今年のアフロコーン生産過程で浮き彫りになった「産地ロス」問題、申込者の99.8%が継続支援の意志あり

～千葉県銚子とうもろこし生産者が挑む持続可能な農業～

株式会社くるくるやっほー

2024年12月2日 09時00分

農家の栽培過程で発生した「産地ロス」（畑での廃棄野菜）に多くの一般の方が支援意思がある。実際に今年7月のアフロコーン（トウモロコシ）生産過程で７割が廃棄になる可能性があり、それらを支援しようとSNS等で知った一般の方が１日で約600名が集まった。また、それらの99.8％が継続支援意志があると回答した

今年の出荷状況と農家の廃棄の現状

今年は異常気象の影響で出荷時期が例年と比べて1週間程早く出荷が開始しました。また、生産過程で出る畑での廃棄は虫食いやしなびから例年はおおよそ3割程度だったのが今年は7割と非常に多く出た。

2. 規格外農産品に1日で600件ほどの申し込み。その99.8%が支援の継続意思がある

農業の現状、「産地ロス」の問題を知ってほしいという理由から、SNS等を通じて7月25日に規格外のアフロコーンを受け取れる人を募集したところ、1日で600件程の申し込みがあった。

※日本が抱える現状の「産地ロス」課題:

・日本の年間食品ロスは約523万トンと推定されているが、現状の食品ロスの定義には「産地ロス」（畑での廃棄野菜）が含まれていない。

・政府は2023年度までに食品ロスの半減を目指しているが、定義の対象は飲食店や小売店での廃棄が中心となっており、畑で廃棄される野菜が含まれていない。

・さらに、一般的に食品ロスは収穫量に出荷量を減じた量について言われており、栽培の過程で発生した摘果野菜などは含まれていない。

・「産地ロス」の問題が生産者以外に伝わりにくい課題がある。

規格外農産品の活用に非常に関心度が高く、今回支援をしてくれた方にとったアンケートでも99.8％の方が継続的な支援の意志があるという回答だった。

3. 来年のアフロコーンの生産者体験（アフロコーンスタディツアー）について

へネリーファームが考える持続可能な農業

12代続く農家の長男で後継者である私は農業が大嫌いだった！

できることなら農業以外の仕事をして生きていきたかった！

でも今は可能性を感じながらなぜか農業をしている！

人間は食べなくて生きていけるのか？iPhoneの様に充電して生きていけるのか？

食べ物は生産者だけが作っていればいいのか？なぜ日本の農業従事者は減少し続けているのか？

自分なりに考えてみると、そこには生産者と消費者という言葉からもわかるように大きな壁があった！

都会に住み社会の中で息苦しさを感じる人々、自分で作った野菜の値段も決められず、いくらで売れるのかもわからない野菜を大量に生産し続ける農家！共にどこかで何かがずれ始め、噛み合わなくなってしまった！だから私達はこの真ん中にある大きな壁を壊し、生産者でも消費者でもなく！

同じ時代を生きる人間として、生きる為に野菜を作る！プロシューマー（生産消費者）としてコミュニティを作っていきたいと思っています。異常気象が続く中での露地栽培は何が起こるかわからない、今年のように規格外で出荷できないものが大量にできてしまうこともある！90日間栽培した野菜が規格に合わないからといって出荷できず廃棄されてしまっていていいのか？食品ロスよりも深刻な産地ロス！

カット、加工して食べれるのに廃棄してしまっていいのか？

人間社会と同じようにみんな個性があってみんな素晴らしいはず！規格外の野菜も尊重されるべきだ！だから生産に関わったみんなでシェアできる仕組みが欲しかった！そしていつ災害が起きてもおかしくない今の時代を生きる為、災害時への備えとして！生産者と一緒に野菜を作ることで未来は変わる！

こんなことを考えている私が一番の規格外なのかもしれない！

【アフロコーンスタディツアーとは】

来年2025年4-8月において千葉県銚子市のアフロコーン畑において、生産から収穫までの工程を生産者と一緒に行う、とうもろこし畑の生産者体験企画。

農業生産や出荷の過程を生産者と一緒に体験し、自分の作った作物等を生産地から大切な人にギフトとして送り、また農業や食品の未来や持続可能性について考えます。

アフロコーンスタディスアーについて

https://www.hennerymarket.com/studytour

へネリーファームについて

https://www.hennerymarket.com/

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