学校の体育館やホールに本格的な展覧会がやってくる!「デリバリー展覧会」、2026年度開催校募集!

正解のない時代を生きる子どもたちに届ける、「わからない」に向き合う力を養う現代アートプログラム

タグチ現代芸術基金では、タグチアートコレクションの約750点(2025年11月現在)に及ぶ現代アート作品を活かし、現代アートの鑑賞機会が限られがちな地方や、次世代を担う子どもたちのもとへ所蔵作品による本格的な展覧会を届ける「デリバリー展覧会事業」を2021年度より実施しています。この度、2026年度の開催校の公募が開始されましたので、ご案内申し上げます。

「現代アート」と聞くと、「わからない」「むずかしい」と感じる人は少なくありません。しかし、同時代を生きるアーティストの多様な表現は、いま世界で起こっている出来事への応答であり、私たちが世界とつながるための“窓”でもあります。そして、この“わからない”に向き合い、自分なりに考えようとする姿勢こそが、不確実性の高まる社会を生きていく上で、重要な力になります。本事業では、作品鑑賞に加えて、クラスメイトや教員、アートコミュニケーターとの対話を通じて、異なる意見や価値観に触れながら、世界への関心を育み、多様な社会への理解を深めていきます。

都市部と地方の文化格差や、経済的環境による子どもの体験格差が課題となる中、本事業は、そうした状況に対するユニークな試みともいえます。個人コレクションだからこそ、所蔵作品を柔軟に活用して実現できるアートを通じた「新たな学びのかたち」を、多くの子どもたちに体験していただきたく、つきましては、貴媒体にてお取り上げをご検討いただけましたら幸いです。

2026年度開催校募集概要

【応募対象】栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・神奈川県・千葉県・山梨県・静岡県内の小・中学校 ※学年単位での応募や近隣2校による共同開催も可能。

【募集期間】2025年11月15日(土)〜2026年3月31日(火) 必着

【開催期間】2026年10月1日(木)〜2027年3月31日(水)

【開催費用】無償

※応募に必要な書類、応募方法などは、本リリース末尾の事業概要をご覧ください。

タグチ現代芸術基金の「デリバリー展覧会」とは

埼玉県川口市安行中学校 実施風景 (2024年)

世界的に活躍するアーティストの作品が多く含まれる国内屈指の現代アートコレクション「タグチアートコレクション」を活用して、子どもたちに良質な現代アート作品を鑑賞する機会を提供するプロジェクトです。

✔ 学校まで作品をお届け

✔ 学校の費用負担なし

✔ 展示設営やプログラムの実施は専門スタッフを派遣

✔ 対話をベースとした鑑賞プログラム

体験のめあて

現代アートから「学び」をひろげる

デリバリー展覧会では、絵画、彫刻、写真、映像といった表現手法も、作家の国籍や時代もさまざまな作品を鑑賞します。作品の背景にある「作家が生きた環境」や「文化」「価値観」を想像することで、世界には多様な視点や考え方、社会課題が存在することに気づきます。

また、対話を通して、同じ作品でも人によって感じ方が異なることを体験することで、「違いを尊重する姿勢」が自然と育まれます。ここには正解・不正解はなく、自分の考えを大切にしながら、他者の意見に耳を傾ける力が養われます。

埼玉県幸手市立長倉小学校 実施風景 (2024年)

図工に限らず、総合的な学習の時間や社会科、探究的な学びの題材としても展開でき、教科横断的な学習に活用できる点も、デリバリー展覧会の特徴です。

デリバリー展覧会が目指すこと─ 子どもたちに「発見」と「感動」を

埼玉県幸手市立長倉小学校 実施風景 (2024年)

鑑賞教育の重要性が謳われる昨今ですが、美術館に学校のプログラムで出かけるのはいろいろな理由で難しいことも多いと聞いています。ならば、学校に作品がやってくる「デリバリー展覧会」はいかがでしょうか。

今までのデリバリー展覧会では、ほとんどの子どもが現代アートに触れるのは初めて。最初の体験がより良いものになるよう、当基金のデリバリー展覧会では「作品の質」と「体験の質」にこだわっています。美術館の展覧会でも展示されるような一流の作家による名品を使用し、単に作品を並べるだけでなく、丁寧な鑑賞プログラムを伴うことによって、子どもたちにとって楽しく意味のある鑑賞体験となるよう様々な工夫をしています。

現代アートは、特別な予備知識がなくても子どもたち自身の感性で鑑賞することが可能です。子どもたちの純粋で身構えない目は、1度の体験であっても、大人よりずっとたくさんのことを発見しています。子ども時代にアートに接する価値は無限大です。

田口美和 (タグチアートコレクション 共同代表)

タグチアートコレクション 

ミスミグループ創業者の田口弘が収集した、世界各地の現代アート作品およそ750点 (2025年10月現在)からなるアートコレクション。特定の展示会場はあえて所有せず、特に首都圏以外の現代アートを見る機会の少ない地域において、世界で活躍する同時代の作家たちの作品を鑑賞する機会を提供する活動を展開・2013年より、長女の美和が運営に参画し、展覧会の開催とコレクションの拡充に努める。2020年にタグチ現代芸術基金を設立、より公益性の高い活動を開始。

https://taguchiartcollection.jp/

開催決定から実施の流れ

【4月】開催校決定 応募のあった学校の中から選考を行い、開催校( 2件程度 )を決定。

【5〜7月】会場の下見・事前打合せ 

目安:下見・打合せ1回、そのほかメール等で連絡・調整。打合せ後〜実施までの間に、作品の選定や鑑賞プログラムなどの準備を進めます。

【10〜3月】デリバリー展覧会実施

前日:開催日前日の夕方から会場準備(作品以外の展示パネルなどの搬入・設置)

当日:作品搬入・展示作業/鑑賞時間/撤収作業

【実施後】感想の共有とアンケートや実施風景写真の確認

事業概要

【事業名】2026年度デリバリー展覧会事業

【応募対象】栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・神奈川県・千葉県・山梨県・静岡県内の小・中学校 ※学年単位での応募や近隣2校による共同開催も可能。

【募集期間】2025年11月15日(土)〜2026年3月31日(火) 必着

【開催期間】2026年10月1日(木)〜2027年3月31日(水)

【開催費用】無償

【必要書類】①応募用紙(下記、タグチ現代芸術基金のウェブサイトよりダウンロード可)、②時間割と展示希望スペースの図面・写真

タグチ現代芸術基金ウェブサイト https://x.gd/XtnVc

【応募方法】

郵送の場合:〒162-0826 東京都新宿区市谷船河原町9番3 公益財団法人公益推進協会 タグチ現代芸術基金事務局

メールの場合:件名に「デリバリー展覧会応募」と記載し、必要書類①②をinfo@kosuikyo.comまで送付

【主催】公益財団法人公益推進協会 タグチ現代芸術基金

【運営協力】一般社団法人 アーツプラス現代芸術研究所

2026年度デリバリー展覧会公募チラシ(応募用紙付)

オンライン説明会、開催!

デリバリー展覧会に関心をお持ちの教職員・報道関係者の皆さまを対象に、事業内容をより深くご理解いただくためのオンライン説明会を開催します。タグチアートコレクション共同代表・田口美和より本事業の理念・ミッションについてお話し、続いて担当者が応募から開催校決定、実施当日までの具体的なプロセスをご説明します。これまでの実施写真を交えながら、子どもたちの様子や体験の声もご紹介します。

【日時】2025年12月19日(金)16:00〜17:00  【参加費】無料

【形式】オンライン配信(Q&Aコーナーあり)

【参加方法】参加ご希望の方は、以下のリンクからお申し込みください。

https://forms.gle/hWZAyrJhuSVARqzC6

※お申し込みいただいたメールアドレスに、オンライン視聴URLをお送りします。

※お申し込み受付は12月18日(木)15:00まで

【本件に関するお問い合わせ】

一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所(広報担当:稲葉)

press@artsplus.jp

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会社概要

URL
https://taguchiartcollection.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都渋谷区猿楽町12-35 モンキーテラス2C
電話番号
-
代表者名
杉山美和
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年01月