【カーテンで仕立てたスーツ?!】Luciorta〔ルシヲルタ〕が2024ミラノファッションウィークに出場!!
「これ以上、繊維のいのちを使い捨てにしない。」完全アップサイクルコレクションでファッション業界にサーキュラーの風穴を開ける
株式会社まるさんかくしかく(代表取締役:福井彩恵、本社:大阪市北区 https://marusankakushikaku.net/) は、2024年9月にイタリア・ミラノで開催されるミラノファッションウィークにて、高級オーダーカーテンのオフカット生地をアップサイクルしたスーツコレクションを発表する。今回のコレクションは、「いのちをいかす」をテーマに、オーダーカーテンの余り生地を再利用して作られたジャケット・スーツを中心に展開され、近年大きなテーマとなっているアパレルの廃棄問題を啓蒙しながら、ユニークで洗練されたデザインとサステナビリティとの融合を実践している。
【コレクション概要】
日時:2024年9月22日 夜
場所:Italy/Milan/I Chiostri di SAN. Barnaba
コレクション出場着数:12着
素材:カーテン/着物
テーマ:「いのちをいかす」
Luciorta 公式HP : https://luciorta.com/
【Luciortaの特徴】
Luciortaが提供するジャケット・スーツは、特注で織られた高級オーダーカーテンのオフカット生地(残反)をアップサイクルして作られている。当社のオーダーメイドスーツ事業で培った立体縫製技術を生かし、高級カーテン生地ならではの個性的な柄や光沢のある生地の特長を引き出しながら、一着ずつ丁寧に仕立てられている。インテリアアートとしても捉えられるカーテン生地は、色柄とも芸術性に富んでいることで洋服としても多分に価値があり、他にはないデザインジャケットとして現在注目を浴びている。また、同ブランドは必要以上に生産を行わない完全受注生産であることから、大量生産型のファストファッションから、希少性の高い長く着れる洋服スローファッションへの移り変わりを予感させてくれる。ブランド名のルシヲルタとは、「足るを知る」という言葉が語源。
▶︎なぜカーテンのオフカット生地でスーツを?
All JAPAN MADEでオーダーメイドスーツ事業を手がける当社がカーテンでジャケットやスーツを仕立て始めたのは2年前の2022年。きっかけは、繊維業界の大きな課題である残反や洋服の廃棄量を少しでも軽減したいと考えたこと。業界内で課題意識を共にしたオーダーカーテン企業、株式会社ジアス(代表取締役:笹 佳美、本社:埼玉県さいたま市 https://www.jias.co.jp/corporate)と出会い協業のもと、世界で500万トンにも及ぶと算出されている残反・端切れに特化したこれまでに類を見ないカーテンジャケットが誕生した。
▶︎日本の美意識を世界へ。着物のアップサイクルスーツにも挑戦
今回のミラノファッションウィークでは、12着中の2着を「着物のアップサイクルスーツ」として登場させる。着物は、日本の文化や美意識の象徴であり海外からの人気も高い一方で、眠っているものや活かしきれていない織物が沢山ある。また、生地巾が短く、スーツを仕立てるには想像以上にコストと手間がかかるため、国内で縫製できる工場の数が少ないのだ。今回の取り組みで、着物の美しさを生かしたジャケットやスーツの認知が広がれば、国外で活躍する日本人や、海外から日本に興味を持つ外国人に有意義な製品として提供できる期待が高まる。
▶︎All JAPAN MADEだから実現するクオリティ
日本繊維輸入組合が発表した調査によると、2022年に国内で供給された衣料品の輸入浸透率は98.5%。つまり現在国内で流通している日本製衣料品の比率は1.5%しかない。そんな現状の中、完全国内縫製を貫いている当社は、60年以上続く技能・技術の伝承と時代の変化に対応する柔軟性を兼ね備え、日頃から「世界に通用するものづくり」の精神を大切にしている。1着1着の縫製技術はもちろん、プレス技術による立体仕上げ、手作業によるボタンホール仕上げなど、細部にこだわったクオリティーで素材や着る人の魅力を引き立てる。
▶︎デザイナーの想い「あるものに目を向けたものづくりを」
福井「洋服とは、ビジネスでもプライベートでも出会いを変えたり勇気や自信をくれたり、とてもパワフルで重要なものです。私もこれまで沢山のシーンで洋服に助けられて来ました。ですが業界の現状は美しいことばかりではなく、その背景には人権問題や環境問題、廃棄問題など多岐に渡る課題を抱えています。私は、これから先この業界がポジティブに生き残っていくためには、全体のシステムや文化そのものを見直していく必要があると強く感じています。多くの生産者がこの課題に向き合いながら『どうつくるか』を探る中、私が視点を置いたのは『あるものを活かす』という考え方でした。自然に還る素材や、CO2を出さず水を使い過ぎない生産はとても大切です。ただ、新しいものを生み出すよりも先に、まずは“すでに作られたものを無駄にしないこと”が先決ではと考えたのです。日本人は元々、ものを大事にする国民性なのですから。そこから、カーテンの残反に出会いました。多くの人の手を通して生み出された繊維にもいのちが宿っているとしたら、決して無駄にしてはいけない。着る人のいのちを輝かせる洋服は、それを形作る繊維のいのちも輝かせたものでないと成り立たないと、私は思っています。」
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