東京工業大学、賞金総額2,500万円の「社会変革チャレンジ賞」を創設。社会を変える意欲ある若手研究者の起業を後押し
東京工業大学(以下「東工大」)のスタートアップ支援部門であるイノベーションデザイン機構(機構長:辻本 将晴、以下「Id機構」)は、高い意欲と優れた研究シーズをもつ若手研究者によるスタートアップの創出を目指して「社会変革チャレンジ賞」を2024年4月に創設します。
■「社会変革チャレンジ賞」の創設
東工大では、2021年を「スタートアップ元年」と位置づけ、「世界を変える大学発スタートアップを育てる」をビジョンに2022年4月にId機構を設置し、東工大の研究成果を社会に役立て新たな価値を生み出すスタートアップの創出に取り組んできました。
こうした支援の一環として、この度創設が決定した「社会変革チャレンジ賞」では、研究成果で社会を変えたい意欲を持つ東工大の若手研究者を表彰し、賞としてさらなる発展のための研究開発費(総額2,500万円)を支援するだけでなく、事業化へ向けた様々なステップを包括的にサポートします。
本賞を契機に、東工大の若手研究者から新たなムーブメントが起こることを期待しています。

■学生向けスタートアップスタジオの新設
大学発スタートアップに必要なものは「テクノロジー」のイノベーションではなく、「社会の変え方」のイノベーションであると考えのもと、2024年度からは、学生を対象とした起業支援プログラム「Tokyo Tech Startup STUDIO」を新たに創設します。科学技術への強い探求心と高い能力を持つ東工大の学生が、各方面の専門家や研究者とともに、ありたい社会の実現に向けて、課題を見つけ、解決する。そして、ユニコーンの可能性を秘める企業の創業を目指します。
*スタートアップスタジオ (「Startup STUDIO」)は新しい事業を同時多発的かつ連続して創出することを目的とした事業創出の組織です。スタジオ内では経営のプロフェッショナル、プロダクト開発を担うエンジニア、PRや売り方の専門家マーケターなどが、新規事業を立ち上げる際のノウハウを提供。事業に合った適切な問題解決方法やスケール方法を実践し、成功確率を上げることを可能にします。起業家やイノベーターが新しいコンセプトを次々に打ち出す上で理想的な場となります。
“社会変革チャレンジ賞”及び“Tokyo Tech Startup STUDIO”の事業は、東京都「大学発スタートアップ創出支援事業」の支援により実施します。
大学発スタートアップ創出支援事業の詳細はこちらをご覧ください。
東工大イノベーションデザイン機構(Id機構)とは

「世界を変える大学発スタートアップを育てる」をビジョンに、2022年4月に設立された組織。東工大発スタートアップの創出支援、東工大発ベンチャーの支援、起業環境整備、地域連携、アントレプレナーシップ教育との連携、技術経営教育との連携、他大学など外部機関との連携等に関する活動を一括で担っています。
2023年には東京工業大学からのスタートアップ創出および大学発スタートアップの成長支援を目的として、田町駅前にインキュベーションオフィスINDEST(インデスト)を開設しました。
知の拠点である大学の優れた研究シーズやアイデアをもとに、東工大若手がスタートアップに挑む環境を強化していきます。

ご寄附のお願い 東工大「スタートアップ支援基金」について
独創的・先進的な多くの研究成果が日々生まれていますが、これらの成果を未来の世界や社会の創造に貢献するため社会実装したいと願ったときに、研究成果と社会実装の間にあるギャップを超えることは容易ではありません。「スタートアップ支援基金」は、東工大での研究の成果を社会実装すべく起業を志す教員・学生を支援するための特定基金で、研究成果と社会実装のギャップを乗り越え、スタートアップ創出を目指します。
東工大の取組みを推進するために、本基金を通じたご支援をお願いいたします。寄附にあたっては、研究分野を指定することも可能です。
■本件に関するお問い合わせ先
東京工業大学 イノベーションデザイン機構(Id機構)
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 キャンパス・イノベーションセンターINDEST内
東京工業大学 研究・産学連携本部 イノベーションデザイン機構
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