研究とポップカルチャーの融合を掲げるAcademimicがKEK/総研大の大谷将士助教監修のもと、ミューオンの加速をテーマにした楽曲第二弾を公開
研究とポップカルチャーの融合を目指すクリエイティブレーベルAcademimic(東京都渋谷区 代表:浅井順也)は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)/総合研究大学院大学の大谷将士助教のコミュニケーションパートナーとして、前作「アトカタ」に次ぐ第二作目としてミューオンをテーマにした楽曲「モットハヤク-Muon meets unseen-」を公開しました。
作品ページ: https://academimic.com/mottohayaku
私たちの身の回りの物質は、宇宙の構成成分のわずか5%でしかありません。残りの成分のうち「ダークマター」と呼ばれる物質が約25%を占めています。ダークマターは宇宙観測などから存在することは分かっていますが、通常の物質とほとんど相互作用しないため直接観測することができません。ダークマターの正体に迫るためさまざまな実験手法で研究が続けられています。世界中で活発に議論されている手法の1つが、素粒子「ミューオン」同士を高エネルギー状態で衝突させる実験です。大谷助教は加速器を用いて誰も見た事のない未知の物質の謎に迫るとともに、新しい加速器の開発を進めています。 Academimicは今回、ミューオンの高エネルギー加速器実験をテーマに大谷助教と創作家・ボカロPの田口十る氏と共に楽曲を制作。ミュージックビデオと共に9/12に公開しました。
作品URL:https://youtu.be/KGZTImr5EnQ
【作品について】
ミューオンを用いた高エネルギー加速器実験をテーマに、未知なる物質との出会いに想いを馳せる音楽作品。「100万分の2秒」という極めて短い寿命を持つミューオンと、謎に挑む科学者の人生という、スケールの異なる2つの「時間」を重ねることで、科学の最前線と人間の探究心を表現。歌詞に描かれる飽くなき探究心は、ミューオンの加速、個人の研究、人類の知的冒険という異なるスケールの挑戦を結びつけ、科学という営みの壮大さと人間の情熱を表した作品となっている。
【大谷将士助教 コメント】
「アトカタ-Muon meets ruins-」に続き、素粒子ミューオンをテーマにした楽曲第二弾「モットハヤク」をお聞きいただき、誠にありがとうございます。本楽曲では、科学的な側面に加え、科学者の営みにも焦点を当てていただきました。この楽曲を通じて、普段は少し遠く感じられるかもしれない科学者の存在を、少しでも身近に感じていただければ幸いです。
プロフィール
高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 加速器第二研究系/総合研究大学院大学 助教
2007年京都大理学部卒。12年同大学院理学研究科修了、博士(理学)。17年4月から現職。
◾高エネルギー加速器研究機構(KEK)と総合研究大学院大学について
KEKは、加速器と呼ばれる、粒子をほぼ光の速さまで加速して高いエネルギーを作り出す装置を使って宇宙・物質・生命の謎について研究する国立の研究機関。総合研究大学院大学は日本初の博士課程のみの国立大学院大学で、KEKはその基盤組織の一つとして加速器科学の推進及びその先端的研究分野の開拓を担う人材を養成している。
◾田口十る
創作家。作曲とそのMV制作を中心にTRPGシナリオの執筆等も手掛ける。『作品を通して誰かに何か良い影響を与えたい』という抽象的な理念を基に活動している。
https://www.youtube.com/channel/UCwxNtOyBCgaND30i6vV5FcQ
◾Academimic
研究とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブレーベル。論⽂でも学会でもない新たなアウトプットを⽬指し、研究に触れてうまれた感動や想像を作品化。⼩説、⾳楽、イラスト、映像などあらゆるメディアで作品を発信中。最近の活動として内閣府とのSFプロトタイピングPJ「Neu World」や論文をアート化して街に掲出する「ロンブンアートストリート」がある。NOVUS Future Design Award2023 最優秀賞受賞、超異分野学会2024 山形大学賞、DIG SHIBUYA 2024連携プロジェクト選出等。
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