(株)ForgersがNTT QONOQの遠隔医療支援システムに開発協力 - 高度な医療技術の伝承を支え、医師不足の解消に貢献

株式会社Forgers

2023年12月7日 13時00分

株式会社ForgersはNTT QONOQが提供するMixed Reality※1（以下、MR）技術を使った医療向け遠隔支援サービスの実用化を目指すプロジェクト「Project the Hands」において、開発協力を行いました。

本システムは、2024年1月17日（水）から18日（木）までの2日間、東京国際フォーラムで開催される「docomo Open House 2024」にて初展示を予定しています。

「docomo Open House 2024」公式サイト：
https://docomo-openhouse24.smktg.jp/public/application/add/32

Forgersでは今後も、XR技術を活用した社会課題の解決に取り組んで参ります。

Project the Handsの概要

「Project the Hands」は、医療業界の課題である「医師不足の解消」を目指し、従来術者教育で課題視されていた「研修期間の長さ」「人体への物理的制約」「大型で特殊な装置の導入コスト」等の課題解決をMR技術によって目指すプロジェクトです。

通常、術野の中は物理的に狭く、術者が行っている手術に対して実際の手の動きを用いて正しい動かし方を示すことは困難ですが、MR技術により物理的な制約を超えて熟練技師の手の動きを示すことができるようになります。さらに、手や道具は3Dのバーチャル情報として表示されるため、物理的な場所の制約がなく、MRデバイスが使える場所であればどこでも利用することができます。また、指導医・術者の両者の動作データは記録され、後から閲覧・利用可能です。

「Hands（仮称）」システムについて

Forgersは「Hands（仮称）」システムの設計から開発まで全般を担当し、シームレスに連携するWebシステム及びMRデバイス向けのアプリケーションの開発を行いました。

画像左)指導医側の視点：術者の映像を見ながら手元の3Dモデルに指導する

画像右)術者側の視点：指導医側の手の動きが反映された3Dモデルを参考に手術を行う

遠隔地にいる指導医はMRデバイスを装着し、術者が実際に見ている視点を映像として確認しながら、患者の3Dモデルを活用したバーチャルの術野※2に対して「手と、手に持った道具をどのように扱うか」を実際に示すことができます。

現地にいる術者はMRデバイスを装着し、指導医が行っている手の動きをトレースしたバーチャルハンドと、空間上に表示されたバーチャル術野とを合わせて360°から立体的に確認することができます。3Dで表示されるバーチャル術野に対して、指導医の手が動いている様子を見ることで、その動きを真似て自身の動作を修正・改善することができます。

また、指導医側と術者側での双方向の通話ができるため、細かな指示が実現可能です。

手術後は指導医・術者の両者の手の関節の動きは動作データとして記録され、後から閲覧・利用可能です。このデータは解析可能なデータとして技術の保存、伝承に活用できます。

※1 MixedReality（複合現実）とは、現実空間にデジタルの情報を配置・表示することが可能な技術のこと

※2 手術の対象。例えば、歯科医であれば口の3Dデータのこと

株式会社Forgers について

株式会社Forgersは、家具・小売業界や製造業界、通信業界など幅広い会社を対象に

VR/ARアプリケーションやメタバース開発を支援しており、

・オンラインショップへの3D/AR実装支援

・3D/ARを用いたインタラクティブなデジタルカタログの開発

・メタバースショッピングアプリの開発

・3D/VRのリアルタイムレンダリングシステムの開発

などを行っております。

ゼロベースでのご相談でも企画立案・調査からご支援致しますので、少しでもご関心がある企業担当者様は、是非一度当社ホームページ（https://forgers.co.jp/）からお問い合わせ下さい。

法人名	株式会社Forgers
本社所在地	東京都港区赤坂
取引実績	株式会社NTTドコモ、株式会社NTT QONOQ、株式会社ニッセン、株式会社イトーキ、株式会社ベイクルーズ　など
事業内容	・EC・カタログ向けWebAR/3D導入サービス「RITTAI」・バーチャル空間の構築サービス「RITTAI ROOM」・AR/VRを中心とした新規事業コンサルティング・受託開発