シタデル、日本の有力電力卸会社エナジーグリッドの全株式を取得
エナジーグリッドのさらなる成長を後押しすることで日本の電力市場の一段の発展へ
【2024年6月28日 東京】 世界有数の投資会社であるシタデルは本日、日本で電力卸売業を手掛けるエナジーグリッド株式会社(以下、エナジーグリッド)の全株式を取得することを発表しました。今後はシタデルが有する資本力、テクノロジー、分析力を活用し、エナジーグリッドのさらなる成長を後押しし、より多くの企業の電力価格リスク管理を支援して参ります。また、本取引は、直近では米資本による初めての日本エネルギー卸売市場への大型投資となります。
2021年に設立されたエナジーグリッドは、テイラーメイドで電力のリスクマネジメントソリューションを提供しています。近年、日本の電力市場の成長が加速する中、エナジーグリッドはその専門知識を駆使し、企業の電力価格変動リスク軽減を支援してきました。その結果、過去3年間で急成長を遂げ、現在の取引社数は80社超にのぼります。
シタデルの設立は1990年、世界有数の公的および民間機関が優れた長期リターンを創出できるよう、世界で最もインパクトのある魅力的な投資に流動性を供給しています。現在、2,500人強のプロフェッショナルを擁し、運用資産残高は630億米ドル[1](約9.6兆円)、社会に有意義なインパクトをもたらす年金基金、大学基金、病院システム、財団、研究機関に対して大きな成果を創出しています。今回の買収は、世界最大規模のコモディティ投資家であるシタデルのコモディティ部門が主導しています。シタデルのコモディティチームは、世界9拠点に180人強の投資プロフェッショナルを擁しており、エナジーグリッドと同様、天然ガス、電力、環境商品、天候などの市場におけるエネルギー生産者と消費者のコモディティリスク管理支援をその戦略的フォーカスの一つとして掲げています。
シタデルのコモディティ部門責任者であるセバスチャン・バラックは次のように述べています。「エナジーグリッドは、日本の電力業界において信頼に値するパートナーとして高い評価を得ています。シタデルの顧客主導の取引およびリスク管理の知見と、エナジーグリッドが持つ国内における専門性を融合させることで国内企業との関係を強化し、日本のエネルギー生産者及び消費者に対し、ヘッジ・ソリューションの提供を拡大して参ります。」
エナジーグリッド代表取締役社長の城﨑洋平は次のように述べています。「この度の戦略的取引は、エナジーグリッドの成功と安定的・効率的な日本の電力市場構築のビジョンを実現するための重要な一歩です。シタデルの資本力やオペレーショナルエクセレンスを活用することで取引量を拡大し、より多くの市場参加者に長期的なリスク管理の機会を提供し、日本のエネルギー市場の発展に貢献して参ります。」
なお、本取引の詳細は開示していません。諸々の条件充足を前提に2024年第3四半期に取引が完了する予定です。取引完了後、エナジーグリッドの社員はシタデルの社員となります。
シタデルの財務アドバイザーはゴールドマン・サックス証券、法務アドバイザーはリンクレーターズ、エナジーグリッドの財務アドバイザーは三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、法務アドバイザーは西村あさひ法律事務所・外国法共同事業が務めています。
[1] 2024年6月1日現在の投資資本額です
詳しくは以下のサイトをご参照ください
シタデル – https://www.citadel.com
エナジーグリッド – https://energygrid.co.jp
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