日本が世界に誇るアーティスト、田名網敬一の大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」会場内に新作の巨大インスタレーション展示が決定!
2024年8月7日(水)から11月11日(月)まで、国立新美術館にて国際的にも高い評価を得る日本人アーティスト、田名網敬一(たなあみ・けいいち)の世界初となる大規模回顧展を開催いたします。会場には「橋」をモチーフとした巨大インスタレーションが国立新美術館の広大な展示室に出現するなど、初公開の最新作を含む約500点を展示。その一部をご紹介します。
本展のイントロダクションにあたる0章「生と俗の境界にある橋」には、田名網にとって重要なモチーフである橋を使った新作インスタレーション《百橋図》が登場します。田名網はこれまで葛飾北斎の《諸国名橋奇覧》(1833-34年)や、幼年時代の遊び場であった目黒雅叙園にあった太鼓橋の絵、日本映画や演劇に登場する橋などから、橋にまつわる不思議な逸話や歴史に関心を持ってきました。近年、田名網はこうしたエピソードを背景に橋を主題とした作品制作に取り組んでいます。田名網にとって橋とは生と俗の境界であり、今生と死後の世界を隔てる存在としても表されます。
本展の新作は橋が幾重にも渦高く重なり合い、高さ約3.5メートルのインスタレーションとして登場。そこにプロジェクションマッピングで投影された田名網が描く奇妙な生き物たちが歩き回ることで、まるで異界への入口のような存在感を放ちます。同時に、新作となる屏風型のコラージュ作品も共に展示され、田名網が想像する橋の向こうの世界が暗示されるかのようです。「橋が内包する深遠で神秘的な世界は私に複雑怪奇な謎を投げかける」と語る田名網の新作《百橋図》が、これからはじまる「記憶の冒険」へと鑑賞者を誘います。
◆田名網敬一(たなあみ・けいいち)プロフィール◆
1936年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、実験映像及びアニメーション作家、アーティストなど、そのジャンルを横断した類まれな創作活動により、他の追随を許さない地位を築いている。
近年の田名網の主要な展覧会として、「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI」(プラダ青山店、東京、2023年)、「マンハッタン・ユニヴァース」(ヴィーナス・オーヴァー・マンハッタン、ニューヨーク、2022年)、 「世界を映す鏡」(NANZUKA UNDERGROUND、東京、2022年)、「Keiichi Tanaami」(ルツェルン美術館、スイス、2019年)、「Keiichi Tanaami」(ジェフリー・ダイチ、ニューヨーク、2019年)。また、グループ展としてポップアートの大回顧展「インターナショナル・ポップ」(ウォーカー・アート・センター、ダラス美術館、フィラデルフィア美術館、アメリカ、2015-2016年)、「世界はポップになる」(テート・モダン、ロンドン、2015年) などがある。パブリックコレクションに、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ウォーカー・アート・センター(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、M+(香港)、ナショナル・ポートレート・ギャラリー(アメリカ)、ハンブルガー・バーンホフ(ドイツ) など多数。
【開催概要】
展覧会名:田名網敬一 記憶の冒険
英文表記:Keiichi Tanaami: Adventures in Memory
会期:2024年8月 7日(水) ~ 2024年11月11日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館、朝日新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協賛:集英社、adidas、MATTEL CREATIONS™
制作協力:ソニー・ミュージックエンタテインメント
協力:NANZUKA
後援:J-WAVE
観覧料:一般2,000円、大学生1,400円、高校生1,000円
※中学生以下は入場無料。
※障害者手帳をご持参の方(付添の方 1 名含む)は入場無料。
チケット情報は後日、国立新美術館ホームページ等でお知らせします。
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会ホームページ:https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/keiichitanaami/
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