NVIDIA Omniverse搭載の新機能を発表
NVIDIA Omniverseライブラリを活用し、シミュレーション環境においてリアルタイムで高精細な可視化を実現

製造業向け3DシミュレーションソフトウェアのグローバルリーダーであるVisual Components(所在地:本社-フィンランド エスポー市、日本法人-東京都港区、本社CEO:ミッコ・ウルホ、以下 ビジュアル・コンポネンツ)は、このたびNVIDIAと連携して、同社が提供する産業用デジタルツインを実現するためのアプリケーション開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を、ビジュアル・コンポネンツが提供する製造業向け3Dシミュレーションソフトウェア「Visual Components」に組み込むことを発表しました。NVIDIA Omniverseを組み込んだVisual Componentsは2026年初頭のリリースを予定しており、ビジュアル・コンポネンツが提供するシミュレーションソフトウェアに新たなビューポート(ソフトウェア内の表示ウィンドウ)が追加されます。
新しいビューポートはリアルタイムで高精細なレンダリングを実現します。シミュレーション環境で行われる全ての更新を即時に反映することで、照明や資材の状況をリアルタイムに表示します。これにより、製造業者やシステムインテグレーターは、これまでのVisual Componentsのワークフローとシームレスに適合しながら、より現実的かつ明瞭な工場レイアウトの検討・レビューが可能になります。モデルの再構築と追加ソフトウェアの利用やプロセス変更も不要で、形状・構造・資材を自動的にNVIDIA Omniverse搭載のビューポートに反映できます。これにより、製造業者やシステムインテグレーターは、これまでのVisual Componentsの環境内で、施設のレイアウトをより直感的かつ効果的に可視化・確認・共有できる新たな手法を活用できるようになります。
NVIDIA Omniverseを組み込んだVisual Componentsの初期リリース版では、リアルタイムのレンダリング機能に焦点を当てています。今後はより現実に近いシミュレーションモデルの実現と、将来的なデジタルツイン活用への対応に取り組んでいきます。
ビジュアル・コンポネンツのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントを務めるユハ・レンフォース(Juha Renfors)は次のように述べています。「今回のプロジェクトを皮切りに、NVIDIAとの連携をさらに強化していきます。NVIDIA Omniverseのライブラリを活用した新機能の開発により、ビジュアル・コンポネンツは今後の機能拡張に向けた強固な基盤を構築できました。現在のビューポートでは、レイアウトをより写実的にリアルタイムで可視化できます。今後は、現場での実際のパフォーマンスとの比較検証や予測分析を可能にし、エンジニアリングからオペレーションに至るまで、意思決定をより高度に支援する機能の実装を目指しています。」
今回発表した新機能により、ユーザーは設計や投資判断の場面で、よりスムーズな合意形成と円滑なコミュニケーションを実現し、より自信をもって意思決定を行えるようになります。Visual Components上で作成したレイアウトは、現実に近い見た目と操作感を備えた共有の3D空間上で確認・提示でき、技術者・非技術者を問わず、提案内容や代替案をより直感的に理解することが可能です。
ビジュアル・コンポネンツのCEOを務めるミッコ・ウルホ(Mikko Urho)は次のように述べています。「今回の統合により、デジタルモデルと実際のレイアウトとの差が一段と縮まります。工場レイアウトがよりリアルに感じられることで、あらゆるレベルの意思決定者が選択肢をより的確に把握し、方向性を共有しやすくなります。その結果、関係者間の合意形成がスムーズになり、より自信をもって投資判断を下すことが可能になります。」
今回の新機能は、Visual Componentsのユーザーの一部に対して先行体験を実施しています。建設・エンジニアリング分野の世界的企業であるMiTekも、その先行導入企業の一社となる予定です。同社は、レイアウトの確認や共有を容易にするリアルタイムの高精細レンダリング機能だけでなく、マーケティング資料やドキュメントの作成、人材育成のためのトレーニングリソース開発など、幅広い分野での活用の可能性を見出しています。
MiTekでエンジニアリングマネージャーを務めるザビエル・フィケ(Xavier Ficquet)氏は次のように述べています。「今回発表された新機能により、Visual Componentsを使用するメンバーはマーケティングやトレーニングの場面で弊社の機械をより効果的に紹介できるようになり、実機を操作しているかのような臨場感を体験できるようになります。」
今回の発表を通じて、ビジュアル・コンポネンツは、シミュレーションモデルからより現実に近いデジタルツインへの進化を支援するというビジョンを明確に示しました。ビジュアル・コンポネンツは今後も、工場の設計・検証・運用の伝達に新たな可能性を切り拓きます。
Visual Components (ビジュアル・コンポネンツ)について
ビジュアル・コンポネンツは、シミュレーションの専門家チームによって1999年に設立され、創業25年以上の実績をもつ製造業向け3Dシミュレーション業界のパイオニアです。製造工程のレイアウト設計や生産管理などのシミュレーションおよび、産業用ロボットの迅速かつエラーのない正確なプログラミングを実現するロボットオフラインティーチング(OLP)の機能を併せ持つソフトウェアを展開。多くの産業用ロボットメーカー、産業用ロボットの利用企業、そしてシステムインテグレーターなどに、シンプルで迅速かつコストパフォーマンスの高いソリューションを提供しています。詳しくは https://www.visualcomponents.com/press/ をご覧ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- パソコンソフトウェアシステム・Webサイト・アプリ開発
- ダウンロード
