子育て応援企業くうねあがベビーシッターサービスを提供する『パリオ』をM&A。今後は東京における事業も拡大予定。
2024年8月26日、子育て応援企業として広島市で5つの保育園・認定こども園を運営する株式会社くうねあ(本社:広島県広島市 代表:堀江宗巨)は、東京都でベビーシッターサービスサービスを運営する株式会社パリオ(本社:東京都文京区)をM&Aしました。これを機に、東京近郊における子育て支援の取り組みを拡大させてまいります。
■M&A実施の背景
近年、企業の『健康経営』(*1)が注目されています。2016年に『健康経営優良法人認定制度』が導入されてから、従業員の健康や生活環境をサポートする企業が高く評価されるようになりました。その中で、子育て支援も重要な要素として位置づけられてきています。
では、企業が子育てをサポートする施策として、何を行うべきなのか、これは各企業で働く人々の年齢や課題、ニーズによっても施策が大きく変わるため、時に経営陣は頭を悩ませます。企業が子育て世代をサポートする代表的な例として、企業内保育所の設置がありますが、子育て世代の約30%が「企業内保育所を利用したくない」と感じていることが私たちの調査で明らかになりました。理由は「仕事する場所と子どもを預ける場所を分けたい」などがあります。
それに対し「所属企業がベビーシッターサービス利用料を補助してくれる場合、サービスを利用したいか」という質問に対しても同じく30%が利用したくないと回答しています。理由は、「セキュリティーやプライバシー面での心配」や「ベビーシッターの相性が合わない可能性があるから」などがあります。
このように、本当の意味で企業で働く方々をサポートしようと思うと、たくさんの選択肢があることや、企業側が各種支援策のデメリット等も理解した上でサポートを行うことが望ましいです。
このような状況の中、今の東京では圧倒的なベビーシッターの人手不足が続いています。さらに、先ほどベビーシッターサービスのデメリットとして「セキュリティーやプライバシー面での心配」や「ベビーシッターの相性が合わない可能性があるから」などに懸念を抱く方が多いという現状がありますが、これに関してはベビーシッターサービスの理解をより深めることで解決できると私たちは考えています。
今回のM&Aをきっかけに、まずは選択肢としてベビーシッターを必要としている方々へ安定したサービスの供給を行うこと、ベビーシッターサービスの誤解などもとき、より子育てしやすい社会の実現を目指したいと思い、今回のM&Aを実施しました。
(*1) 「健康経営」とは、従業員の健康管理を経営戦略として考え、従業員の健康や生活環境などのサポートなどに積極的に取り組むことです。
参考:経済産業省「健康経営」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
■調査詳細
2024年9月30日に0~2歳児のお子様を持つ企業で正社員として働く方々500名に対して、企業が子育て支援策としての柱となる『企業内保育所』と『ベビーシッターサービス』に関する調査を行いました。
まずはじめに「所属企業に企業内保育所があれば利用したい」と答えた方は、全体の68%という結果になりました。
『企業内保育所』のメリットとしては、会社との距離の近さ(送迎の手間が省ける・仕事中にも子供から近くにいるなど)が上位の結果となりました。
また『企業内保育所』は、会社との距離の近さがデメリットにもなってしまうことが判明しました。
『ベビーシッターサービス』に関しては、全体の69.2%の方が、所属企業の補助があれば利用したいということが判明しました。
『ベビーシッターサービス』に関して、社内保育所と同様に送迎の手間を省くことができることをメリットと感じている方が多くいました。また、自宅保育や個別保育といった個別での対応ができることがメリットになっていることもわかりました。
『ベビーシッターサービス』を企業が導入することに関しては、セキュリティーやプライバシー面での不安などがあることも調査からわかりました。
■くうねあ代表 堀江のコメント
私たちは、2011年の創業以来、広島県で保育園や認定こども園の運営をはじめ、ベビーシッターサービス、家事代行サービス、イベントでの一時預かりなど、さまざまな事業を展開し、「子育てしやすい社会の実現」を目指して活動してまいりました。
その中で、広島の課題だけでなく、全国的な課題もわかってきました。たとえば、広島や近隣の県では、大規模なイベントにおけるベビーシッター不足、東京では各家庭でのベビーシッターの供給が足りていないことなどです。
私たちが目指すのは、どの地域でも子育てしやすい社会を実現することです。今回のM&Aを通して、ベビーシッター不足に悩む東京でもこれまで培ってきたノウハウを活かし、より多くのご家庭に貢献できればと考えております。
引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
■パリオとは
株式会社パリオは、「子育ても仕事も諦めたくない」という親御さんのために、東京都文京区を拠点にベビーシッターサービスと教育サービスを展開しております。
HP:https://st.pariwo.jp/services/
■くうねあとは
株式会社くうねあは、子どもにとって最も基本的で大事なこと「食う・寝る・遊ぶ」を軸に子育てのインフラづくりと子育てしやすい社会の実現を目指しています。現在、広島市で5つの保育園や認定こども園を運営しており、約250名の園児が在籍しています。他にも、気軽に立ち寄って自由に過ごすことができる広島市公募型常設オープンスペースの運営や家事代行サービス、約100名の登録児童がいるベビーシッター事業も行っています。
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