Tukusi AI の一般提供を開始します

AI Native医療情報処理統合プラットフォームで、ワークフローを中心に多様な機能が有機的に接続し、医療現場のDXを促進します。

Tukusi株式会社

2025年5月15日 10時33分

Tukusi株式会社（本社：京都府京都市、代表取締役：石川爽一朗）は、これまで限られた医療機関様向けに提供してきたAI Native医療情報処理統合プラットフォーム『Tukusi AI』の一般提供を開始いたします。『Tukusi AI』は先行的なユーザにおいて、FAX文書仕分けの自動化や、充実したカルテ文面の音声データからの作成など、具体的な効果を上げ始めています。

■ 背景

医療現場では、日々多くの情報が生成・伝達され、その適切な管理と活用が医療の質と効率を左右する重要な要素となっています。また、近年、発展が著しい生成AIの技術は、医療分野においても大きな可能性が期待されています。一方で、情報の管理や活用を担う、既存の電子カルテ（EMR/EHR）や単機能のAIサービスでは、情報が断片化してしまう、個別タスクの自動化に留まってしまうといった状況が発生し、業務全体のAIを活用した最適化は依然として重要な課題となっています。

■ Tukusi AIとは

『Tukusi AI』は、医療現場における情報の利用、作成、伝達を伴うあらゆるプロセスにおいて、AIを当たり前に使いこなすための環境を目指して開発されたプラットフォームです。

ワークフロー、AI記録作成、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、フォーム作成、ブラウザ自動化、コミュニケーションツール連携といった多様な機能群を提供します。これらの機能がワークフローを中心として有機的に接続することで、個別のタスク自動化に留まらず、エンドツーエンドでの業務効率化を実現します。

当社は医療現場の業務プロセス全体の変革を支援することを基本姿勢としています。単にシステムを提供するだけでなく、お客様の具体的な課題やユースケースに合わせたワークフローの構築を、オプションのハンズオンコンサルティングを通じてサポートし、確実な導入効果の実現を目指します。

■ ユースケース

『Tukusi AI』は、医療現場の様々なシーンで活用可能です。以下に、実際に導入が進んでいる、代表的なユースケースをご紹介します。

診療音声の自動記録化: モバイルアプリから診療時の音声を録音・アップロードし、ワークフローが音声データとサマリー内容を基に診療録を自動作成。内容の充実した診療録を短時間で作成。
初診受付業務の効率化: Webフォームから受け付けた初診時の資料を基に、ワークフローが受付サマリーを自動生成し、関係者にチャットで通知。受付情報の伝達を効率化。
FAX書類の自動処理: FAXで受信した書類ファイルをデスクトップアプリが検出し、ワークフローに自動送信。AIが書類の種類を判別し、種類に応じた処理や通知先への仕分けを自動で実行。書類仕分け作業の完全な自動化を実現。
発展的な活用例:
- カルテ生成時に過去の患者サマリーを参照、生成内容をチェック・フィードバックして電子カルテに転記、さらにその日のカルテ内容で患者サマリーを自動更新。生成から電子カルテ保存までのプロセスの自動化と患者サマリーの継続的な自動更新を実現。
- カルテ生成後に、診療内容やカルテ内容を事前に定めた基準に従ってAIで評価させ、医師にフィードバック、品質チェックの促進・効率化。
- 電子カルテから予定データを取得し、患者ごとに近況の簡潔な要約を生成してチャット通知。診療前の近況確認に活用。
- 電話の録音データを自動で要約し、全文文字起こしと共にチャット通知。これまで十分に活用されなかった音声データの活用を促進。