北村明子『THE LONG STRONG HAPPY DEATH』― 日本×フィリピン×インドが織りなす「記憶と死」の交錯に空想の光をあてるダンス作品
フィールドワークとリサーチを軸に、国際共同制作を展開する北村明子の「Xstream project」第2弾がいよいよ始動!

あわいの庭に埋まる二つの骨
眠りと法の境界を漂い
数えない踊りは潮の律動に溶ける
骨は、過去の円環を語り
呼吸は、未来の迷宮を夢見る
歴史の裂け目から感情の残滓がこぼれ
痛みと空虚は歌に、儀礼に変わる
垂直に切り開かれる第二の水平
描かれた地図を、時の編み目をすり抜け
あわいの庭に埋まる二つの骨
新作『THE LONG STRONG HAPPY DEATH』が、フィリピンのダンサー・振付家のロサム・プルデンシャド・ジュニアと創作を共にしに、インドよりマニプールの民謡、古典音楽、現代音楽の演奏家・マヤングランバム・マンガンサナ・メイテイを出演・歌に迎えた日本・フィリピン・インドをつなぐ国際共同制作として上演します。
出演・振付には、振付家・ダンサーとして国内外で評価を高める井田亜彩実、〈Co.山田うん〉などで活躍する黒田勇や西山友貴、身体の奥行きを探る創作で注目される辻本佳、表現の幅を広げる黒須育海や大塚郁実、独自の身体表現を追求する鈴木ユキオら、錚々たる日本人ダンサー陣が集結。さらに音楽ディレクターには長く活動をともにする横山裕章(agehasprings)が参加し、作品に豊かな音世界をもたらします。
「死」に対してインド、日本、フィリピンのアーティストが三者の視点から物語を織りなし、互いの現実と社会的歴史を往還しながら、「記憶と死」の交錯に空想の光をあてるダンス作品が立ち上がります。
《 Xstream project 2 THE LONG STRONG HAPPY DEATH 》
構成・演出・振付・出演|北村明子
音楽ディレクター|横山裕章(agehasprings)
出演・振付|井田亜彩実、大塚郁実、黒須育海、黒田勇、鈴木ユキオ、辻本佳、西山友貴
出演・歌|Mayanglambam Mangangsana Meitei(インド)
コラボレーション|Rhosam Villareal Prudenciado Jr.(フィリピン)
*出演・振付を予定しておりましたRhosam Villareal Prudenciado Jr.(フィリピン)は創作のコラボレーションに変更となりました。
日時|11月1日(土)19:30 / 11月2日(日)14:00 ・ 18:00 / 11月3日(月・祝)15:00
料金|整理番号付自由席 一般 5,000円 / 29歳以下 4,000円 他
会場|シアタートラム(〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4丁目1−1)
POINT 1
北村明子「Xstream project」第2弾、国際共同制作の深化

インド・フィリピン・日本を結ぶ新作『THE LONG STRONG HAPPY DEATH』は、北村明子が展開する「Xstream project」の第二弾です。
2023年の第一作『Soul Hunter』では、フィリピンの伝統や都市文化に触れ、狩猟と憑依のエコロジーをテーマに、民話やアニミズムを現代に響かせる舞台を立ち上げました。
本作ではさらに視野を広げ、フィリピンの振付家ロサム・プルデンシャド・ジュニア、インドの声楽家マヤングランバム・マンガンサナ・メイテイ、日本の精鋭ダンサー陣が集い、異なる文化の死生観や社会的歴史を交錯させながら、「記憶と死」の交錯に空想の光をあてるダンス作品が立ち上げます。
これまで東南アジアを軸とした「To Belong project」「Cross Transit project」、中央アジアからヨーロッパに及ぶ「Ecoes of Calling Project」など長期にわたる国際共同制作に取り組んできた北村明子が満を持してフィリピンとのプロジェクト「Xstream project」を展開しています。
POINT 2
日本のダンスシーンを牽引するダンサー陣の集結

出演者には、振付家・ダンサーとして国際的に活躍する井田亜彩実、身体の奥行きを探る創作を続ける辻本佳、〈Co.山田うん〉の主要メンバーとして活躍する黒田勇・西山友貴、さらに黒須育海、大塚郁実、独自の存在感を放つ鈴木ユキオら、多彩なバックグラウンドをもつ日本人ダンサー7名が参加。各々の身体性が重なり合うことで、作品に多層的な厚みをもたらします。
構成・演出・振付・出演:北村明子
出演・振付:井田亜彩実、大塚郁実、黒須育海、黒田勇、鈴木ユキオ、辻本佳、西山友貴
POINT 3
フィリピンからロサム・プルデンシャド・ジュニアが参加
フィリピンからはダンサー・振付家・教育者のロサム・プルデンシャド・ジュニアがリサーチからクリエーションを通してコラボレーターとして参加。「横浜ダンスコレクション R2009」<若手振付家のための在日フランス大使館賞>、「Ani ng Dangal Award」(フィリピン国家文化芸術委員会)受賞をはじめ、国内外で数々の栄誉を受ける彼の身体表現は、歴史・儀礼・社会と個人の関係を深く掘り下げてきました。本作では日本のダンサーとともに、アジアに共通する「死と記憶」に新たな光をあてます。
POINT 4
インドから声楽家マヤングランバム・マンガンサナ・メイテイが出演
インド・マニプル州の伝統音楽を背景に活躍するマヤングランバム・マンガンサナ・メイテイが出演・歌を担当。舞台上で響くその声は、痛みや空虚を儀礼的な歌に変え、身体表現と重なり合いながら観客を異なる次元へと誘います。
POINT 5
横山裕章(agehasprings)による音楽世界
MISIA、JUJU、Aimerなどへの楽曲提供・プロデュースで知られる横山裕章が音楽ディレクターとして参加。ジャンルを横断し、音楽とコンテンポラリーダンスの境界を超えてきた横山が本作の音の世界を描きます。
Cast.
構成・演出・振付・出演:北村明子
音楽ディレクター:横山裕章(agehasprings)
出演・振付:井田亜彩実、大塚郁実、黒須育海、黒田勇、鈴木ユキオ、辻本佳、西山友貴
出演・歌:Mayanglambam Mangangsana Meitei(インド)
コラボレーション|Rhosam Villareal Prudenciado Jr.(フィリピン)
*出演・振付を予定しておりましたRhosam Villareal Prudenciado Jr.(フィリピン)は創作のコラボレーションに変更となりました。何卒ご了承ください
Date.
11月1日(土)19:30
11月2日(日)14:00 / 18:00
11月3日(月・祝)15:00
※ロビー開場:45分前 客席開場:30分前
Venue.
シアタートラム
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4丁目1−1
(東急田園都市線三軒茶屋駅より徒歩4分、世田谷線三軒茶屋駅隣接)
Map https://goo.gl/maps/Xv4HEGm1XUjgUfmE8
Ticket.
●料金
整理番号付自由席
一般 5,000円 / 29歳以下 4,000円 / 高校生以下 2,000円 ※当日券は500円増し
世田谷パブリックシアター友の会:4,700円(前売のみ)
せたがやアーツカード:4,800円(前売のみ)※世田谷区在住の方対象
※ 29歳以下・高校生以下チケットは、当日要証明書
※ 未就学児はご入場いただけません
※ 開演後のご入場は出来ない場合がございます
※ 公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しは致しかねます
●チケット取扱い
・世田谷パブリックシアターチケットセンター(電話・窓口) Tel 03-5432-1515(10:00-19:00)
・世田谷パブリックシアターオンラインチケット https://piagettii.s2.e-get.jp/web5ap03a/pt/
車椅子スペースのご案内(定員あり・要予約)
料金:一般料金より500円引(付添者は1 名まで無料)
お申込:劇場チケットセンター 03-5432-1515
託児サービスのご案内 (定員あり・要予約)
料金:2,600円(1名につき)対象:生後6ヶ月以上9歳未満(障害のあるお子様についてはご相談ください)
お申込:劇場ウェブサイト内フォームより(ご利用希望日の1週間前まで)
Profile
北村明子|Akiko Kitamura 【構成・演出・振付・出演】
ダンサー・振付家、桜美林大学 芸術文化学群 教授。バレエ、ストリートダンス、インドネシア武術を学び、1994年ダンス・カンパニー「レニ・バッソ」を創設。1995年ベルリンに留学。帰国後、2001年『finks』を発表。世界60都市以上で上演され、モントリオールHOUR紙の2005年「ベストダンス作品賞」受賞。2003年「American Dance Festival」(USA)からの委託作品『enact oneself』は「ベストダンス・オブ・ザ・イヤー」(ノースカロライナ州)に選出。2010年より、リサーチとクリエイションを軸とした国際共同制作プロジェクトを世界各地で展開。2018年「第13回日本ダンスフォーラム大賞」を受賞。2020/2021年度文化庁文化交流使。「身体の思考」をもとに創造活動をはじめ、演劇、オペラ、映画、CMへの振付・出演など幅広く活動を行いながら、大学では、身体論、演出論、舞踊論の視点から「メディアとしての身体」をテーマに研究を行う。
Website http://akikokitamura.com/

横山 裕章|Hiroaki Yokoyama 【音楽ディレクター】
音楽プロデューサー・作曲家。アメリカ・テキサス州生まれ。
幼少時代をオランダで過ごす。5歳よりピアノを始め、東京音楽大学作曲科(映画放送コース)を卒業。
MISIA、緑黄色社会、Aimerなど様々なアーティストへの楽曲提供・アレンジ、サウンドプロデュースを手がけ、
Awesome City Club、ビッケブランカ等のツアーにはキーボードとして参加。
さらにTV-CMや映画、アニメなどの音楽、コンテンポラリーダンスシーンを牽引する北村明子(ダンサー・振付家)による
アジア国際共同制作プロジェクトCross Transit projectの音楽を担当するなど、その活動は多岐に渡る。
Website:https://ageha.agehasprings.com/archives/ageha_creator/yokoyama_hiroaki
井田亜彩実|Asami Ida 【出演・振付】
「Arche」主宰。
舞踊の根源である身体に拘り、人間のあり方について追求している。
2013年度、文化庁新進芸術家海外研修員。
イスラエルの「MARIAKONG」に所属し、世界中をまわる。
「International Competition of Modern Choreography in Vitebsk 2012」、「横浜ダンスコレクションI」など、国内外で受賞。
これまで、現代美術家大小島真木と共同プロジェクト「パンタレイ」( 2022 年)、神奈川県共催事業として「52ヘルツのうた」( 2023 年)、「SIgN」(2025年)を発表。

大塚郁実|Ikumi Otsuka 【出演・振付】
日本大学芸術学部演劇学科洋舞コースを卒業。
大学在学中から柴田恵美の作品に関わり、コンテンポラリーダンスの世界を知る。
『It isn't a story about war.』が「ダンスがみたい!新人シリーズ15」にて〈オーディエンス賞〉を受賞。国際交流基金の企画でソロ作品をベトナムで上演するなど創作活動にも力を入れる。
現在は梅田宏明が主催するSomatic Field Projectで活動中。

黒須育海|Ikumi Kurosu 【出演・振付】
ダンスカンパニー「ブッシュマン」主宰。2018年「コンドルズ」参戦。異形な身体を探求する独自の世界観で話題に。東京芸術劇場シアターウエストやシアタートラム、各地方公演、シビウ国際演劇祭など国内外で作品を発表。ハンガリー、ルーマニア、マレーシア、韓国、マカオ、香港などに招聘される。横浜ダンスコレクション2015EXにてシビウ国際演劇祭賞、Touchpoint Artfoundation賞、2017年に審査員賞を受賞。2020年に日本ダンスフォーラム賞、2023年にエルスール財団新人賞、2024年に舞踊批評家新人賞を受賞。特別支援学校に10年間務め、現在は大学で非常勤講師を務める。

黒田 勇|Yu Kuroda 【出演・振付】
愛知県出身。至学館大学卒業。サッカー一筋の幼少期を経て、高校時代にブレイクダンスに憧れて至学館高校ダンス部に入部。そこで創作ダンスと出会う。
2019年より山田うん主宰のダンスカンパニー〈Co.山田うん〉に参加。これまでに山田うん、北村明子、森下真樹、鈴木ユキオ、白井晃、G2などの振付・演出家の作品に出演。また、MVやアーティストのバックダンサー、イベントダンサーとしても活動している。身体から生まれる正直かつ素直な反応を軸に独自の踊りを追求している。2025年より愛知県芸術劇場ダンスアーティストとしても活動を開始。

鈴木ユキオ|Yukio Suzuki 【出演・振付】
「YUKIO SUZUKI projects」代表/振付家・ダンサー。アスベスト館にて舞踏を始め、2000年より自身の創作活動を開始。世界50都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細に、かつ空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。国内外のダンスフェスティバルでの作品上演をはじめ、MV出演やモデル活動、ミュージシャンとの共同制作、子供ダンス作品の振付や、障害のある方へのワークショップなど、身体と感覚を自由に開放し、個性や感性を刺激する表現を生み出す活動を幅広く展開している。 2008年トヨタコレオグラフィーアワード「次代を担う振付家賞(グランプリ)」受賞。2012年フランス・パリ市立劇場「Danse Elargie」で10組のファイナリストに選ばれた。

辻本 佳| Kei Tsujimoto 【出演・振付】
ダンサー。5歳から20歳まで柔道を学ぶ。09’-13’カーン国立振付センターCompany FATTOUMI LAMOULEUX”Just to dance...”に参加。Monochrome Circus、あごうさとし、やなぎみわ、康本雅子、藤本隆行、北村明子、サファリ・Pなどの作品に出演。
フィールドワークを行い、自然物、音、写真、身体感覚を収集し、舞台上で再構築することで作品を制作している。
これまでに、ソロダンス作品『Field Play#1-4』『洞』『渠#1-3』を発表している。

西山友貴|Yuki Nishiyama 【出演・振付】
幼少よりダンスを始め、大学でコンテンポラリーダンスと出会う。平山素子に師事。
筑波大学体育専門学群を卒業後、同大学院を修了。2009年より文化庁新進芸術家海外研修員として一年間ニューヨークに留学。
2013年より<Co.山田うん>に参加。
他にも、平山素子、北村明子、近藤良平、向井山朋子、鈴木ユキオ、Inbal Pinto、白井晃、G2、長塚圭史、中村蓉など国内外で活躍する振付家、演出家の作品に多数出演。
自身も飯森沙百合とのユニット<Atachitachi>として活動しながら、ソロやコラボレーションなど展開。
2022年より日通学園流通経済大学ダンス部監督に就任。

マヤングランバム・マンガンサナ・メイテイ|Mayanglambam Mangangsana Meitei 【出演・歌】
Laihui芸術監督・作曲家・音楽家。インド・マニプル州出身のペナ奏者。幼少期より著名な師のもとで学び、これまで日本、UAE、ネパール、バングラデシュ、米国、ミャンマー、シンガポール、英国、フランス、スイスなど、国内外の数多くのフェスティバルに出演している。マニプールを代表する文化団体の一つである Laihui の名誉芸術監督として、マニプリ民俗伝統の保存と再解釈に献身している。
《Phou-oibi – the Rice Goddess》《Harao Seigonabi》、そして異文化協働作品《Nura Pakhang》など高く評価される舞台作品を演出。また、インド政府文化省の芸術賞「Ustad Bismillah Khan Yuva Puraskar」およびシニア・フェローシップを受賞。現在も、無償の民俗音楽普及活動「Play Pena」を通じて、新しい世代にインスピレーションを与え続けている。

ロサム・プルデンシャド・ジュニア|Rhosam Prudenciado Jr 【コラボレーション】
フィリピンのダンサー/振付家/教育者。2009年横浜ダンスコレクションで特別賞を受賞。翌2010年にはフィリピン国家文化芸術委員会(NCCA)よりAni ng Dangal Awardが授与される。
「Dance Dance Asia」への出演(2016~2018年)、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)でのリサーチ・レジデンシー(2019~2020年)など日本でも多数活動実績を持つ。
近年の受賞歴には、Performing Arts 部門での BUGAL AGUSTINO 2025(サン・アグスティン大学[イロイロ])、A.E.T. Koregrapiya 2020、研究プロジェクト「Sayaw Kapansanan」(2021–2022)への IPOPHIL 助成、さらにフィリピン文化センター(CCP)による Neo Filipino Artist としての顕彰などがあります。
フィリピンでも多数の受賞歴持ち、2022年および2024年の「WifiBody.ph choreographers' competition」ではメンターを務め新人育成にも積極的に取り組む。

クレジット
公演名|Xstream project 2『THE LONG STRONG HAPPY DEATH』
構成・演出・振付・出演|北村明子
音楽ディレクター|横山裕章(agehasprings)
出演・振付|出演・振付:井田亜彩実、大塚郁実、黒須育海、黒田勇、鈴木ユキオ、辻本佳、西山友貴
出演・歌|Mayanglambam Mangangsana Meitei(インド)
コラボレーション|Rhosam Villareal Prudenciado Jr.(フィリピン)
ドラマトゥルク:呉宮百合香(DEZAR inc.)
衣裳:臼井梨恵
映像:須藤崇規
楽曲提供:Moro Beats
舞台監督:川口眞人(レイヨンヴェール)
照明:久津美太地
音響:星野大輔、池田野歩
広報:小仲やすえ
制作補:岩中可南子
宣伝美術・制作:林慶一
主催:一般社団法人オフィスアルブ
提携:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]、芸術文化振興基金
協力:KAAT神奈川芸術劇場、Sugar Sound、公益財団法人セゾン文化財団
作品制作協力:世田谷パブリックシアター
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