【城西国際大学】山武市のイチゴ農家と学生が協力 人手不足とフードロス解消を目指す
経営情報学部総合経営学科の国武陽子教授と学生が中心となり、山武市の活性化や地域課題解決に取り組んでいます。昨年度から和苺苑(なごみいちごえん)と連携した「山武のいちごプロジェクト」を実施しています。


山武市成東地区には約20軒の観光イチゴ園が軒を並べ、国道126号沿いは「ストロベリーロード」とも呼ばれるイチゴの生産が盛んな地域です。1~3月が旬のイチゴは、4月頃になると価格が低下する一方で、熟すのが早くなります。イチゴ園の中には価格低下による収入減を理由に、作業員の雇用をためらう経営者も多い現状があります。また気温の上昇とともに成熟が早くなることで、収穫の時間に制限が生まれ、作業が追い付かなければ腐ってしまいフードロスにもつながります。和苺苑の浦野和洋代表は、特にここ数年は4月頃から気温が高く、ロスに繋がる量が増えていることに悩んでいたと言います。
そこで「さんむエコノミックガーデニング推進協議会」に参加する国武教授と和苺苑との間で昨年度からフードロスに対する取り組みが始まっています。
このプロジェクトは国武教授が担当するゼミナールの学生や千葉東金キャンパス5学部から参加する「域学共創プロジェクトI」のメンバーで4月中に計5回、イチゴ園に朝6時台から集合し、摘み取りや選別の作業をおこないました。収穫、選別を手伝う代わりに販売できない規格外のサイズの小さなイチゴを譲り受け、キャンパス内で販売をおこないました。


学生たちは収穫・選別、パック詰め、販売にかかわるメンバーのシフト管理やイチゴの値付け、POP作成、販売など、収穫~消費者の手に届くまでの過程を自分たちで行いました。販売方法にも工夫を凝らし、各日100パック近く、需要と供給のバランスを考えながらの販売をしてきました。1日3、4品種を販売する中で、最終日には各品種の味の特徴も踏まえた接客トークを交えながら、完売に繋げていました。


収穫、販売に参加した経営情報学部3年松尾颯太さんは、「実際にイチゴ園での収穫をしてみると、プライベートのイチゴ狩りとは異なり、収穫量が多く、採集のしかたも難しいので大変だった。それを自身の手で販売したときの達成感があった」と語ってくれました。
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