産学連携プロジェクト、避難所の“におい問題”解決に向け京都工芸繊維大学とパナソニックと共同で「靴箱・かばん」を開発

2025年1月15日～クラファン実施で支援者募集、指定避難所への提供を目指す

UCI Lab.合同会社

2024年12月18日 10時00分

　企業の商品企画や研究開発を支援するUCI　Lab.合同会社（本社：東京都中央区、以下当社）は、避難所の衛生ストレス（※）解消を目的とした産学連携プロジェクトを主導しており、京都工芸繊維大学とパナソニック株式会社と共同で、避難生活における“におい問題”に特化した『みんなの快適シューズ・ボックス』と『みんなの快適なんでもバッグ』の2つの商品を開発しました。2025年1月15日（水）からは、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて出資者を募集し、集まった支援金は２つの商品を被災時の指定避難所等に提供するために使用させていただきます。

（※）被災するまでは当たり前にできていた、歯磨きや洗髪などの衛生行動ができなくなることで生じるストレス要因のこと

■プロジェクトの背景

　本プロジェクトは、京都工芸繊維大学・デザイン建築学系畔柳（櫛）研究室、パナソニック株式会社・くらしアプライアンス社と共同で、2021年7月より避難所の衛生ストレス解消を目的として推進してきた産学連携プロジェクトです。約3年間、被災地へのフィールドワークと製品試作の往復を繰り返し「何があれば被災者の人たちのストレスを減らせるのか…」という答えを探してきました。

　災害発生時、避難所で生活する人々は多くのストレスを抱えることになります。その中でも日常当たり前にできていたことができない、例えば「入浴や歯磨きが困難」「トイレ不足や清掃の困難」「プライバシーの欠如」などの衛生課題から生まれるストレスは、命に係わる最優先の課題ではないからこそ、周囲に言い出せず表面化しにくくなってしまっています。その中でも、自分自身や他人の汗、汚泥、カビなどによる“におい”のストレスが大きいことが分かりました。

　そこで、消臭技術に強みを持つパナソニックのナノイーを用いて、大学生たちのアイデアから『みんなの快適シューズ・ボックス』と『みんなの快適なんでもバッグ』の2つの商品が生み出されました。最大のこだわりは、災害時だけでなく日常生活でも慣れ親しみ、いざという時には問題なく使えるように工夫を凝らしたことです。コンパクトで持ち運びやすく脱臭効果を最大化できるデザイン性のあるプロダクトに仕上げました。

■クラウドファンディングについて

　開発した2つの商品についてはクラウドファンディングで開発資金を集め、共同で実証実験を行なっている福岡県の広川町社会福祉協議会の他、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの「こども食堂防災拠点化プロジェクト」を通じて、全国のもしものときに避難所になりうるこども食堂に寄付したいと考えています。クラウドファンディングページを開設、少額から被災者への支援を行えるよう設定し、より多くの人々に本プロジェクトに協力してもらえるよう情報発信を続けてまいります。

【実施日】2025年1月15日～

【商品】『みんなの快適シューズ・ボックス』と

『みんなの快適なんでもバッグ』

【詳細サイト】https://x.gd/2at17

■商品詳細

『みんなの快適シューズ・ボックス』

中に入れた靴をナノイーにより脱臭

『みんなの快適なんでもバッグ』　　

中に入れた衣類などをナノイーにより脱臭

■UCI Lab.合同会社とは

当社は『User Centered Innovation』（生活者起点のイノベーション）を掲げ、クライアントのプロジェクト設計・実施を支援するイノベーション・エージェント業を行っています。特に「生活者起点」「対話的協働」「ケア＆クラフツ」という3つの理念を重視し、多様な業務を通じて新しい価値の創造を目指しています