【台湾/Spingence】オンプレLLMサーバを、日本のAIスタートアップForcesteed Roboticsと提携し、日本での販売を開始

日本市場におけるオンプレミス型大規模言語モデル(LLM) 導入促進を目的とし、日本のAI×画像認識×ロボティクスの技術を保有する、株式会社ForceSteed Robotics と戦略的提携を締結。

偲倢科技股份有限公司

 台湾を拠点とするAIスタートアップ Spingence Technology Co., Ltd.(本社:台湾。以下「Spingence」と記載。) は、日本市場におけるオンプレミス型大規模言語モデル(LLM) の導入促進と、プライバシー保護・データセキュリティ・高性能コンピューティングを重視したソリューション開発を目的として、日本の株式会社ForceSteed Robotics(本社:東京都江東区。以下「FSR」と記載。) と戦略的提携を締結しました。

 FSRはAI×画像認識×ロボティクスの技術を保有し、人工意識(Artificial Consciousness, AC)を専門とする日本のスタートアップであり、本提携を通じてSpingenceの日本市場展開を支援します。両社は、販売および技術開発における長期的なパートナーシップを構築し、日本企業がAIを導入する際の主要な課題に対応します。この提携は、Spingenceにとって日本のAI市場への本格参入に向けた重要なマイルストーンとなります。

Spingence社のEdgestar。

戦略的提携を開始 ‐日本市場におけるAI需要に対応する‐

 近年、日本市場におけるAIアプリケーションの需要は急速に高まっており、特にLLM(大規模言語モデル)は多様な業界で不可欠な技術となりつつあります。しかし、クラウド型サービスはデータのプライバシーやシステムの安定性に関する課題があり、これを背景にオンプレミス型ソリューションへの関心が高まっています。

 FSRのCEOである大澤弘幸(以下、「大澤氏」と記載。)は、次のように述べています。「SpingenceのオンプレミスLLMは、クラウド型サービスと同等の性能を発揮しながら、高いプライバシー保護とセキュリティを実現します。特に、NANDフラッシュやDRAMの最適化により、大規模AIモデルのトレーニングにおけるメモリ制約を低減し、コストを抑えつつ安定したプラットフォームとアプリケーションを提供できる技術を開発しました。この技術を基盤としたオンプレミス型LLMは、今後大きな価値をもたらすでしょう。」

 また、Spingenceは台湾市場での成功実績を日本市場にも展開し、AIによる欠陥検出やエッジAI領域における専門技術を活かして、日本企業の競争力強化にも貢献します。日本市場にはすでに競合となる企業が存在するものの、大澤氏は 「Spingenceの製品は、価格、メンテナンスの効率性、サーバー性能の面で優位性がある」と評価。「日本国内のオンプレミスサーバーの需要が急増していることが、競争環境の活性化を物語っています。」と述べています。

 SpingenceとFSRは、特に中小企業向けのAIソリューションに課題があることを認識しています。現在市場に出回っている多くのAIソリューションは高額であり、メンテナンスコストも高く、大企業向けに設計されていることが一般的です。また、サーバー性能や仕様の面でも課題が多く、中小企業が導入しやすい包括的なソリューションが不足しているのが現状です。

日本市場でのデジタル変革を推進するために

 この提携は、SpingenceがCEATEC 2024で日本市場のニーズを把握したことをきっかけに実現 しました。SpingenceのCEOであるジェシー・チェン(以下、「チェン氏」と記載。)は、次のように語ります。「日本企業はLLMアプリケーションの開発を積極的に進めていますが、その多くがクラウド技術に依存しています。しかし、クラウドサービスには制約があり、オンプレミス型LLMの市場ポテンシャルが明らかになりました。」

 大澤氏もこの見解に同意し、両社の共通認識が今回のパートナーシップ成立につながったと説明しています。提携の初期段階では、Spingenceの既存のエッジAIソリューションが日本市場のニーズに適合するかを検証することに重点を置きます。
 チェン氏は、「台湾と日本ではAI技術の発展段階や適用範囲が大きく異なるため、Spingenceはより柔軟に対応し、市場の前提を常に検証しながら展開する必要がある。そのためにはFSRとの緊密な協力が不可欠だ」と述べてました。

 SpingenceとFSRは、オンプレミス型LLMが日本市場で大きな成長の可能性を秘めていると確信しています。この技術の導入を円滑に進め、日本企業のデジタル変革を支援するために、短期的には市場の認知拡大、顧客教育、具体的な導入事例の確立を重点的に推進する方針です。

今後の展望 ‐技術の共創とローカライズを強化‐

 今後3~5年の間に、SpingenceとFSRは日本市場におけるオンプレミス型LLMの普及をさらに促進し、技術統合を通じた製品展開の可能性を追求します。

 まず、FSRは エンタープライズ向けアプリケーションの拡大に注力し、リーズナブルかつ高セキュリティな製品を提供します。大澤氏は次のように指摘します。「学校、工場、その他の業界を問わず、日本ではクラウドコンピューティングに対する慎重な姿勢が根強く、それがエッジAIの需要を大きく押し上げています。」短期的には、FSRがローカル技術サポートの強化と、より優れたカスタマーサービスの提供を担い、Spingenceは LLMプラットフォームの日本市場向けローカライズを進めます。特に、アプリケーションや管理ツールの最適化により、より直感的なインターフェース、カスタマイズ可能な設定、シームレスな統合機能を提供し、日本企業が活用しやすい環境を構築することを目指します。また、技術統合も重要な要素です。FSRは、Spingenceの日本代表としてパートナーシップのもと技術共創を進め、エッジAIとAI技術の融合を深め、よりスマートで効率的なアプリケーションの開発を推進します。

 今回のSpingenceとFSRの提携は、台湾と日本のAIスタートアップが協力し、新たな市場機会を生み出す取り組みの一環です。最先端技術と市場知見のシナジーを活かし、日本におけるオンプレミスAIソリューションの新たな基準を築いていきます。

左:FSRのCEO&CTO大澤氏。右:SpingenceのCEOチェン氏。

【Spingenceについて】

  会社名:Spingence Technology Co., Ltd.

   住所:6F.-5, No. 32, Sec. 1,

      Chenggong Rd., Nangang Dist.,

      Taipei City 115 , Taiwan (R.O.C.

 Web site: https://www.spingence.com/

 代表取締役:ジェシー・チェン

【Forcesteed Roboticsについて】

   会社名:株式会社Forcesteed Robotics

    住所:東京都江東区青海2丁目7−4

       The SOHO 815

ウェブサイト: https://www.forcesteed.com/

 代表取締役:CEO & CTO 大澤弘幸

       COO & CFO 諸岡亜貴子

日本法人様でご購入の検討を頂ける場合のお問合せ先:
株式会社Forcesteed Robotics  : COO 諸岡  ( morooka.akiko@forcesteed.com )

本プレスリリースに関するお問合せ先:

Spingence(偲倢科技)     : Xenia Huang( xenia.huang@spingence.com )
株式会社Forcesteed Robotics  : COO 諸岡  ( morooka.akiko@forcesteed.com )

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会社概要

偲倢科技股份有限公司

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URL
https://www.spingence.com/
業種
情報通信
本社所在地
6 F.-5, No. 32, Sec. 1, Chenggong Rd., Nangang Dist., Taipei City 115020, Taiwan (R.O.C.)
電話番号
886-7723-8823
代表者名
CHEN, CHING-WEI
上場
海外市場
資本金
6000万円
設立
2015年11月