【東京・渋谷】障がいを持つ音楽家によるコンサート「Special×ONE Concert 2024」開催 ハンディをオンリーワンの音色に
6月9日(日)開催 ハンディを持つ音楽家の活躍する場の創造と、バリアフリー楽器の普及を願って活動
6月9日(日)東京・渋谷で障がいのある演奏家たちによるコンサート「Special×ONE Concert 2024」を開催します。このコンサートでは障がいを様々な創意工夫によって個性に昇華させた音楽をお届けします。
■コンサート公式URL
Special×ONE Concert 2024 | Onehand MUSIC Groove (special-one-music.com)
■チケット購入サイト
Special×ONE Concert 2024【Onehand MUSIC Groove】 | 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール (teket.jp)
Special × ONE Concert はどんなコンサート?
スペシャルワンコンサートは、身体的な障がいのある音楽家が、その障がいを個性に変えてオンリーワンの音楽を皆さまにお届けします。
障がいはその人の想い、内にある輝きを音楽で表現することを妨げるものではありません。苦しみを乗り越えた先にある豊かな表現に心を揺さぶられることでしょう。出演者の一人一人が持つ音楽への深い想いに、そしてあきらめない心に、たくさんの勇気と希望を感じていただくコンサートです。
このコンサートのきっかけは、ピアノ好きだった当団体代表が、左手の故障によりピアノを両手で弾けなくなってしまいどん底に落ち込んだとき、ハンデを持つ音楽家の存在に励まされたことにあります。折しもパラリンピックが脚光をあびるなか、音楽の世界でもハンデのある音楽家が独自の方法で音楽を続けられる環境と、バリアフリー楽器の普及を願って活動しています。
〈Special×ONE Concert 2024〉
日時:2024年6月9日(日)13:30開演(13:00開場)
場所:渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
チケット:一般3,000円 学生・障がい者1,500円
主催:Onehand MUSIC Groove
このコンサートの内容とねらい
「音楽として」のコンサート
Special×ONE Concertは病気や怪我、または先天的な障がいにより通常の奏法では演奏・歌唱に 困難を持つ方が、制約のある中から生み出される独自の音楽を表現するコンサートです。出演者 の皆様の音楽そのものに焦点をあて、表現の豊かさや、音楽的な素養を土台とした様々な工夫を 知っていただくことで、音楽の限りない可能性と、身体的なハンディが決してその人の音楽性を奪 うものではないことを伝えていきます。 また、様々な独自の奏法は、通常の方法で音楽を演奏する者にとっても、音楽的な新しい視点や 発想をもたらしてくれるものであり、新たな形の音楽としても価値のあるものと考えています。
ハンディを持つ音楽家の活躍する場に
身体的な制約によって通常の音楽表現が困難であってもプロアマ問わず音楽家として活躍する方 の存在は、音楽に限らず何らかの困難の中にある人に希望と勇気を与えるものです。 Special×ONE Concerは、そのような音楽家が活躍できる場の創造を目指します。同時にジャンル を超えて独自の音楽を目指す者同士の交流の場としても機能することを目指します。
楽器のバリアフリーを目指して
障がいがある方に向けた競技用の道具の開発が、パラスポーツを発展させたように、音楽の世界でも、片手用楽器や補助具の開発が重要と考えています。楽器へのアクセシビリティーを高めてい くことはこれからの大きな課題であります。しかし、現在は技術的、資金的問題からなかなか進 まないのが現実です。その発展のためにSpecial× ONE Concertを通じて、そのニーズを拾い、私 たちの声として届けていきます。
昨年のコンサートの様子はこちら
本コンサートの見どころ
障がいは人それぞれですが、演奏者は自分の症状と向き合い、受け容れ、選曲の段階から自分に合った演奏を思い描いています。聴いているだけでは想像し難いような音楽的な発想や技法を使って、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれます。苦しい経験から深められた想いが、豊かな表現力となって聴く者の琴線に響くことでしょう。
今回は、「左手のピアニスト」として世界でも高い評価を受け、オーストリアで活躍している瀬川泰代氏も出演します。その瀬川氏と共演いただく熊谷永子氏は、精巧な技術で制作された片手用のフルートを演奏します。
この二人の共演のために、ワンハンドピアノ&フルート用に板村博貴氏により新しい曲も生まれました。
出演者のご紹介
あまね伶
2022年春に脳出血を発症し、右上半身に麻痺が残りました。現在も右手指の感覚は戻らず、思うように動かせません。演奏に使える指の本数は減っても、ライアー独特の倍音を生かして豊かな音楽をお届けしたいです。
工藤雄一
ベーシスト森泰人の導きでスウェーデンにて録音したCD「 Birth 」が山野楽器週間ランキング2位を獲得(ジャズ部門)。ピアノトリオ、ブラジル音楽等幅広く活動している。2023年パーキンソン病を発症したが徐々に演奏活動を再開している。
kuni
片手ピアノ弾き語りkuni (国川智幸) 広島市在中 2015年に脳出血で倒れ、左半身に麻痺が残る。 「何を始めるにも遅すぎることはない」と、ゼロからピアノを始めたが、その独特な片手での伴奏や、心に沁みる歌声は、やがて多くの注目を集めることとなった。
熊谷永子
国立音楽大学卒業。桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。富山県新人演奏会において北日本新聞音楽奨励賞受賞。局所性ジストニアのため十数年のブランクの後、片手だけで演奏できる特殊フルートで演奏活動を再開。初の片手フルーティスト。
清水まり
東京音楽大学声楽科卒業。ポップスもクラッシックも歌える歌手として活躍する。2014年『清水まり Music School』を開校。2019年7月、ライブ出演中に脳出血を発症し、右麻痺と重度の失語症となる。現在は、ライブ活動や歌のレッスンの他に、歌による失語症の回復の可能性を広く伝えている。
瀬川泰代
広島県出身オーストリア在住。2020年オーストリア国立グラーツ芸術大学大学院コンサートピアノ科首席卒業。12の国際ピアノコンクールで受賞。14ヵ国で演奏会・音楽祭に招かれ、国内外で演奏活動を展開。
霜鳥まき子(司会)
株式会社SPSO代表取締役/パーソナルスタイリスト。週刊文春「似合う服だけ着ていたい」連載コラムニスト。Voicyパーソナリティー。日本航空(JAL)国際線CAとして10年の乗務を経てスタイリストの道へ。4歳から18歳までピアノと作曲のレッスンに通い、作曲家を目指していた時期もある。 今回の『Special×ONE Concert』では、司会を務める。
Onehand MUSIC Grooveについて
障がいがあっても音楽をあきらめない!をモットーに音楽の分野でのバリアフリーを目指す。 「ワンハンドピアノ」の存在によって、自ら救われた経験をもつ右手ピアニストの田代亜紀子の呼 びかけで、パーソナルスタイリストの霜鳥まき子、アートマネージャーの鐘ケ江織代によって 2022年7月より活動開始。片手でも演奏できる楽器や補助具の開発につながるようなニーズを探 りつつ、楽器の作り手、技術者、作曲者など異分野の連携によって、海外の豊富な事例も参考に しつつパラミュージックの可能性を模索中。障がいのある音楽家同士の交流や社会的な認知を目 指して、コンサートの企画を行う。
公式HP
Onehand MUSIC Groove | 障害や片麻痺など困難があっても音楽・楽器演奏を諦めない環境づくり (special-one-music.com)
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