「栃の巨木と栃餅で紡ぐ 昔語りツアー」
2025年9月7日(日) 滋賀県長浜市余呉町で開催
琶湖淀川水系の最北端に位置する高時川水源地域に広がる深い森に、時を超えて人々の暮らしを見守ってきた“栃(トチ)の巨木”が残っています。風雪に強い栃の木は、雪深い地域の人々に恵みをもたらす存在でもあり、その実は食用として活用されてきました。
そんな栃の木と昔の人々とのつながりを辿るツアーを、2025年9月7日(日)に開催します。

◾️ 栃の木とは
滋賀県長浜市余呉町。
琵琶湖の北端に位置し、山々に囲まれたこの地は、古くから“豪雪地帯”として知られています。集落が深い雪に閉ざされる冬、豊かな自然とともに生きる知恵が人々の暮らしを支えていました。そんな知恵の象徴とも言えるのが「栃(とち)の木」です。
◾️ 厳しい冬を支えた栃の木
余呉の人々にとって、栃の木はただの木ではありませんでした。風雪に強いトチノキは、雪深い地域の人々に恵みをもたらす存在として親しまれ、その実は食用として活用されてきました。
栃の実はアク抜きという手間のかかる工程を経て、餅や団子、粉ものとして食卓にのぼりました。その苦味の奥にある素朴な風味と、栄養価の高さから“冬の非常食”として親しまれてきたのです。
さらに、栃の木の根はとても強く、雪崩や土砂崩れから家々を守ってくれる“守り神”のような存在でもありました。今でも森の奥深くには、数百年を超えるであろう栃の巨木が静かに佇み、地域の記憶を宿しています。

◾️ 「栃の巨木に会いに行く」 小さな旅に出かけましょう
今回開催されるのは、その栃の巨木に出かけるツアーです。
案内役は、「高時川源流の森と文化を継承する会」の前田壯一郎さんです。
参加者はJR余呉駅に集合し、バスで登山口へ移動。ゆっくりと山道を1時間ほど歩きながら、栃の巨木が棲む森へ向かいます。鳥のさえずり、木々のささやき、澄んだ水音——五感が研ぎ澄まされる中で、森と心を通わせるような感覚に包まれます。
実際に触れることで、栃の巨木が刻んできた時間に思いをはせ、その枝葉を見上げながら、お弁当を食べていただきます。
◾️ 昔語りと栃の恵み
昼食後は下山し、かつてその地域で暮らしていた方が語る昔語りの時間。豪雪に閉ざされた時代の暮らし、栃の木をめぐる思い出、地域の知恵がどのように受け継がれてきたのか── ひとつひとつの言葉が、どこか懐かしく、そして新鮮に響いてくることでしょう。
もちろん、「とち餅」もご用意いたします。手作業で仕込んだこの餅は、アク抜きの手間と時間があってこそ完成する貴重な一品。ほのかな苦みと、どこか懐かしい風味を味わっていただきます。

単なる自然散策でも、観光でもない──
今回のツアーは、森と人々が共に生きてきた「物語」に触れる特別なツアーです。
みなさまのご参加をお待ちしております。
■ イベント概要
日時:2025年9月7日 (日) 9:30〜15:00
定員:15名(最少催行人数 5名)
参加費:4,400円(昼食・保険料込み)
集合:JR 余呉駅(9:30集合)
持ち物:飲み物・雨具・タオル・あればレジャーシートなど
※ 往復2時間程度の山登りを含みます。途中、傾斜のある箇所もありますので、トレッキングシューズを推奨しますが、長靴や運動靴でも可能です。登山に適した汚れても良い服装でお越しください。
主催:ながはま森林マッチングセンター
企画/実施:ウッディパル余呉
協力:高時川源流の森と文化を継承する会
WEB SITE https://www.nagahama-shinrin.com/shigatochi/
■ 本ツアーへのお申し込み・お問い合わせ先
ウッディパル余呉:0749-86-4145
申込フォーム: https://x.gd/nnPiJ
■ メディア関係者様 お問い合わせ先
ウッディパル余呉
担当:小山 武士
TEL:0749-86-4145
メール:koyama@woodypal.jp
すべての画像