ARミライナビ基山プロジェクト授業レポート!高校生がARを通して佐賀県基山町の未来を創る!探究学習を通したAR作品の制作で商店の課題解決に挑む
2024年3月中旬に佐賀県基山町で発表会を開催
ARミライナビ基山とは
東明館高等学校の探究ハウス1年生が授業の一環として、2024年1月~3月に基山町の駅前やモール商店街を中心とした各商店を取材し、その特徴や魅力を活かしたAR※コンテンツを作品として制作し、3月中旬に基山町と合同での発表会を行います。
ローンチ後、観光客や利用客はアプリをインストールすることなく、各店舗に設置されたQRコードからそのままAR作品にアクセスすることができるようになります。スマートフォンからお店の外観や内装、商品などを実際に見ながら、高校生が拡張現実(AR)として付加したストーリーや情報を楽しめます。これにより、各店舗の独自性と魅力をより深く伝え、来場体験を充実させることができます。
AR作品は株式会社palanのプラットフォームを利用し、高校生がノーコードで開発します。これらの作品は現在同社が開発したARマップを通して一覧化され、観光客や利用客は各店舗を回遊しながら、高校生が制作したAR作品を楽しむことが可能です。
※ARとは、「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。デバイス(ARスマートグラスやスマートフォンなど)画面上の現実に、現実には存在しないデジタルコンテンツ(動画や画像、3Dキャラクターなど)を、表示することで、現実を拡張する技術のことです。
オリエンテーション
2024年の授業開始に先立ち、2023年12月13日にオリエンテーションを行いました。オリエンテーションでは、株式会社JICU代表取締役の水田より今回のプロジェクトの趣旨を説明後、株式会社palan代表取締役の齋藤より、ARの可能性やこの技術を用いてどのようなことが可能となるのかをレクチャーした後に、ARの体験やチーム分け等を行いました。
第1回授業
2024年1月10日の第1回の授業ではJICU北村より、商店の課題解決のために、必要な考え方として現状と理想をヒアリングし、その差分から問題点や課題を見つける思考方法をレクチャーした後、生徒たちで実際に商店へヒアリングするためのヒアリングシートの作成をパソコン上で行いました。
第2回授業
2024年1月17日の第2回の授業では初回の授業で作成した質問事項を元に実際に店舗に訪れて、店主へのインタビューを行い、その結果を元に課題を生徒たちで話し合いました。
今後の流れと展望
ARミライナビ基山は、高校生たちが基山町の各店舗の魅力を発掘し、店舗ごとのAR作品を通して基山町に来てもらうきっかけづくりやAR作品を通した店舗と来店客の交流増加に取り組むプロジェクトです。
第3回目以降の授業では、生徒たちが株式会社JICUの講師よりフィードバックを得ながら店舗の課題と解決方法を探求し、そこで考えたアイデアをもとに作品の制作に取り掛かります。
制作には株式会社palanの担当者も参加し、生徒たちに先端技術を体験してもらいながら、よりよい作品となるようともにブラッシュアップを行ってまいります。
また、3月中旬は基山町の町長も参加予定の発表会を予定しており、生徒たちの作品は各店舗に設置され、基山町の賑わいづくりに繋げてまいります。
また、本取組みの支援を集めるため、2024年2月にはクラウドファンディングを行う予定です。
私たちについて
■学校法⼈東明館学園 東明館中学校・⾼等学校について
『学問は終⽣の業であり、⾃⼰の⻑所をもって時代に適応した社会有⽤の実践的⼈物を育成する』という広瀬淡窓先⽣の咸宜園(かんぎえん)、藩校東明館の教育理念を継承し、いかなる国際社会の進展にも対応し、⽣涯にわたり調和のとれた⾃律的な⾃⼰実現を期することのできる創造的な⼈間形成を⽬的とし、1988 年に設⽴。(校訓︓好学愛知・⾃律⾃啓)
これまで、医⻭薬系⼤学に多く輩出してきた東明館は、現在、社会の急速な時代の変化に対応し、新たな学びを実施しており、⼀⼈⼀台 PC を持参し、授業・協働・情報共有の効率化・個別最適学習を⾏っている。また、中学校では⾃ら考え、挑戦するための基礎学⼒育成だけでなく、各学年で、実際に⾃分たちで考え⾏動をするプログラムを⽣徒・教員で対話しながら実施。今求められている主体的な⽣徒が多く活動している。⾼等学校では、総合選択制を導⼊し、個別最適化を実現したカリキュラムを設計。時代に対応した新しい学びを実践している。
名称 ︓学校法⼈東明館学園 (佐賀県基⼭町宮浦683)
URL ︓http://www.tomeikan.ed.jp/
理事⻑ ︓神野 元基
設⽴ ︓1988 年 4 ⽉ 1 ⽇
■株式会社palanについて
株式会社palanでは国内の事例が少ない2017年頃からWebAR技術を用いた開発を続けております。WebARのシステム開発開始以降、地方自治体、エンターテインメント業界等、幅広い業界よりサービス制作・開発を依頼いただいております。デジタルフォトフレームや、3Dの魚たちが現実世界を泳ぐWebAR水族館、社員の自己紹介や PR動画が流せるWebAR名刺などの話題セービスをどこよりも早く手がけて参りました。今後も、お客様の声をもとにしながらWebAR技術の研究開発を進めて参ります。
会社名:株式会社 palan
コードを書かずに魅力的なWebARを作成「palanAR」
所在地:東京都渋谷区代々木 1-58-16 清水ビル2F
代表取締役:齋藤 瑛史
設立:2016年11月1日
主な事業内容:ウェブサイト・ウェブシステムの企画・開発・実施・保守及びコンサルティング
■株式会社JICUについて
「仕事を会社ではなくプロジェクト単位で選び、自ら作り出す社会を作る」をビジョンに九州エリアを中心にフリーランスによるプロジェクトの創発に取り組む。新規事業や資金調達等の事業開発フェーズでのディレクターアサインの他、地方でのフリーランスコミュニティの運営やスタートアップとの共同による地方創生型プロジェクトの創出に挑戦している。
会社名:株式会社JICU
URL:https://jicu.jp/
所在地:佐賀県鳥栖市
代表取締役:水田 侑宏
設立:2023年4月18日
主な事業内容:新規事業および創業支援、フリーランスマッチング、フリーランスコミュニティの運営
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