角川武蔵野ミュージアムで7月1日(土)より開催 「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」(監修:河江肖剰) 展示内容の詳細やコラボメニューなど最新情報を公開
■全身で体感し、体験して学ぶ。古代エジプトへの旅とツタンカーメンの人生
展示会場に入る前から、古代エジプトへの旅は始まっています。エントランスから会場に降りていく階段から、来場者はエジプトの空気を嗅ぎ、ホワイエでは実際のエジプトの風景をスキャニングしたデータを元に作られたプロジェクションコンテンツが流れます。監修・河江肖剰氏のイントロダクションを見た後、来場者は100年前のツタンカーメン発見の現場へ、さらにその先の古代エジプトワールドにタイムトラベルします。
●展示内容
序章 ツタンカーメンの王墓(Introduction: The Royal Tomb of Tutankhamen)
「何か見えるかね?」
「はい、すばらしいものが」
展示会場を入ってすぐのエリアは、ツタンカーメンの王墓を再現した空間です。1922年、王墓を発見した考古学者ハワード・カーターがその壁に穴を空けて中を除きツタンカーメンの副葬品を見つけた瞬間、しばらく言葉が出なかったといいます。後ろから見ていたスポンサーのカーナヴォン卿から「何か見えるかね?」と尋ねられた時、「はい、すばらしいものが」と応えるのが精一杯だったという逸話が残っています。
来場者が進む通路にはのぞき穴が空けられ、その奥に副葬品を見ることができます。100年前のカーターやカーナヴォン卿の発見を追体験してください。
第1章 ツタンカーメンの青春(Chapter 1: Tutankhamen's Youth)
第1章では、少年王ツタンカーメンの生活や結婚事情に迫ります。
ツタンカーメンの王墓からは5,000点以上の埋葬品が発見されていますが、その中には葬送儀礼に関わるものだけでなく、彼が使用していた日用品も数多くありました。両親は近親婚で身体が弱かった可能性もあり、生まれつき左足が内側に曲がった「内反足」で、王墓からは130本もの杖やその一部が発掘されています。王墓に埋葬された箱には杖に寄り掛かったツタンカーメンと、彼に花束を渡す妻が描かれており、彼が日常的に杖を用いていたことが示唆されています。
副葬品から感じることができる王としてのツタンカーメン、夫としてのツタンカーメン、戦士としてのツタンカーメンに想いを馳せてください。
第2章 古代エジプトの死生観とミイラ(Chapter 2: Views of Life and Death and Mummies in Ancient Egypt)
古代エジプト人は「死」をどのように捉えていたのか。第2章ではミイラ作りを含めた死者の埋葬方法から、当時の人々の死生観について考えます。
古代エジプトでは、死は終わりではなく、地上の生活から来世への移行とみなされていました。彼らの死生観にはエジプトの自然環境が影響しています。毎年氾濫しては肥沃な大地をもたらすナイル川、その氾濫と豊穣の繰り返しは人間の再生に関わる死生観に結びついています。また毎日繰り返される太陽の動きは、永遠の命を象徴していました。
そのような彼らの死生観とそこから生まれた「ミイラ」に着目し、さらにツタンカーメンのミイラの特徴についても展示します。
第3章 古代の神聖な文字ヒエログリフ(Chapter 3: Hieroglyphs: Ancient Sacred Letters)
第3章ではヒエログリフの世界へと入ります。
ヒエログリフは古代エジプトの象形文字で、記すと力を持つとされ、記したものは現実になると信じられていました。
本章ではヒエログリフの基礎知識や解読方法、実際にはどのような物にどのような事が書かれていたのかなどを解説。壁と床を埋め尽くすヒエログリフの映像空間が広がる中、ヒエログリフに包まれ、ヒエログリフを学び、古代エジプト人が刻んだその言葉から彼らに想いを馳せます。
第4章 古代エジプトの信仰(Chapter 4: Religion in Ancient Egypt)
元々古代エジプトの宗教は、多くの神々を崇拝する「多神教」でした。自然や動物の化身として、太陽や空や星、哺乳類、は虫類、鳥類、虫などの様々な神がおり、その数は1500柱にものぼります。
ツタンカーメンの父であるアクエンアテンは、多神教から、太陽円盤の神であるアテンのみを崇める一神教へ宗教改革を断行しました。ところが大衆から支持を得ることはなく、王を継いだツタンカーメンにより国は多神教に戻されます。
第4章では、元々の信仰である多神教の神々の特性を紹介し、その多神教を否定した父アクエンアテンの宗教改革を解説。また、古代エジプトの神官の階級と役割なども紹介します。
大空間でのプロジェクションコンテンツと超複製品展示
全展示空間の中央には、広々とした空間が開けています。その片面には幅40メートル、高さ4.5メートルの巨大なスクリーンが置かれ、13台のプロジェクターで、その壁面と床面にプロジェクションコンテンツの映像が投影されます。
映像は、エジプト神話の原初である「無」の中で漆黒の闇に存在していた原初の水「ヌン」に始まり、神々の誕生や荘厳な神殿、王墓の映像を経て、ツタンカーメンの父・アクエンアテンによる宗教改革と、王位を継いだツタンカーメンの人生が映し出されます。約10分間の映像で、古代エジプトを全身で体感することができます。
また、エジプトから門外不出となったツタンカーメンのマスクや厨子といった副葬品の数々を、「ワールド・スキャン・プロジェクト」の最新技術による高精細3Dスキャンデータから本展覧会のために映像コンテンツ化し、デジタル展示します。
スクリーンの前には、ツタンカーメンの顔を覆っていた黄金のマスクが輝き、その後ろにはツタンカーメンのミイラが納められていた3つの棺、その外側にあった3つの厨子が、連続的に配置されています。
大空間で、超大型スクリーンの映像と巨大な棺や厨子をご堪能ください。
※会場では、映像と連動したリアルタイム音声ガイドを無料でご用意しています。スマートフォンとイヤホンをご持参のうえお楽しみください。
■NFTカード・AR・メタバースなどのデジタルコンテンツ連動企画を実施
株式会社ワールドスキャンプロジェクト(WSP)と株式会社ZEXAVERSE(ゼクサバース)との連動企画として、NFTカード・AR・メタバースといったデジタルコンテンツを提供します。
本展覧会内では、場内の展示をめぐりながらツタンカーメンの副葬品をモチーフとしたNFTカードを獲得できるスタンプラリー形式のイベントを実施。会場内外の様々な箇所に設置されたQRコードを読み込むことで、その展示物のNFTカードを無料で獲得して持ち帰ることが可能です(※)。
また、ゼクサバースが提供するARアプリケーション「MetaPlayer1.0 AR」では、3DデータをAR(拡張現実)で楽しむことができます。本展覧会の開催中、角川武蔵野ミュージアムの建物横に実寸大のギザの大ピラミッドをAR表示させ、スマートフォンを通して大ピラミッドの大きさを体感できます。アプリケーションは7月1日(土)からの提供開始を予定しています。
さらに、ゼクサバースが提供するメタバース「MetaPlayer1.0 World」内に、WSPが作成した精巧な3Dデータを用いたエジプトワールドが期間限定で登場します(7月中旬~11月末予定)。実物大の遺跡の中を自由に探検したり、メタバース内のミュージアムで黄金のマスクをはじめとするツタンカーメンの副葬品を細かく観察したり、バーチャル空間でエジプトを満喫することができます。
※QRコード読み込み時に位置情報を取得するため、展示会への訪問者のみNFTカードの獲得が可能。
連動企画特設サイト:http://meta-kingtut.com/home/
■ところざわサクラタウン内でコラボメニューやコラボグッズなどを多数展開
角川武蔵野ミュージアム内の店舗を始め、ところざわサクラタウンの各施設とも協力し、多数の展覧会コラボメニューやコラボグッズを展開します。
●KadoCafe(角川武蔵野ミュージアム 2階)
商品名:古代エジプト展コラボプリントラテ
価格:650円(税込)
販売予定期間:7月1日(土)~11月20日(月)
概要:古代エジプトで象徴的な図柄をプリントしたカフェラテを販売。「ツタンカーメン」2種と「メジェドさま」を提供します。
●SACULA DINER(角川武蔵野ミュージアム 5階)
商品名:ツタンカー麺 ~甘くてスパイシーな子羊煮込みとモロヘイヤのペペロンチーノ~
価格:2,200円(税込)
販売予定期間:7月1日(土)~11月20日(月)
概要:子羊肉、モロヘイヤ、ナツメヤシ、シナモンなど、古代エジプトの王族らが食していたと言われる食材をSACULA DINER風にアレンジしたパスタ料理です。グラスに入ったパスタを、お皿の煮込みと混ぜてお召し上がりください。
商品名:カマンベールムースのピラミッド、イチジク添え(ドリンク付き)
価格:1,200円(税込)
販売予定期間:7月1日(土)~11月20日(月)
概要:古代エジプトで作られていたチーズにちなみ、カマンベールのピラミッドを作りました。またよく食べられていたイチジクを3種の調理法で添え、シナモンを利かせた大人のスイーツです。数量限定、販売時間限定のためSNS等でご確認ください。
●角川食堂(ところざわサクラタウン 3階)
商品名:オムコシャリ
価格:平日 1,500円(税込)/土日祝 ドリンクとセットで1,900円(税込)
販売予定期間:7月1日(土)~9月1日(金)
概要:人気のオムライスプレートをエジプトの国民食・コシャリ(ご飯、パスタ、豆を合わせ、揚げた玉ネギとトマトソースをかけたもの)風にアレンジ。エジプト流のピリ味ソース・シャッタで味変もお楽しみください。スープ付きでボリュームたっぷり!
商品名:大豆のフムスとナス、オクラのスパイスカレー
価格:平日 1,200円(税込)/土日祝 ドリンク、トッピングとセットで1,900円(税込)
販売予定期間:7月1日(土)~9月1日(金)
概要:北アフリカや地中海周辺で人気のフムス(ひよこ豆や練り胡麻で作るペースト)を埼玉産大豆で作り、同地域で親しまれているオクラやナス等夏野菜も取り入れた、角川食堂オリジナルエジプト風カレー。植物性食材のみを使用していますが、満足感のある一品です。
●ロックミュージアムショップ(角川武蔵野ミュージアム 2階)
ツタンカーメンや黄金のマスク、ヒエログリフやピラミッドを始め、古代エジプトをテーマにして本展覧会のために作られた様々なコラボグッズを販売します。
商品(一部):木製ポストカード/ボールペン/キーリング/アクリルチャーム/ブックマーカー、他多数
●武蔵野坐令和神社(ところざわサクラタウン内)
授与品名:体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春 御朱印初穂料:800円
販売予定期間:7月1日(土)~頒布終了まで
概要:本展覧会をモチーフにした御朱印です。
■画像をご使用の際は、記事中に以下のコピーライト表記をお願いいたします。
©WORLD SCAN PROJECT Inc.
©角川武蔵野ミュージアム
- 【展覧会概要】
<ツタンカーメンの青春>
展覧会タイトル:体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春
英語タイトル:Unveiling Tutankhamen: The Pharaoh's Timeless Adolescence
会期:2023年7月1日(土)~11月20日(月)
会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
開館時間:日~木10:00~18:00/金・土 10:00~21:00 ※最終入館は閉館の30分前
休館日:第1・3・5火曜日
展覧会公式サイト: https://kadcul.com/event/124
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
監修: 河江肖剰(名古屋大学高等研究院 准教授)
美術監督:上條安里
音楽監督:川井憲次
デジタルアーティスト:市川泰雅
協力:RE PROJECT PARTNERS(リプロジェクト・パートナーズ)、Densuke HD、WORLD SCAN PROJECT(ワールド・スキャン・プロジェクト)
チケット価格(税込):
●オンライン購入(https://tix.kadcul.com/)、当日窓口購入
一般(大学生以上):2,400円/中高生:1,800円/小学生:1,000円/未就学児:無料
*休館日、開館時間は変更となる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
*「1DAY パスポート」「イブニングパスポート」は両展覧会をご覧いただけます。詳細は公式サイトでご確認ください。
*展示替えなどにより、日程によっては一部施設に入場できない場合がございます。
*展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。
■連動企画 <神秘のミステリー!文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書>
展覧会タイトル:神秘のミステリー!文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書
英語タイトル:Let’s get to know Ancient Egypt.An Illustrated Guide to Ancient Egypt for Beginners.
会場:角川武蔵野ミュージアム4階 エディットアンドアートギャラリー
会期:2023年7月23日(日)~11月20日(月)
展覧会公式サイト: https://kadcul.com/event/125
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
監修:河江肖剰(名古屋大学高等研究院 准教授)
協力:株式会社ナツメ社、ナツメ出版企画株式会社、WORLD SCAN PROJECT(ワールド・スキャン・プロジェクト)、東海大学文明研究所、明星大学、株式会社samboo/Platoo
チケット価格(税込): KCMスタンダードチケット
●オンライン購入(https://tix.kadcul.com/)、当日窓口購入
一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料
※本展覧会の他、当館のスタンダードエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。
■「角川武蔵野ミュージアム」について
図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設。
館長の松岡正剛氏が世界を読み解く9つの文脈に沿って独自の配架をした「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏氏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」、これら「エディットタウン」は当館のメインエリアです。本棚劇場では、360度を取り囲む高さ8mの巨大本棚にプロジェクションマッピングが映し出されます。
また、マンガや多数の出版社のライトノベルが並ぶ「マンガ・ラノベ図書館」や、企画展が開催される「グランドギャラリー」など、松岡館長が提唱する「想像力とアニマに遊ぶミュージアム」として、様々な「まぜまぜ」を提供します。
建築デザイン監修は隈研吾氏、アート部門ディレクターは神野真吾氏。
公式サイト:https://kadcul.com/
Twitter:https://twitter.com/Kadokawa_Museum
Instagram:https://www.instagram.com/kadokawa_culture_museum
Facebook:https://www.facebook.com/kadokawaculturemuseum
一般の方からのお問い合わせ:0570-017-396(10:00-17:00)
■角川文化振興財団について
角川文化振興財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、また文芸・映画資料の収集・保存・展示等、様々な事業を行っております。
公式サイト:https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/
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