一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ「『令和政経義塾』メディア発表会」イベントレポート
2024年7月1日、一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ(以下NXJI)は東京都港区の事務所にて「『令和政経義塾』メディア発表会」を開催しました。NXJIは、政治の内外から変革を起こす次世代の政治リーダーと政策起業家を育成すべく「令和政経義塾」を創設し、同時に第1期生の募集を開始しました。政治家・政策起業家の育成を通じて国民の声を反映した政策の実現と課題解決によって日本の未来を築いていくNXJIの取り組みについてレポートします。
ハイライト
一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ(東京都港区、代表理事:吉村 英毅)は、次世代の政治リーダーと政策起業家の輩出を目指す「令和政経義塾」を創設しました。日本は長期衰退傾向にあり多くの社会課題に直面しています。これまで、様々な施策が短期最適、部分最適、局所的に繰り返されてきましたが、依然として日本は足踏み状態にありグローバルにおける地位低下も憂慮されています。
こうした状況に対しては、経済界からも具体的な打開策を求める声が上がっています。現状打破には長期最適、全体最適、グローバル視点に基づいた取り組みが必要です。
さらに、社会の進歩と発展を実現するためには多様性と包括性、公正性と透明性を政治の現場に取り入れる若手政治家の育成と、そして政・官・民・学の垣根を越えて、新たな政治課題と政策を探求し、ビジネスとの関わりの中で実装していく「政策起業家」が不可欠です。
こうした背景の中、NXJIでは次世代の政治リーダーと政策企業家の育成を目指す「令和政経義塾」を創設しました。今回開催された「『令和政経義塾』メディア発表会」ではNXJIの紹介とメンバーの挨拶、「令和政経義塾」の発表が行われました。その後、賛同者の紹介、質疑応答、フォトセッションが行われ、発表会は閉幕しました。
イベントレポート
一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブの紹介
はじめに一般財団法人ネクストジャパン・イニシアティブ 共同創設者 代表理事 吉村 英毅(よしむら ひでき)氏(以下 敬称略)が登壇し挨拶しました。
「私は学生時代に『株式会社エアトリ』を創業し、東証一部に上場後退任して、現在は自己資本のみを運用する独立系のプライベートエクイティファンドでは日本最大級の株式会社ミダスキャピタルを運営しています。この度、独立系のヘッジファンドとしては日本最大規模の暁翔キャピタル株式会社 代表取締役 山口 功一郎氏とともにNXJIを創設しました。それではNXJIのメンバーを紹介いたします。」
続いて、メンバーが登壇し挨拶を行いました。
「20年間にわたる株式市場とヘッジファンドビジネスの視点から日本経済を見てきました。人口減少の課題など向かい風の中、個々の企業が努力を続けています。一方で日本特有の政策的な課題や各種の規制が成長の足枷になっています。この度はNXJIの『日本の成長のためには政治から変化が必要』との志に共鳴し、共同で当法人を創設しました」
「朝日新聞の記者を長く務めた後、シンクタンクを立ち上げました。この運営を続ける中で感じた懸念は、戦後の保守本流政治が崩壊し始め、ポピュリズムに傾斜していることです。さらに政権担当能力のある野党が誕生していないことや、日本経済の稼ぐ力の低下です。こうした課題解決のためには『政治を身近にして使いこなしていく』ことが必要ではないでしょうか。そのためには政治に参画する若い世代や、政策起業家の育成が不可欠だと考えています」
「2012年まで衆議院議員を2期務めました。この度は是非とも『これからの日本を変革していきたい』との想いで塾長に就任しました」
「米国で船橋様とお仕事をご一緒するなか、日本が衰退していくことを懸念しておりました。
船橋様や山口様が政治の問題に取り組む覚悟と決意に接して大変感銘を受けました。早稲田大学の教授として若い世代ともかかわっておりますが、これからの若い世代の方々に日本を託すことに希望を感じ、今回評議員に就任しました。本日は登壇しておりませんが、コロンビア大学名誉教授であるジェラルド・カーティス氏も評議員に就任しております」
「株式会社Japan Search Fund Acceleratorの代表取締役として中小企業様などの経営改善に携わっています。様々な課題に直面している日本が再びグローバルで存在感を示し、日本人が自由や幸せを追求していく点において、日本の国力と経済力は極めて重要な要素です。私が学んだスタンフォード大学のMBAでは、政治を経済の要請からエンゲージしていくことを唱えていました。経済視点を持つ政策起業家の育成は、政治を経済面や社会活動とつなげていくことからも大切だと考えています」
「日本を再び蘇らせる」ことがミッション。完全無償で政治家を育成
次に吉村代表理事より令和政経義塾について具体的な紹介がありました。
「令和政経義塾を通して実現したいことは『日本を再び蘇らせること』です。当塾では未来の日本を創る若手政治家と政策起業家を育成・支援し、日本を活性化させていきたいと考えています。
失われた30年間によって、日本は長期衰退傾向にあります。斯様な状況に至り、様々な課題に直面する内部原因は、短期最適、部分最適の決断を局所局所で政官財一体となって繰り返してきたことによって、日本全体の長期的な効率性が毀損されてしまったことがあるのではないでしょうか。経済活動を通して日本の活性化を目指すことは、我々ビジネスマンの本来の役割です。しかし、それだけでは日本の衰退にブレーキをかけることは困難であると考えています。
こうした現状を打破するために、長期的視線をもつ次世代の政治リーダー及び政策起業家の育成が必要であると考えています。こうした人材の育成と日本の変革を促すため、私たちはシンクタンク兼ドゥータンク(※1)としてNXJIを設立し、「令和政経義塾」を立ち上げました。
「令和政経義塾」は1年間通期(前期・後期)のプログラムで実施します。前期は歴史、政治思想等について視座の向上を目指し、後期は「政治家コース」と「政策起業家コース」に分かれ、より実践的な課題に取り組みます。最終回には卒業プレゼンテーションを予定しています。
講義は週に1度、毎週木曜日の19:00〜21:30に赤坂の令和政経義塾で行います。塾生の応募年齢は原則20歳から39歳を対象とし、性別・学歴は不問です。社会経験や政治への熱意などを考慮して、年齢対象外の方の参加を認めることがあります。また、子育て中の方の個別事情に応じた参加も認められます。1期当たり15名程度の定員を予定しています。尚、受講料は一切かからず、すべてのプログラムは無償で提供されます。
講師陣には元内閣総理大臣 衆議院議員 野田 佳彦(のだ よしひこ)氏、政策研究大学院大学 学長 大田 弘子(おおた ひろこ)氏、早稲田大学 教授 中林 美恵子氏、コロンビア大学 名誉教授 ジェラルド・カーティス氏をはじめ、多様な有識者を予定しています。
(※1)ドゥータンクとは問題解決に向けた行動実践の伴う頭脳集団のこと
卒業後の進路については「政治家コース」は国会議員や自治体の首長、地方議員、「政策起業家コース」は議員スタッフやNPOの経営者、ソーシャルアントレプレナー、またガバメントリレーションの仕事を想定しています。 多くの方が政治から離れているように感じている中、非常に限られている政治家へのパスの機会提供を考えていきたいと考えています。
NXJIはドゥータンク機能としての令和政経義塾の運営に加え、シンクタンク機能として、多様化する社会ニーズや進展するテクノロジーを踏まえた新しい発想や解決策を提言し、長期的に合理的な政策を考えていきます。今後の日本において、長期、全体最適、グローバルな視点で物事が進められていくような、当塾の未来の卒業生が社会から受け入れられるような土壌をどのように作っていけばよいのか、方策を研究、検証し実行していきたいと思います。
令和政経義塾の資金運営にあたっては私と山口氏が中心となり資金を拠出しています。数年間は限られたメンバーによって資金拠出と運営を行い、具体的な成果が出始めてから広く賛同者を募っていきたいと考えています。本日はNXJIの船出の日です。是非多くの皆様のご指導、ご支援をお願いいたします」
NXJIの取り組みの賛同・支援には経済界の33名のリーダーから
その後、賛同者の紹介が行われました。上場を含めた企業や法人、個人の33名から賛同があり、会場に参加されていた株式会社エルテス 代表取締役 菅原 貴弘(すがわら たかひろ)様、株式会社和心 代表取締役 森 智宏(もりともひろ)様、個人投資家であり株式会社レッドマジック 代表取締役社長 片山 晃(かたやま あきら)様、株式会社BuySell Technologies 代表取締役 会長 岩田 匡平(いわた きょうへい)様の4名の方の紹介がありました。
賛同者の紹介の後、会場のメディア参加者やオンラインの参加者から高い関心のもと、活発な質疑応答が行われました。
複数の質疑があるなか「令和政経義塾の創設にあたり、何らかの意識調査を行ったのか」といった問いがありました。
この問いに対して、理事の松田 馨(まつだ かおる)氏が以下の回答を行いました。
「NXJIでは日本の政治に対する世の中の政治に対する意識を明らかにすべく、全国 20 代~60代の男女の官民の主任クラス~経営者クラスのビジネスリーダーに対して「日本のビジネスリーダー500 名に聞く『政治意識に関する調査』」と題したアンケート調査を実施しました。
この調査の回答から明らかになったことは、極めて多くのビジネスリーダーが日本の政治や現政権に危機感を抱き、自分も何かしらの形で政治に関わり、日本を変えたいと思っていることです。また、この調査では回答者の87%が日本の政治と現政権に危機感を持っていることがわかりました。さらに現在の日本の政治に足りないと思うものTOP3として
1.『長期的なビジョン』、2.『世論の声の反映』、3.『世代交代や次世代の政治家』の3点が挙げられました。特に『長期的なビジョン』については多くのビジネスリーダーが危機感を感じており、まさにこの点はNXIJとしても取り組んでいきたいところです」
質疑応答の後、フォトセッションが行われ、本発表会は終了しました。
一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブについて
【一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ ウェブサイト】
【法人概要】
法人名 :一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ
代表理事 :吉村 英毅
所在地 :東京都港区赤坂 2丁目6−24 赤坂水野ビル 3階
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