医用画像データプラットフォームCallisto、シードラウンドで2億円の資金調達を実施
■ 資金調達の目的
現在、医療AI分野で最も求められているものはインフラ、つまり「ミールキット」と「オーダーメイド料理」です。Callistoは日本のAI医療機器の製品数を劇的に増やすべく、放射線/病理分野を軸に医療AIインフラを整えます。今回調達した資金では、多様かつ良質な肺CT/脳MRIデータセットを用意・販売しつつ、カスタム創薬AI/医療AIを開発することで、世界一の医療AIインフラ企業への礎を築きます。
- ミールキット:医療AI研究開発にすぐ使えるデータセットの販売
医療AIの研究開発においては、多様かつ良質な教師付きデータセットが必要不可欠です。しかし現状、AI企業・医療機器メーカー・製薬企業は「データ収集」「データの取捨選択」「アノテーション」「前処理」の工程を全て一社単位で行うため、AIの研究開発に膨大な費用と時間がかかる上に、十分なデータ収集も困難です。Callistoは最先端の医療AI技術と医学的知見を活用し、医療AI開発企業が切望している、全工程が高い水準で完了した医用画像データセットを販売します。
医用画像データプラットフォームの構築に向けて、現在は匿名加工ツール・アノテーションツール・前処理ツール・データセット販売サイトを開発しつつ、5施設の大学病院とデータ提供を含む医療AI共同研究も行っています(予定含む)。売上の一部は医療施設とアノテーターに還元することで、各関係者が利益を享受できるエコシステムを実現します。また、大切な医療データを安全に流通させるべく、東京大学の茂木研究室と医療データの流出・改ざん防止に向けたブロックチェーンの研究開発も実施しています。
- オーダーメイド料理:カスタム創薬AI/医療AIの開発
ニーズに即した創薬AI/医療AIを開発するには、特殊データ(例:肺がんの進行が分かる時系列データ、結節/出血など見た目の似た疾患データ、体内にバイパスを含むデータ、確定診断付きデータ、希少疾患データ)が欠かせません。しかし現状、製薬企業・医療機器メーカー・AI企業は「少量の特殊データ」しか保有していないため、特定目的に合わせたAI開発が困難な上に、AIの精度とロバスト性も限定的な場合が多いです。Callistoは最先端の医療AI技術とプラットフォーム内の特殊データを活用し、精度とロバスト性の高い、カスタムの創薬AI/医療AIを開発します。
製薬企業との創薬AI開発においては、特に病理画像/CT/MRIなどにAIを適用し、抗がん剤などの毒性/有効性評価と、臨床試験における病理組織学的評価を行うことで、疾患ターゲット探索・創薬プロセス短縮・創薬成功確率向上を目指します。医療機器メーカー・AI企業との医療AI開発においては、各種医用画像にAIを適用し、ノイズ除去・臓器の領域分割・疾患の分類/検出などを行うことで、診断支援・手術支援を図ります。
■ 採用情報
「このまま一生今の仕事を続けるつもりか? それとも医用画像データとAIで日本と世界を救ってみようと思わないか?」
Callistoは「世界を巻き込む医療AI革新へ」一緒に挑戦してくれる仲間を募集しています。本気で「医療の質向上」「医療費削減」を実現するには、強い当事者意識を持つ、様々な分野(Corporate・Business・Technology・Clinical)の専門家が必要不可欠です。そこで、Callistoはひたすら本質(結果)だけにこだわるべく、メンバーにできる限りの裁量と成長機会を提供します。現在の採用注力ポジションは、人事労務・医療AIエンジニア/リサーチャー・ブロックチェーンエンジニア・MLOpsエンジニア・フロントエンドエンジニアです。新時代の狼煙を一緒に上げましょう!
採用ページ:https://callisto-ai.com/recruit
■ 引受先からのコメント
■代表取締役CEO カリスのコメント
僕は日本一の若手医療AI研究者(主著論文引用数1,000回以上)として、医用画像データ不足を解消する研究を7年間続けてきました。しかし実際に流通する医用画像データを増やさない限り、この問題を本質的に解決することはできません。人手的にも経済的にも医療崩壊の瀬戸際に立たされた少子高齢大国・日本は、人口比の病床数と画像診断装置台数(MRI・CTなど)も世界一です。にも関わらず、その多様かつ良質な医用画像データは、いつまで経っても院内に眠ったままで、医療AIの研究開発と臨床導入は殆ど進んでいない状況です。米国の500製品以上に対し、日本には23製品のAI医療機器しかないので、もはやAI医療機器を1-2製品増やしたところで、どうにもなりません。
そこで立ち上げたのがCallistoです。今回の資金調達は、僕のビジョンに共鳴してくださった「16人の仲間」「5施設の大学病院」「東大のブロックチェーン研究室」「株主の方々」ありきで実現しました。心から感謝申し上げるとともに、何が何でも「世界の人命を救いつつ、外貨を稼いで日本の経済も救う」べく、切実な想いで日々の業務にあたる所存です。今後のCallistoにご期待ください。
カリスのプロフィール
16歳で東京大学に合格。博士(情報理工学)。ケンブリッジ大学・ミュンヘン工科大学・ミラノビコッカ大学・医療ビッグデータ研究センター・国立国際医療研究センター病院 元客員研究員。YouTube発信(登録者数約7万人)をきっかけに「日曜日の初耳学」「激レアさんを連れてきた。」出演。エルピクセル株式会社 CEO補佐を経て、カリスト株式会社を創業。大阪大学 招へい准教授・埼玉県立大学 非常勤講師・東京大学 共同研究員を兼任。
■代表取締役CEO カリスのビデオメッセージ
■ 会社概要
社名 カリスト株式会社 / Callisto Inc.
事業内容 医療AI研究開発に向けた医用画像データプラットフォームの運営
カスタム創薬AI/医療AIの開発
役員 代表取締役 韓昌熙(カリス)
取締役 本⽥崇⼈
取締役 三橋勇太
所在地 〒171-0022 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋 5F リージャス池袋ビジネスセンター 544
設立 2022年6月27日
会社URL https://callisto-ai.com
取材、データセット提供、医療AI共同研究、データセット購入、カスタム創薬AI /医療AIの開発委託、協業、出資、その他ご質問・ご相談がございましたら、以下のメールアドレスまでお問い合わせください。
お問い合わせ用メールアドレス:inquiry@callisto-ai.com
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