トヨタ紡織、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展
プレスブリーフィング 開催レポート
トヨタ紡織株式会社は東京ビッグサイトで開催中の、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展。今回は、トヨタ紡織が考える未来のモビリティライフを展示テーマとし、自動運転を想定した近未来の移動空間や電動化対応製品などを展示しております。
また、オフィシャルデーである10月26日(木)にはプレスブリーフィングを実施しました。
ブリーフィングには、トヨタ紡織株式会社 代表取締役社長 白柳 正義、およびChief Branding Officer リチャード チャンが登壇し、トヨタ紡織のビジョン、並びに今回の展示品である、MaaSシェアライド空間コンセプト「MX221」、シートがユーザーにあわせて自在に変形するコンセプトシートモデル「VODY2.0」、電動化に対応したサーマルコンフォートシートなどを発表しました。
■ 白柳社長が語るトヨタ紡織の現状と未来
トヨタ紡織株式会社 代表取締役社長 白柳 正義からは、トヨタ紡織の企業概要および今後のビジョンについて説明しました。
モビリティーの中で最も人に近い分野を手掛けるトヨタ紡織
「トヨタ紡織はモビリティーの中で人にもっとも近い部分である自動車のシートや内装部品の他、パワートレイン部品などの開発から生産までを手掛けています。
世界25の国と地域に91の拠点を構え、グローバルに事業を展開し、トヨタやLEXUSブランドをはじめ、多くのお客様と取引を行っており、2022年度の売上は1兆6040億円となっております。
そのうち売上の約75%を占めるシート事業では、安全、安心、快適を追求しており、さまざまなタイプの自動車用シートをはじめ、航空機シートなども手掛けております。」
「明日の社会を見据え、世界中のお客さまへ感動を織りなす移動空間の未来を創造する」をビジョンに掲げ、CASE、MaaSを見据えて技術開発を進めるトヨタ紡織
「当社のビジョンは、「明日の社会を見据え、世界中のお客さまへ感動を織りなす移動空間の未来を創造する」です。QUALITY OF TIME AND SPACE、すべてのモビリティーへ上質な時空間を提供したいという思いのもと、移動空間の新しい価値を創造するインテリアスペースクリエイターになることを掲げており、技術開発を進めております。」
展示会では3つのゾーンで“上質な時空間”体験を提案
「当社はモビリティーの新市場として期待される自動運転やMaaSに向けた価値創造にも注力。今回展示の自動運転レベル4を想定したライドシェア空間「MX221」です。
また、座面や背もたれの形状が、ユーザーの体形や姿勢、動作にあわせて自在に変形することで、乗り心地を追求し、ユーザーとシートが一体となるような感覚を体感いただける、コンセプトモデル「VODY2.0」を展示しています。そして電動化においては、バッテリーEVの電費向上に対し、車室空間における熱マネジメントに取り組んでおり、今回は、ユーザーの身体に直接触れる部分で、温度をコントロールできる、サーマルコンフォートシートを展示しています。
その他、誰もが簡単に持ち運べる小型の低圧水素タンクを用いたFCアシストモビリティー、植物材料ケナフを活用した技術も紹介しています。」
■ Chief Branding Officer リチャード チャンが語る
自動運転レベル4を想定したMaaSシェアライド空間コンセプト「MX221」
続いて、Chief Branding Officer リチャード チャンが登壇。まず、「MX221」について、その機能詳細を説明しました。
"ダイバーサティリティ"をコンセプトに4つのコンセプト空間を提供する「MX221」
「「MX221」のコンセプトは"ダイバーサティリティ"であり、多様なユーザーのニーズに合わせ、空間レイアウト、機能が変化し、様々なグレードが提供できるように設計されています。
例えば、目的地までリーズナブルで快適に移動したいユーザーにはMX Passを、家族や友人と移動中に映画を観たり、ゲームをしたり、ドローンで配達される昼食も楽しめるサービスを望むユーザーにはMX Plusを提供します。
そしてラグジュアリーな空間の中で仕事をしたり、仮眠したい忙しいビジネスユーザーにはMX Primeを提供します。
「MX221」の大きな特徴の一つは、様々なグレードのインテリアの提供を、複数の車両ではなく、1台の車両でシートを脱着させて交換できるように開発されている点です。
「テーラードスペースシステム」を活用し、お客様が希望した空間へ迅速に変更してから配車できます。
車椅子ユーザーが介助サポートなく快適でスムーズに乗降できる「MX Access」
車椅子ユーザーにも介助者のサポート無く簡単かつ安全に乗って移動頂くため、「MX Access」という特別な機能の車椅子を提案します。特長は、まず安全性です。
「MX Access」は、自動車用シート並みの安全性能を満足させる設計をしています。
そしてトヨタ紡織が独自で開発した、小型の低圧水素タンクを用いたFCバッテリーを搭載しており、坂を簡単に登ることがきます。
「MX221」には、電動スロープが搭載されているので、「MX ACCESS」で、ユーザーは簡単に乗車することができます。
車両フロアには車椅子を簡単に固定できるドッキングシステムが装備されておりサポートなしで簡単に固定することができます。車椅子が固定できれば、リアシートに搭載されたシートベルトを締めることができ、同行者の隣で移動空間を楽しむことができます。」
プレスブリーフィングの最後に白柳社長は今後のトヨタ紡織を下記のように語りました。
「これからもトヨタ紡織は、新しい価値の創造を目指し、ステークホルダーのみなさまに共感され、「好きだな、トヨタ紡織」と言っていただける企業、選ばれ続ける企業になるよう、着実に歩みを続けていきます。」
出展場所 東京ビッグサイト 西4ホール、ブース番号 W4201
今回の出展に関する詳細は特設サイトにて公開しております。
URL:https://tech.toyota-boshoku.com/jms2023/jp/
【参考資料 その他の出展品】
■「TOKYO FUTURE TOUR」での展示品について
主催者プログラム「TOKYO FUTURE TOUR」でも、当社が開発した新しい移動空間を展示し、体験いただくことができます。
1)MOOX-RIDE【初出品】
コンテンツ体験バスで、車両の位置情報に合わせて、モニターや透明ディスプレイ、天井にコンテンツが再生され、車窓の景色に連動したVR/AR体験を提供します。
2)T-FAS(Tailored Flexible Autonomous Space) 【初出品】
自動運転レベル4・5を想定し、車室内のシートやテーブル等を変形や回転させることで、乗車中のさまざまな用途に最適なレイアウトを提供します。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像