リアルタイム音声AIのKotoba Technologies、事業化加速に向けシード2ラウンドで1,183万ドル(約17億円)の資金調達を実施

国内トップVC・日米エンジェルが出資、リアルタイム音声生成AIの事業化と採用強化を加速

株式会社Kotoba Technologies Japan

最先端のリアルタイム音声生成AIを研究開発するKotoba Technologies, Inc.(本社:米国ワシントン州シアトル/日本オフィス:東京都千代田区、共同創業者:小島熙之CEO・笠井淳吾CTO)は、シード2ラウンドにおいて、1,183万米ドル(約17億円※)の資金調達を2025年6月30日付で完了したことをお知らせします。

本ラウンドの引受先は、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ブーストキャピタル株式会社、シード1ラウンドをリードしたSIP Capitalに加え、個人投資家として株式会社デジタルガレージ共同創業者で前MITメディアラボ所長の伊藤穰一氏、Hugging Face共同創業者兼CSOのThomas Wolf氏、元株式会社楽天野球団代表取締役社長兼オーナーの島田亨氏、Meta Platforms, Inc.のResearch Managerでワシントン大学教授のLuke Zettlemoyer氏、Allen Institute for AIのSenior Director of NLP Researchでワシントン大学教授のNoah Smith氏など、日米のVCおよびエンジェル投資家です。

※ 1ドル=144円で換算

本調達の背景

当社は「最先端のリアルタイム音声生成AIを開発し世界に届ける」ことをミッションに掲げ、独自の視点から音声生成AIモデルの研究開発を進めています。米国トップレベルの学術機関でのAI研究実績を持つ共同創業者をはじめ、世界最高峰の研究者やエンジニアが集結しています。

SIP Capitalがリードしたシード1ラウンドの150万米ドル(約2億円)と合わせ、今回の調達により累計調達額は1,333万米ドル(約19億円)となります。

調達した資金は、音声生成AIモデルの開発・プロダクト実装を担う機械学習エンジニアやアプリケーションエンジニアの採用、およびビジネス部門の体制整備に充当し、研究開発から事業化フェーズへの移行を加速していきます。

事業化に向けた取り組みの加速

当社がApp Store上で公開している同時通訳iOSアプリ「同時通訳 - リアルタイム音声翻訳の新境地」は、公開からわずか3ヶ月でユーザーセッション数が50万回に迫るなど、多くの方にご利用いただいています。また、テレビ東京やAbema Primeなどでも「世界最速」レベルのAI同時通訳として紹介され、大きく注目されています。

今後は、現在の音声からテキストへの同時通訳に加え、音声から音声への自然で流暢なリアルタイム翻訳などの新機能を順次リリース予定です。また、モバイルアプリだけでなく、デスクトップでの利用にも対応するなど有料版サービス公開の準備を進めています。

さらに、当社の高度な音声AI技術を企業および一般開発者向けにAPIとして提供する準備も進めており、音声同時通訳に加えて、音声エージェントの基盤となるASR(音声書き起こし)等のAPIを2025年7月末から順次販売していく予定です。

▽ Chief Business Officer(CBO)に下村勇介氏が就任

研究開発の成果の事業化を加速するため、2025年7月よりChief Business Officer(CBO)として下村勇介氏を迎え入れます。下村氏は、株式会社PKSHA Technologyで対話AI・音声AI事業を立ち上げ、プロダクト事業統括執行役員や子会社代表取締役を歴任するなど、AI事業のスケールにおいて豊富な経験を有しています。

[下村勇介氏 プロフィール]

アクセンチュアに新卒入社後、金融機関向けのデータアナリティクス業務に従事。2015年にPKSHA Technologyに参画し、AI SaaS事業の原型となるPKSHA Chatbot事業をビジネス責任者として立ち上げ、カスタマーサポートや社内問い合わせ領域に事業展開。2018年には音声AIを用いたPKSHA Voicebot事業を立ち上げ、当時は国内でVoicebot市場がほとんど存在しない中、先駆けて事業化を推進。同社の子会社代表取締役やプロダクト事業統括執行役員を務める。

採用活動の強化

当社では、音声AIモデルの開発・プロダクト化・事業化の加速 / 海外展開に向け、全方位で採用活動を強化しています。世界最先端の技術で言語の壁に挑む仲間を募集しています。

投資家からのコメント

湯浅 エムレ 秀和氏 (Globis Capital Partners パートナー)

“このたびKotoba Technologiesに投資させていただきとても嬉しく感じています。Kotoba社は極めて高度なSpeech-to-Speech基盤モデルを研究開発しており、その技術が今後様々なアプリケーションへ組み込まれていき言語の壁を取り払ってくれることを期待しています。先進国のなかでも言語のペインが大きい日本から始まり、アジアそして世界を目指すKotoba社を全力で応援していきます!”

小澤 隆生 氏(Boost Capital株式会社 代表取締役)

堀 新一郎 氏(Boost Capital株式会社 取締役/パートナー)

“Let’s boost together!”

Justin Turkat 氏 (SIP Capital Founder & Managing Partner)

“Kotoba Technologies is trailblazing the future of Voice AI, right here in Japan! We are thrilled to continue our support to Nori, Jungo and the whole team since our founding investment in Kotoba in 2023.“

伊藤 穰一氏 (株式会社デジタルガレージ 共同創業者 取締役、学校法人千葉工業大学 学長、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ前所長)

“I’m thrilled to see two exceptional PhDs from top U.S. universities building cutting-edge, real-time speech AI solutions right here in Japan. I'm excited to support Kotoba Technologies on

their journey toward global impact.“

Thomas Wolf氏(Hugging Face 共同創業者兼CSO)

”Very excited about the extremely fast, simultaneous speech translation that Kotoba is building. Generative AI has the potential to break huge language barriers in Japan and Asia,

bringing communities together and catalyzing development.”

島田亨氏 (個人投資家、株式会社インテリジェンス「現パーソルキャリア株式会」創業メンバー・楽天株式会社代表取締役副社長および楽天野球団代表取締役社長・USEN-NEXT HOLDINGS取締役副社長COO等を歴任)

”Kotoba Technologiesが挑む生成AIを活用したリアルタイム音声技術には、言語の壁を超え社会に大きなインパクトをもたらす可能性を強く感じています。米国トップ校で博士号を取得した創業者2人の情熱と行動力により、日本から世界に向けて革新的な価値を生み出せると確信しています。”

Luke Zettlemoyer氏(ワシントン大学教授、Meta Platforms, Inc. Research Manager)

”Kotoba's end-to-end speech model is an exciting and innovative approach to building the

future of simultaneous machine translation. I'm thrilled to support their mission!”

Noah Smith氏(ワシントン大学教授、Allen Institute for AIのSenior Director of NLP Research)

”Real-time simultaneous translation was once an inspirational dream for AI scientists, and

now Kotoba is making it a reality. I’m excited to see the impact of this work!”

【Kotoba Technologiesについて】

2023年10月に、小島熙之博士と笠井淳吾博士が共同で設立。2024年のNVIDIA AI Summit Japanでは、メインイベントにおける孫正義氏とJensen Huang氏の対談の同時翻訳を数千人の聴衆の前でリアルタイム書き起こし、注目を集めました。経産省・NEDOの生成AIプロジェクト(GENIAC)からも1.5期、2期と連続で支援企業として採択されています。

[共同創業者プロフィール]

小島 熙之(CEO)

2023年7月、Kotoba Technologiesを共同創業。世界最速スパコン「富岳」を活用した日本語生成AIプロジェクト「Fugaku-LLM」共同創設者。米国コーネル大学にてコンピューターサイエンスの博士号を取得。AI分野のトップ国際会議EMNLP 2022で最優秀論文賞を受賞。孫正義育英財団生。フェイスブックやHuggingFaceでの勤務経験あり。

笠井 淳吾(CTO)

2023年7月、Kotoba Technologiesを共同創業。米国豊田工業大学シカゴ校研究助教授。米国ワシントン大学にてコンピューターサイエンスの博士号を取得。多数の国際学会採択論文を発表。フェイスブック、マイクロソフト、IBM、Allen Institute for AIなどで勤務経験を持ち、AIの社会実装に必要な知見を広く有する。AI分野のトップ国際会議NAACL 2022にて最優秀論文賞を受賞。IBM PhDフェロー、孫正義育英財団生、船井情報科学振興財団生。

会社名: Kotoba Technologis, Inc. / 株式会社 Kotoba Technologies Japan

代表者: 共同創業者兼CEO 小島熙之

所在地: 米国ワシントン州シアトル / 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルヂング6階

事業内容:音声AI基盤モデルの開発とその社会実装事業

公式Xアカウント: https://x.com/kotoba_tech

ウェブサイトURL:https://kotoba.tech

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会社概要

URL
https://www.kotoba.tech/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町 1-6-1 大手町ビル6F
電話番号
-
代表者名
小島 熙之
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2023年07月