シリーズA関連資金調達実施のお知らせ
シリーズA関連資金調達実施のお知らせ
『革新的な「見える」がん治療』をいち早く社会にお届けするために放射性医薬品の開発を行っているリンクメッド株式会社(代表取締役社長:吉井 幸恵、本社:千葉県千葉市、以下「当社」)は、総額6.8億円のシリーズAラウンドにおいて資金調達を実施いたしましたのでお知らせいたします。本資金調達の完了を条件とするJ-KISS型新株予約権を活用した調達額と合わせて総額9.3億円の資金調達となります。
シリーズAおよびJ-KISS型新株予約権の行使によって参画した投資家は、リードVCであるDBJキャピタル株式会社に加え、岩渕薬品株式会社、ペプチドリーム株式会社、大正製薬株式会社、みずほキャピタル株式会社、大阪・関西万博活性化投資事業有限責任組合、グリーンコア株式会社、白鳥製薬株式会社となります。
本日別途リリースの通り、当社はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択されました。今回のシリーズAで調達した資金は、NEDOの当該事業における助成金と合わせて、64Cuを用いた放射性医薬品の国内における量産体制構築に向けて必要となるサイクロトロンや製剤設備の工場新設を通して、64Cuを用いた創薬支援プラットフォームとして確立し、新たな産業基盤の創出を目標に事業を進めて参ります。(「NEDO「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択のお知らせ」を参照)。
また、本日別途リリースの通り、ペプチドリーム株式会社の子会社であるPDRファーマ株式会社との戦略的パートナーシップのもと、当社の開発一号品である悪性脳腫瘍等をターゲットとする64Cu-ATSMの国内での共同開発・商業化に向けた準備を進めていきます(「リンクメッドとペプチドリーム、放射性医薬品化合物64Cu-ATSMの国内での開発・商業化に関する戦略的パートナーシップに合意」を参照)。64Cu-ATSMについては、今後、64Cu-ATSMの有効性と安全性を確認するため、国内での検証的臨床試験を予定しております。
リンクメッド株式会社 代表取締役社長 吉井 幸恵のコメント:
「今回既存の株主の皆様に加え新たな投資家の皆様にシリーズAラウンドにご参加いただき、総額9.3億円の資金調達を実施いたしました。また、NEDOのディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業に採択されたことを大変喜ばしく思っております。当社の事業を加速度的に推し進めていくために、今回のシリーズAとNEDOの採択は非常に意義があるものと考えており、これらの資金をもとに、新たに製造施設を設けて国内での64Cu量産体制を構築することで、自社パイプラインの開発を加速させて、64Cuを用いた創薬支援プラットフォームとして確立してまいります。また、これにより『革新的な「見える」がん治療』をいち早く社会にお届けして多くの患者さんを救うための大きな一歩を踏めたと考えております。」
DBJキャピタル株式会社 代表取締役 新美 正彦 氏のコメント:
「治療と診断を同時に行うことが期待される放射性同位元素64Cuを用いた創薬プラットフォームを有するリンクメッド社に、リードインベスターとして参画できることを大変嬉しく思います。日本政策投資銀行(DBJ)では、2012年より「DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」を開催し、女性起業家を支援しています。リンクメッド社(吉井幸恵社長)については、2022年の第9回コンペティションにてDBJ女性起業優秀賞を授与し、その後の成長に伴走するなかで、VC子会社であるDBJキャピタルからの投資に至りました。DBJグループでは、「イノベーションを支援し、日本経済の成長を促進」を主な取り組みテーマの一つに掲げており、今回の投資を通じ、日本発の画期的な難治性がんの治療薬/診断薬を世界中の患者様に届けるリンクメッド社の取組みを支援してまいります。」
岩渕薬品株式会社 代表取締役社長 岩渕 琢磨 氏のコメント:
「千葉県のビジネスコンテストでリンクメッドの吉井社長に出会ったことをきっかけに創業時から資本参加し、この度のシリーズAラウンドでも追加出資を行いました。診断・治療が可能な唯一の放射性同位元素64Cuの製造技術をもつリンクメッドは、新たな日本初の放射性医薬品の開発を通じ、アンメット・メディカル・ニーズに大きく貢献できると確信しています。当社は資本参加のみならず、本業である医薬品卸売業で培った医療機関や製薬メーカーとの関係性や、ノウハウを最大限生かし、開発する放射性医薬品の上市後を見据え、最適な流通や医療機関での治療環境の整備などを通じて製品価値の最大化を図ってまいります。また、千葉県発のスタートアップ企業が、グローバルに進出して世界中の患者さんに貢献することも期待しております。」
ペプチドリーム株式会社 取締役副社長CFO 金城 聖文 氏のコメント:
「次世代放射性核種である64Cuは、様々な疾患領域において治療・診断の双方で広く活用可能性があるものと考えています。半減期を有するという放射性医薬品の特性上、国内に量産体制を構築することは新たな医薬品の開発において必要不可欠であり、今回の一連の取り組みは、64Cuを用いた放射性医薬品の実用化に向けて大きな前進につながるものと期待しています。また、弊社グループの有する放射性医薬品に関する経験やノウハウと組み合わせることにより、64Cu-ATSMを初め、放射性医薬品ならではの優位性を活かした革新的な医薬品の開発を加速していきたいと考えています。」
白鳥製薬株式会社 代表取締役社長 白鳥 悟嗣 氏のコメント:
「革新的な「見える」がん治療』を目指した放射性医薬品の開発に挑戦するLinqMed社に、医薬品の実生産に強みを持つ当社が参画することができ大変光栄に思います。当社は“Change the World”をグループビジョンとして掲げ、『世界をすくうモノづくり』を推進しています。同じ千葉市に本社を置き、患者様のQOLの実現に向けて、LinqMed社と共に、千葉発の本医薬品がはやく実現出来ればと考えております。」
以上
リンクメッドについて
リンクメッド株式会社は、「Link for Life-最先端科学と医療をつなぐ-」というミッションを達成するために、『革新的な「見える」がん治療』をいち早く社会にお届けすることを目指し、放射性医薬品の開発を行っている研究開発型企業です。当社は量子科学技術研究開発機構(QST)における研究をもとに設立され、銅の放射性同位体である64Cuを用いたがんの治療薬・診断薬を開発しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください(https://www.linqmed.co.jp/)。
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