、2022年前半の調査対象企業の投資数は274件と、日本の全出資案件のおよそ4分の1(※)に達しており、サーベイに参加していないCVCを考慮すると相当の割合が事業会社・CVC出資の資金調達となっていることが想定されます。
 

※ INITIAL「Japan Startup Finance 2022上半期」よりFIRST CVC試算



■ フォロー中心のイメージとは異なり、CVCの投資方針は一般のVCと変わらない水準に
資金調達ラウンドを主導する「リード投資」に対応可能と答えた企業は61%で、特に財務リターンと戦略シナジーの双方を狙うハイブリッド型のCVCの場合は82%に達しました。これは、グローバルでの同種のCVC調査(※)と比較しても高い水準です。
また、運営目的に関わらずシナジー前提ではない投資が可能と答えたCVCは77%でした。
加えて、CVC組織がM&A組織を兼ねている企業は46%もあり、うち64%はM&Aを見据えた出資活動を行っていました。
結果、リード投資が出来ない、シナジーがないと投資できない、M&Aにつながらない、といったCVCの一般的なイメージと異なる実態が明らかになったと言えます。
 

※ Silicon Valley Bank “The State of CVC 2021”



■ 優れたCVCは「二兎を追う」
CVCを分類する視点として、本調査では調査結果に基づき、運営状況が好調で、社内評価も高く、投資実績が豊富で今後も積極的な投資姿勢を維持しているCVCを「リーディングCVC」と定義し、その他のCVCとの違いを分析しました。
その結果、リーディングCVCは事業シナジーと財務リターンの両方を狙うハイブリッド型が52%を占めることや、実利的なシナジーを重視していること、スタートアップ支援に全面的に積極的であることなどの特徴が明らかになりました。
 




■ ファイナンス視点、多様性、社内理解が今後の課題
CVC特有の課題として、VCでは一般的な財務目標を設定できていないなど本業投資家ではないが故にファイナンス感覚が弱い点、組織トップ含めメンバーが社内人材中心で、かつジェンダーの偏りが激しく多様性にかけた人材構成であることも判明しました。
また現場の課題感として、シナジー創出に欠かせない社内の巻き込みに苦労するなど、出島組織として扱わがちなCVC部署が孤立する傾向も浮き彫りになりました。
 

 

 


本調査の詳細レポートは以下URLよりダウンロード可能です。
https://www.firstcvc.jp/japan-cvc-survey-2022


■ 調査回答企業(名称掲載許諾企業のみ記載)
ソニーベンチャーズ株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社丸井グループ、Aflac Ventures Japan株式会社、三井不動産株式会社、三菱倉庫株式会社、三菱地所株式会社、 AIX Tech Ventures株式会社、Chatwork株式会社、CRGインベストメント株式会社、FUJIYAMA BRIDGE LAB、Gakken LEAP、セイノーホールディングス株式会社、タツタ電線株式会社、ダブルシャープ・パートナーズ株式会社、トヨタ紡織株式会社、 Hamee株式会社、J.フロントリテイリング株式会社、JAPAN CONTECH FUND、JPインベストメント株式会社、NOBUNAGAキャピタルビレッジ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、SOLIZE株式会社、TBSイノベーション・パートナーズ合同会社、アルフレッサ ホールディングス株式会社、アンカー・シップ・パートナーズ株式会社、いつもキャピタル株式会社、オリコン株式会社、キャナルベンチャーズ、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、グリーベンチャーズ株式会社、コクヨ株式会社、スターツコーポレーション株式会社、ミナミインキュベート株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社JR西日本イノベーションズ、株式会社MOL PLUS、株式会社MTG Ventures、株式会社SEKAISHA、株式会社WOWOW、株式会社アドウェイズ・ベンチャーズ、株式会社イノベーション、株式会社オールアバウト、株式会社コロプラネクスト、株式会社サザビーリーグ、株式会社シーイーシー、株式会社ティーガイア、株式会社デジタルガレージ、株式会社デンソー、株式会社ピアラベンチャーズ、株式会社ファミリーマート、株式会社ポーラ・オルビスホールディングス、株式会社マイナビ、株式会社旺文社ベンチャーズ、株式会社京信ソーシャルキャピタル、株式会社広島ベンチャーキャピタル、株式会社三越伊勢丹イノベーションズ、株式会社産経デジタル、株式会社長谷工コーポレーション、株式会社博報堂DYベンチャーズ、株式会社富士山マガジンサービス、紀陽キャピタルマネジメント株式会社、山口キャピタル株式会社、住友生命保険相互会社、松竹ベンチャーズ株式会社、静岡キャピタル株式会社、積水化学工業株式会社、前田建設工業株式会社、中部電力株式会社、凸版印刷株式会社、南海電気鉄道株式会社、南都キャピタルパートナーズ株式会社、日本特殊陶業株式会社、宝ホールディングス株式会社、味の素株式会社…など合計110社順不同、表記は回答者記載による。


■ FIRST CVCについて
オープンイノベーションやスタートアップ投資に取り組む事業会社・CVCが集い、学び合う日本最大(※)のコーポレートベンチャーキャピタルコミュニティです。
150社、250人以上の投資担当者・責任者が集まり、CVC特有の課題やノウハウを横断的に共有するため、各種勉強会やネットワーキングイベントの開催、CVC活動の調査研究、協業創出を目指したスタートアップとのマッチングなどに取り組んでいます。
公式サイト: https://www.firstcvc.jp/

 

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業種
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本社所在地
東京都渋谷区松濤 1-28-2
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小野敬明
上場
未上場
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設立
2020年01月
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