「入院生活を豊かにするデザイン」がテーマの「第10回医美同源デザインアワード」受賞作品9点が決定!審査員と受賞者が登壇するシンポジウムを3月に開催。

国内外115点の応募作品から、デザイン・アート・医療・看護の専門家が審査し受賞作品9点が決定。

株式会社ノエチカ

一般社団法人菊地誠22世紀医美支援事業団(石川県金沢市、理事長:菊地 勤)は、「入院生活を豊かにするデザイン」をテーマに行う「第10回医美同源(いびどうげん)デザインアワード」の受賞作品を決定。

国内外115点の応募作品のなかから受賞した「プロダクト部門」「コミュニケーション部門」「空間部門」の3部門9作品を発表いたします。

「医美同源デザインアワード」は「一般社団法人菊地誠22世紀医美支援事業団」が主催し、2024年度で開催10回目となります。“アートやデザインの視点を取り入れることで、より豊かな入院生活が提案できるのではないか”という視点で開催するデザインアワードです。

今回受賞の9作品から、最終審査を経てさらに1点の「大賞」、2点の「部門別最優秀賞」を選出し、その最終受賞者によるプレゼンテーションや、審査員によるパネルディスカッションを行う「医美同源シンポジウム病院のくらしをデザインする」を2025年3月14日(金)に開催します(本リリースの後半に詳細)。

■今後のスケジュール

2025年3月14日(金) 18:30~20:00 「医美同源シンポジウム病院のくらしをデザインする」

金沢21世紀美術館 シアター21 (金沢市広坂1-2-1)

2025年3月17日(月)14:00~5月下旬まで受賞9作品の展示

金沢西病院(金沢市駅西本町6-15-41)

■詳細はウェブサイトより(Facebook)https://www.facebook.com/ibidogen

<デザインアワードについて>

■開催背景

患者さんが病院の“くらし”で求めるものは、今後ますます多様化していくと予想されます。医美同源デザインアワードは病院にアートやデザインの視点を取り入れることで、入院中の患者さんへ、より豊かな暮らし方を提案する場です。今年も「入院生活を豊かにするデザイン」を募集します。

■募集部門

【プロダクト】・・・患者さんが手にしたり目にするプロダクト(衣類、食器、医療具、福祉用等)のデザイン。

【コミュニケーション】・・・患者さんと家族、友人、医師や看護師とのコミュニケーションへのデザイン。

【空間】・・・患者さんや家族・友人が過ごす病室や談話室、待合室などの空間デザイン。

■審査基準

以下4つの視点から、審査しています。

【独創性】オリジナリティーに優れこれまでにない創造的なもの。

【ニーズ】テーマに適合し、患者さんが求めているもの。

【造型性】造形的に美しいもの。

【現実性】患者さんの使用が現実的なもの。

審査員による審査風景。

プロダクト部門 受賞作品

患者さんが手にしたり目にするプロダクト(衣類、食器、医療具、福祉用等)のデザイン

タイトル:正しく測れる体温計

氏 名:原 清胤

所在地:新潟県

通常の体温計は検温時に自分で角度調整しなければなりませんが、「forty-five゜」は先端が45°上向きに設計されているため、正しい角度で脇の中心部の測定ができる体温計です。使用方法は、身体に密着させて脇に挟むだけ。衣服を着たままでも使いやすく、大きな温度表示で視認性も高いため、入院生活や日常での快適な体温管理をサポートします。

タイトル:Opuna

所属名:有限会社ディーエムシー

氏 名:河野 史明

所在地:神奈川県

入院や日常を問わず使える、ピンク・白・茶色3色展開のスプーンとフォーク「Opuna(オプナ) 」。トナカイの角のような独創的な形状で握りやすく、手袋をしたままや利き手でない方でも使用可能です。手指の扱いに困難を抱える方や、また乳幼児にはトレーニングスプーンとしても活躍し、幅広い方の“自分で食べる楽しさ”を大切にします。

タイトル:勇者の勲章

氏 名:榎本 千紘

所在地:兵庫県

「その傷に勲章を」——この絆創膏は、怪我というネガティブな体験をポジティブに変えるデザインです。泣かずに頑張った注射や治療後の傷口に「勇者の勲章」を貼ることで、傷の保護だけでなく、心のケアもサポート。頑張った自分や大切な人への「よく頑張ったね」の気持ちを形にし、勇気を称えます。サイズは大中小から選べます。

コミュニケーション部門 受賞作品

患者さんと家族、友人、医師や看護師とのコミュニケーションへのデザイン

タイトル:HOSPITAL BINGO

氏 名:岩田 祐佳梨、高嶋 結、中鉢 耕平、澤田 眞季、近藤 いずみ、吉村 由美⾹

所在地:茨城県

「挑戦」や「発見」にシールを貼るビンゴ遊びを通じて、子どもが前向きに治療に取り組めるツールです。看護師とデザイナーが共同開発し、カード版とDL版のプロトタイプを制作。成果を可視化することで子どもの主体性を促し、保護者や医療スタッフとのコミュニケーションもサポート。リハビリでの離床や運動への意欲向上にもつながります。

タイトル:あつめて!ホスピタン

所属名:九州大学病院・九州大学芸術工学府・医学部「医療×デザインプロジェクト」

氏名:添田 翔馬、宮里 華奈、永田 公二、田尻 達郎、平井 康之、富松 俊太、秋田 直繁、松隈 浩之、工藤 孔梨子

所在地:福岡県

医療器具がモチーフのキャラクターを通じ、ゲームやカードで小児患者が入院生活を前向きに過ごせるよう支援するツール。入院前に図鑑を受け取り、入院中や退院後は作成したキャラクターで繰り返し遊ぶことが可能です。入院前から退院後まで子どもの挑戦を支え、入院の思い出をポジティブに意識変容できるデザイン。

タイトル:グチミッケ

氏名:上原 遥

所在地:東京都

看護師が抱える悩みや愚痴を匿名で投稿できるアプリ。投稿された内容は企業が閲覧し、課題解決に役立つサービスやプロダクトを提供します。看護師はお礼として特典を受け取り、心の負担を軽減しつつ、職場環境改善に期待ができます。愚痴を言いたい看護師と、課題を知りたい企業が出会える場になるアプリです。

空間部門 受賞作品

患者さんや家族・友人が過ごす病室や談話室、待合室などの空間デザイン

タイトル:⾬の日でも窓を開けられる、大きな軒のデザイン

所属名:スーパーシュワッチ

氏名:矢間 将司

所在地:東京都

入院生活において“精神的な居場所”としての価値を生み、患者の心を豊かにする「大きな軒」の提案です。大きな軒は、⾬よけを超えた豊かさを提供し、自然な会話を生むコミュニケーションの場となります。⾬の日でも窓を開け放ち、自然を感じることで解放感を与え、心理的な安心感を育みます。⾬音や光の変化を感じることで、精神的なリズムも整います。

タイトル:ICU家族控室改修プロジェクト

所属名:筑波大学芸術専門学群/特定非営利活動法人チア・アート/公益財団法人筑波メディカルセンター

氏名:筑波大学ADPチームパプリカ、岩田 祐佳梨、園家 悠司、菅原 楓、井本 雅乃、窪田 蔵人、遠藤 友宏、池井 宏代、古谷 亜津子、新井 晶子、酒寄 裕美

所在地:茨城県

集中治療室(ICU)の家族控室は、手術待ちや面会・治療方針の説明を受ける際に患者家族が利用する部屋ですが、狭く殺風景なことが多いのが現状。現場リサーチを基に、長時間落ち着いて過ごせる控室と、複数の家族が待合室として利用できる控室を整備し、テーブル席や窓辺のカウンターなど多様な過ごし方を選べる空間の提案です。

タイトル:結窓眺め話し、想い彩る。

所属名:信州大学大学院・東京都立大学大学院

氏名:土屋 遼華、小山 咲紀子

所在地:長野県、東京都

従来の画一的な病院のデザインではなく、窓という境界部に着目し、個々のニーズに応じた豊かな入院生活を実現するための空間デザインの提案です。屋外に面した窓によって生まれる領域は、病室内にいながらも外とのつながりを感じられる景色を切り取り、入院生活を彩ります。様々なかたちをした窓は、親しみやすく多様な交流を生み出します。

<シンポジウムについて>

上記の受賞者のなかから、後日さらに合計3名の受賞者を決定(大賞1名、部門別最優秀賞2名)。

その最終受賞者によるプレゼンテーションと、登壇者によるパネルディスカッションを行う「医美同源シンポジウム」を3月14日(金)に開催します。

第1部では受賞者によるプレゼンテーション、第2部のパネルディスカッションでは、「病院のくらしをデザインする」をテーマに医師とデザインのプロ、建築家など専門家6名による討論を行います。

高齢化社会や世界的パンデミックを経て、今後ますます病院での”くらし”に求められることが多様化していくであろう昨今。この機会に、この場でしか聞けない貴重なお話をぜひお聞きください。

■シンポジウム詳細

第10回医美同源シンポジウム「病院のくらしをデザインする」

日時:2025年3月14日(金)18:30~20:00

会場:金沢21世紀美術館シアター21(石川県金沢市広坂1-2-1)

主催:一般社団法人菊地誠22世紀医美支援事業団

後援:金沢市、北國新聞社、金沢西病院、認定NPO法人趣都金澤

参加:無料(要申込)※定員100名

WEB :http://mk22c-ibi.com/

SNS:https://www.facebook.com/ibidogen

申込みURL:https://x.gd/ke21C

2022年シンポジウム開催時、パネルディスカッションの様子。

■審査員・登壇者

審査委員長

秋元 雄史

(東京藝術大学名誉教授、金沢21世紀美術館特任館長)

審査員

荒井 利春

(プロダクトデザイナー、Arai UD Workshop代表、金沢美術工芸大学名誉教授)

審査員

浦 淳

(認定NPO法人趣都金澤理事長、株式会社浦建築研究所代表取締役)

審査員

水口 克夫

(アートディレクター、Hotchkiss代表取締役社長、京都芸術大学大学院教授)

審査員

菊地 勤

(医師、医療法人社団 博友会理事長、石川県医師会理事)

審査員

藤村 楓

(医療法人社団博友会 金沢西病院手術室看護師)

【一般社団法人菊地誠22世紀医美支援事業団について】

文化県「石川」、文化都市「金沢」において、美術や芸術とのふれあいが人間のもつ生きる力の源であり、また再生装置としての役割を果たしてくれるという「医美同源」の考え方に基づき、医療とアートを通じて地域と社会に貢献することと、同理念のもと活動するアーティストに対する助成や支援を目的に2015年7月設立。

【医美同源デザインアワード&シンポジウムとは】

2015年に一般社団法人菊地誠22世紀医美支援事業団が開始したデザインアワードとシンポジウム。毎年1回開催し、2024年度で10回目の開催を迎える。毎年平均して100点程の作品応募と、70-80名程のシンポジウム来場者を迎えて開催している。

【取材申し込み先】

シンポジウムの取材をいただける場合は<3月12日(水)17時まで>に「貴社名」「氏名」「お電話番号」「メールアドレス」の4点をメールまたはFAX、お電話などでお知らせください。

申込先・お問い合わせ先:医美同源デザインアワード事務局(㈱ノエチカ内)

石川県金沢市下本多町六番丁40-1

E-mail ibidogen@noetica.co.jp

FAX 076-223-3581

電話 076-223-3580

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会社概要

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-
業種
サービス業
本社所在地
石川県金沢市下本多町六番丁40-1
電話番号
076-223-3580
代表者名
浦淳
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年04月