ブルーベリーと女性の加齢黄斑変性

ブルーベリーの摂取が加齢黄斑変性のリスク低減に関連することを示す新たな研究結果を発表

USハイブッシュブルーベリー協会(正式英語団体名:U.S. Highbush Blueberry Council、本部米国カリフォルニア州フォルサム)は、ブルーベリーの摂取が加齢黄斑変性のリスク低減に関連することを示す新たな研究結果を発表しました。


カリフォルニア州フォルサム -2024年4月15日- Journal of Nutrition誌に発表された新しい研究により、高年層の女性グループにおいて、適度なブルーベリー摂取(週1回以上)が、加齢黄斑変性症(AMD)のリスク低下に関連していることが発見されました[1]。


加齢黄斑変性症(AMD)は中心視力の低下を引き起こします。世界中で失明の重大な原因となっており、65歳以上のアメリカ人の視力低下と失明の主な原因となっています。AMDは、クリアな視界を保つために必要な中心視力を破壊し、車の運転、テレビの視聴、コンピューターや電話、新聞で文字を読むといった日常的な活動が、この障害によって影響を受ける可能性があります[2]。


この研究に参加したのは、もともとWomen's Health Studyに登録された人たちです。Women's Health Studyは、高年層の女性グループを10年以上にわたって追跡調査してきた大規模な研究です。参加者は、食事パターンとブルーベリーの摂取量(生、冷凍、缶詰の別を問わない)を記録した131のアンケートに回答しました。また、白内障や加齢黄斑変性症などの健康状態についても毎年アンケートを行いました。白内障や加齢黄斑変性症に罹患している女性や、ブルーベリーの摂取データが欠落している女性は除外され、AMDと白内障の解析にはそれぞれ37,653人と35,402人の女性が残りました。

AMDと白内障の評価では、平均年齢はそれぞれ54.5歳と53.9歳でした。Women's Health Studyが開始された1990年代前半では、ブルーベリーを摂取している人の割合は低く、64.8%が全く摂取しておらず、24.7%が月1〜3回、8.4%が週1回、2.1%が週2回以上でした。この研究の結果、週1回以上ブルーベリーを食べている女性では、総AMDが28%有意に減少しましたが、視覚的AMDは減少しませんでした[1]。

本研究の主任研究者であるマサチューセッツ州ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院・ハーバード大学医学部予防医学科のハワード・セッソ(Howard Sesso)博士は、「これは、女性におけるブルーベリー摂取の効果と加齢黄斑変性症との関連を評価した初めての研究です。ブルーベリーは、多くの健康上の利点に関連するいくつかの生理活性物質の供給源であり、この研究は、ブルーベリーが目の健康にも重要である可能性を示唆しています。」と語りました。

ブルーベリーに含まれるアントシアニン摂取量の増加とAMDとの関連は認められませんでしたが、白内障との関連はわずかに認められました。

ブルーベリーの有効性の根底にある生理学的メカニズムに光を当て、さまざまな臨床反応に影響を与える変数を特定するためには、ブルーベリー摂取の効果についてさらなる調査が必要です。

この研究は、一般的なブルーベリーの摂取量が現在のレベルよりも少なかった1992年の食事摂取量の自己申告に基づくものです[3]。ブルーベリー摂取量の多い、より多くの女性を対象とした最近の評価により、追加情報が得られる可能性があります。

最後に、性別、人種/民族、その他の要因によって結果が異なる可能性を示唆する証拠はありませんでしたが、この研究は主に白人女性の医療従事者に限定されているため、他の集団における効果を評価するためにはさらなる研究が必要です。

この研究は、米国ハイブッシュブルーベリー協会(USHBC)の助成金により実施されました。USHBCは、研究デザイン、データ収集、データ分析、データ解釈、研究の執筆には関与していません。ブルーベリー栄養研究の詳細については、以下参照。
https://healthprofessionals.blueberry.org/for-health-researchers/.
_____________________________________________________________________

[1] Sesso, HD, Rautiainen P, Park SJ, Kim E, Lee, I-M, Glynn RJ, Buring JR, Christen WG. Intake of blueberries, anthocyanins, and risk of eye disease in women. The Journal of Nutrition. 2024, 154:1404-1413.

[2] Centers for Disease Control and Prevention. (2020). Learn About Age-Related Macular Degeneration. Centers for Disease Control and Prevention. https://www.cdc.gov/visionhealth/resources/features/macular-degeneration.html

[3] https://www.thepacker.com/news/produce-crops/berry-capita-availability-growth-shines#:~:text=According%20to%20the%20USDA%2C%20retail,to%202.3%20pounds%20in%202022.

USハイブッシュブルーベリー協会について
USハイブッシュブルーベリー協会(USHBC)は、米国農務省監督の下、農業研究振興を目的に2000年に設立された独立団体で、ブルーベリーの栽培農家やパッカーを代表し、業界の健全な成長促進を目指しています。USHBCは約2,500の栽培農家、加工業者、輸出入業者を擁し、米国内および海外市場に向けて、清潔で安全な環境下でのブルーベリーの栽培、収穫、加工、供給に努めています。https://ushbc.blueberry.org


【お問い合わせ先】
USハイブッシュブルーベリー協会日本代表事務所
アビアレップス株式会社 担当: 佐々木慶子、滝口大輔
TEL:03-6261-5733/ FAX:03-6261-5944
E-Mail: USHBCjapan@aviareps.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
食品・お菓子医療・病院
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
https://usblueberry.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区九段南3-8-11 飛栄九段ビル3階
電話番号
03-6261-5733
代表者名
佐々木慶子
上場
未上場
資本金
-
設立
-