管理職300名、メンバー200名に聞いた「マネジメントに対する管理職とメンバーの意識調査(1/3)」
管理職がメンバーの業務把握にかけている時間は管理業務全体の3割、メンバーの業務把握を心理的/時間的負担に感じる管理職は6割にのぼる
ワークアシストツール「TONOME (トノミー)」を開発提供するTONOME株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 小笠原広大)は、企業の管理職300名とメンバー200名を対象に「マネジメントに対する管理職とメンバーの意識調査」を実施いたしました。
本調査は、働き方の多様化にともなう労務管理やコンプライアンス遵守へのプレッシャーが増大するなかで、難易度と負担が高まる「マネジメント業務」に焦点を当てています。そのなかでも、チーム運営のカギとなる「業務把握」と管理職に求められる中長期視点での「創造的業務(育成・戦略策定/推進・業務改善・イノベーションなど)」への取り組みについて、調査結果から見えてきた実態を全3回にわたってお伝えします。
第1回は、日々のマネジメント業務における基礎となる「業務把握」に対する管理職の負荷とその要因についてお伝えします。
※本リリースの内容を引用される際は、下記リンクを出典元としてご記載いただくようお願い申し上げます。
https://www.tonome.jp/HXGxSnD4/fTfzmvk8
【調査結果サマリー】
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「メンバーの業務把握が重要だ」と思っている管理職は約9割。理由として「必要とされる具体的な指示をするため」「育成のため」「業務量の把握」が上位に
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「メンバーの業務把握が心理的もしくは時間的負担になっている」と感じる管理職は約6割。管理職の9割がプレイング業務も抱えている中で、管理職業務の約3割の時間を「メンバーの業務把握」のために費やしているという結果に
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メンバーの業務把握に時間がかかっている理由は「細かく把握し、次のアクションを指示しているため」、「育成のため細かくヒアリングする必要がある」、「把握するツールがないため」が上位に
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業務把握が十分にできていないと感じている管理職は約4割。最大の理由は「メンバーからの主観的な報告により客観的な把握が難しい」ため
【調査概要】
調査方法 :WEBアンケート
調査対象 :企業で働く管理職 (部長、次長、課長)、メンバー (係長、主任、一般)
有効回答数:500名(管理職300名、メンバー200名)
調査実施日:2024年6月14日~15日
調査主体 :TONOME株式会社
【調査結果】
(1)「メンバーの業務把握が重要だ」と思っている管理職は約9割。理由として「必要とされる具体的な指示をするため」「育成のため」「業務量の把握」が上位に
日々のマネジメント業務における基本となる「業務把握」について聞いた質問。メンバーの業務状況や進捗状況を把握することは重要だと思うか聞いたところ、「とてもそう思う(50.0%)」「ややそう思う(37.0%)」となり、管理職の約9割がメンバーの業務把握が重要だと認識していました。
「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、その理由を聞いたところ、「納期順守や目標達成のために、必要とされる具体的な指示/アドバイスをするため(51.0%)」、「メンバーの育成のために、タスクの優先順位や進め方をアドバイスするため (46.4%)」「メンバーの適正な働き方を守るために、業務量が適正か把握するため(41.0%)」が上位に。「滞りない業務進行や目標達成」「メンバーの育成」という従来からの重要業務に加えて、「業務量の把握」が上位に挙がった結果から業務把握の目的が多様化していることが伺えます。
(2)「メンバーの業務把握が心理的もしくは時間的負担になっている」と感じる管理職は約6割。管理職の9割がプレイング業務も抱えている中で、管理職業務の約3割の時間を「メンバーの業務把握」に費やしているという結果に
メンバーの業務状況や進捗状況の把握が、心理的もしくは時間的負担になっているか聞いたところ、「とてもそう思う(18.3%)」「ややそう思う(41.3%)」という結果になりました。業務把握が重要だと認識している一方で、約6割の管理職が業務把握を負担に感じていることが明らかになりました。
また、プレイング業務を除いた管理職としての業務(メンバーの業務状況/進捗状況の把握、育成、戦略策定/推進、業務改善、会社への報告業務等)を100%としたときの、「メンバーの業務状況や進捗状況の把握」にかけている割合について聞いたところ、管理職がメンバーの業務把握にかけている平均時間は管理業務全体の約3割という結果になりました。
一方で、業務全体を100%としたときの「プレイング業務」にかけている割合について聞いたところ、プレイング業務に1割以上の時間をかけている管理職が9割という結果になりました。管理職の多くがプレイング業務と管理職業務のバランスを取らなくてはならない状況にあることが伺えます。
なお、プレイング業務に8割以上の時間をかけている管理職が15.0%も存在していることが明らかになりました。管理職が「業務把握」を負担に感じる背景には、そもそもプレイング業務に多くの時間を取られており、管理職業務に割ける時間が限られていることが要因の一つと言えそうです。
(3)メンバーの業務把握に時間がかかる理由を聞いたところ、1位は「メンバーの進捗状況は細かく把握し、次のアクションを指示しているため(42.2%)」、2位「メンバーの育成のために細かくヒアリングする必要があるため(30.4%)」、3位「メンバーの業務を把握するツールがなく、都度ヒアリングする必要があるため(28.7%)」という結果に
(4)業務把握が十分にできていないと感じている管理職は約4割。最大の理由は「メンバーからの主観的な報告により客観的な把握が難しい」ため
メンバーの業務状況や進捗状況を満足に把握できているか聞いたところ、「あまり満足に把握できていない(35.0%)」「満足に把握できていない(4.7%)」という結果に。管理職業務の3割の時間を業務把握に費やしていながらも「十分に把握ができていない」と不満を感じている管理職は4割にものぼりました。
「あまり満足に把握できていない」「満足に把握できていない」と回答した方に、その理由を聞いたところ、「メンバーからの主観的な報告により、客観的な把握が難しいため(36.1%)」が最も多い回答になりました。時間をかけてメンバーの業務を把握しようとするものの、メンバーからの報告の正しさへ全幅の信頼を置けずに不満を抱く管理職の姿が浮き彫りになりました。
【まとめ:調査結果を受けての当社見解】
今回の調査では、管理職の「メンバーの業務把握」における課題について調査しました。
全体の9割の管理職が「メンバーの業務把握」を重要だと考えており、その背景には、納期厳守/目標達成といった短期的な成果を追い求めると同時に、メンバーの育成や働き方改善などにも積極的に取り組もうとする姿勢が伺えました。
一方で、メンバーの業務把握だけでマネジメント業務の約3割の時間が割かれ、心理的/時間的な負担になっているにも関わらず、4割の管理職が十分に業務把握をできていないという現状も明らかになりました。
業務把握できない理由としては、「メンバーの主観的な報告により、客観的な把握が難しいため」が最多になっています。管理職の負担を軽減していくためには、まずはデータによる客観的かつ俯瞰的な業務可視化が重要となるのではないでしょうか。
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https://www.tonome.jp/download
【会社概要】
会社名 :TONOME株式会社
所在地 :東京都港区北青山一丁目3番1号アールキューブ青山3F
代表 :代表取締役 小笠原広大
事業内容:ワークアシストツール「TONOME」の開発提供
組織改善に向けたコンサルティングおよびコーチング
設立 :2024年5月
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