国内初の「腸内細菌叢検査サービス自主規制ガイドライン」を策定
〜 業界の品質向上と消費者保護へ、日本発の市場ルール形成が本格始動。国際展開も視野に 〜
一般社団法人腸内環境ヘルスケア協会(代表理事:沢井悠、福田真嗣、以下「GHA」)は、経済産業
省の令和7年度「国際ルール形成・市場創造型標準化推進事業費補助金」採択事業として、国内初
となる「腸内細菌叢検査サービス自主規制ガイドライン」の策定を進めてまいりました。この度、本ガ
イドラインが完成したことをお知らせいたします。
これに伴い、2025年10月22日(水)に完成記念イベント「GHA Guideline Launch Event 2025」を開
催し、ガイドラインの全容を公開いたしました。

ガイドライン策定の背景
近年、「腸活」への関心の高まりとともに、自身の腸内環境を手軽に知ることができる腸内細菌叢検
査サービス市場は急速に拡大しています。一方で、その検査品質や結果の表示・解釈方法は各事
業者の判断に委ねられており、業界として統一された基準が存在しないことが、業界の健全な発展
と消費者保護における喫緊の課題となっています。 このような状況を踏まえ、GHAは消費者が安心
してサービスを利用できる環境を整備するため、ガイドライン委員会を設立し、この度自主規制ガイド
ラインを策定いたしました。
国内初「腸内細菌叢検査サービス自主規制ガイドライン」の概要
本ガイドラインは、科学的根拠に基づく品質保証と消費者保護の実現を目的としています。特定の
検査手法や実験プロトコルを細かく規定するものではなく、事業者がサービス全体の品質を管理・保
証するための枠組み(フレームワーク)を定めるものです。国内の主要な検査サービス事業者が委員会に参画し、アカデミア、医師、弁護士といった専門家の助言のもとで作り上げたものであり、
消費者が安心してサービスを選択できる健全な市場形成の礎となるものです。
● 目的: 腸内細菌叢検査サービスの品質保証と消費者保護を実現し、業界の健全な発展に寄
与する。
● 適用範囲: 検査サービスの販売から、検査・解析、検査結果レポートの作成、結果の解釈と
情報提供に至るまでの一連のプロセスを対象とします。
● 特徴: 経済産業省の「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」を踏まえて策定し、検査工程の管
理、検査結果の解釈、個人情報の取り扱い、広告表示のあり方など、事業者が遵守すべき
品質管理のフレームワークを定めています。
▼ガイドライン全文はこちらからご覧いただけます
https://gut-healthcare.or.jp/guideline
代表理事 コメント
代表理事・ガイドライン委員会 委員長 沢井 悠 (株式会社サイキンソー 代表取締役)
「腸内細菌叢検査サービスが急速に普及する中で、消費者の皆様が安心して利用できる環境を整えることは我々の急務でした。このたび、業界のリーディングカンパニーの知見を結集した本ガイドラインを発表できたことを大変嬉しく思います。これが業界への信頼となり、市場の健全な発展につながること
を強く信じています。」
代表理事 福田 真嗣 (株式会社メタジェン 代表取締役社長 CEO)
「われわれが目指すのは、一人ひとりの想いを叶えるために個人の腸内環境を求める方向に制御
する『腸内デザイン®』があたり前になる社会です。そのためには、信頼できる腸内細菌叢検査サー
ビスが必要不可欠であり、本ガイドラインの策定は、業界として重要な第一歩になると確信していま
す。今後は国内での普及はもとより、日本発のルールとして国際展開も視野に入れ、誰もが健康に
なれる社会の実現に貢献してまいります。」
今後の展望
GHAは、本ガイドラインの普及啓発に努めてまいります。その第一歩として、ガイドラインの客観的な
信頼性を示す、経済産業省の「Healthcare Guideline 自己宣言」マークの取得を目指します。 あわせて、2年サイクルを目処に定期的な見直しを行い、常に最新の科学的知見や社会情勢を反映させてまいります。
将来的には、本ガイドラインを基盤として国際的なルール形成を主導し、日本の腸内環境ヘルスケ
ア産業の国際競争力強化に貢献することを目指します。
完成記念イベント「GHA Guideline Launch Event 2025」を開催
ガイドラインの完成を記念し、10月22日に「GHA Guideline Launch Event 2025 〜日本発のルール
で拓く、腸内細菌叢検査の健全な市場形成〜」を開催いたしました。当日は、来賓として経済産業省ヘルスケア産業課よりご祝辞をいただいたほか、腸内細菌叢研究の第一人者である京都府立医科大学の内藤裕二教授による基調講演が行われ、多くの関係者にご参加いただきました。



ガイドラインの作成に携わった事業者・有識者 (敬称略、五十音順、所属・役職は策定当時)
<委員>
株式会社サイキンソー
株式会社テクノスルガ・ラボ
株式会社プリメディカ
株式会社ヘルスケアシステムズ
株式会社メタジェン
シンバイオシス・ソリューションズ株式会社
<有識者>
京都大学大学院 生命科学研究科 小田巻 俊孝
産業技術総合研究所 関口 勇地
【一般社団法人腸内環境ヘルスケア協会(GHA)について】
腸内環境ヘルスケア業界の発展と信頼性向上を目的として2024年10月に設立。腸内細菌叢検査
の品質維持・標準化を目指す自主規制ガイドラインの策定・運用を始め、研究促進や関連事業者と
の連携強化、啓発活動などに取り組んでいます。
● 名称: 一般社団法人腸内環境ヘルスケア協会
● 代表理事: 沢井悠(株式会社サイキンソー)、福田真嗣(株式会社メタジェン)
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