「舞台芸術アーカイブ講座 2025」受講生募集開始

舞台芸術の創作・マネジメントなどに日々格闘する実務者が、それぞれの活動や目的に即したアーカイブを構築・運用できることを目指します

一般社団法人EPAD

一般社団法人EPADが主催する「舞台芸術アーカイブ講座 2025」は、10月24日(金)より、受講生の募集を開始いたしました。

【リアルタイム講座 申込み受付:12月7日(日)23:59まで】

「記録」を「創造」へ。舞台芸術アーカイブ講座とは?

幕が下りた瞬間に消えてしまう演劇やダンス、パフォーマンスは、まるで「ドーナツホール」のように、中心にありながらそれ自体を保存することができません。

「舞台芸術アーカイブ」は、公演映像、戯曲、ポスターやフライヤー、チケット、衣装、舞台装置図、舞台写真、劇評など、関連する周辺資料をできる限り多く収集し厚みのある「ドーナツ」を形成することで、この継承困難な経験や知、舞台の記憶を浮かび上がらせる、創造的な活動です。

本講座は一般社団法人EPADが、早稲田大学演劇博物館が3年間に渡って実施した、舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業「ドーナツ・プロジェクト」で蒔かれた種を、より実践的で「すぐ役立つ」スキルとして育てていくことを目指して設計しました。

(主催・運営:一般社団法人EPAD 助成:文化庁 人材育成・収益化に向けた舞台芸術アーカイブ化推進支援事業)

現場ですぐに活かせる知識とノウハウを詰め込んだ7つの講座

アーカイブを単なる「記録・保存」としてではなく、「拡大・創造」の手段として捉えながら、すぐに現場の活動で活かしていただけるような7つの講座を開講。学術、法律、創作など、各分野の第一線で活躍する10名の講師が登壇します。

1.基礎:アーカイブの視点と言葉を知る

1-1.舞台芸術アーカイブのいま

講師:志村聖子(ライデン大学客員研究員)

舞台芸術の特性から記録保存の難しさ、アーカイブの多様性、公共性、そして活用への課題までを公共的な視点から幅広く学ぶ講義。

1-2.権利処理入門

講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士・骨董通り法律事務所代表、一般社団法人EPAD代表理事、日本舞台芸術ネットワーク常任理事)

著作権、著作隣接権、肖像権といった舞台芸術のアーカイブにおける権利処理の基礎知識を学ぶ講義。

1-3.おさえておきたい基礎知識

講師:本間友(慶應義塾ミュージアム・コモンズ準教授)

どんなアーカイヴを作るのか、記録を残しアーカイヴを構築する方法や整理を進めるための基礎知識を学ぶ講義。

2. 実践Ⅰ:現場で役立つ記録のスキル

2-1.公演記録のノウハウ~制作編~

講師:

坂本もも(範宙遊泳プロデューサー/ロロ制作)

須藤崇規(映像ディレクター)

公開を念頭に置いた公演映像を残すために、現場ではどのような準備ややりとりが行われているか。制作者と撮影者の立場から対談形式で掘り下げる。

2-2.プロセスの記録

講師:

河井朗(演出家)

本間友(慶應義塾ミュージアム・コモンズ準教授)

創作中に様々なポジションで生まれる記録物。それらはどのように創作に活かされ、保存されていくのか。演出家とアーキビストの立場から対談形式で掘り下げる。

3. 実践Ⅱ:未来に役立つ活用のスキル

3-1.公演記録のノウハウ~記録映像編~

講師:

山本卓卓(劇作家・演出家・俳優。範宙遊泳代表)

須藤崇規(映像ディレクター)

収録された映像はいかに編集されるか。公演映像が新たに創出する価値についてクリエイターと撮影者立場から対談形式で掘り下げる。

3-2.レッツ資料整理!

講師:

石本華江(慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ)

三坂恵美(EPAD事務局/Booster)

辻村優子(俳優)

公演メタデータのためのフォーマットを提供しながら、公演記録の保存・管理の仕方をデジタルとアナログの両方面から紹介する。

*受講対象者:
制作者・スタッフ・実演家・アーティストなど舞台芸術に携わっている方、劇場や文化施設の職員、 アートマネジメントを学ぶ学生、演劇部や自主団体の学生等

*講師プロフィール:

https://epad.jp/news/donuts_course2025/

講師に直接質問できる「リアルタイム講座」と、いつでも視聴ができる「オンデマンド講座」の2形式で講座を実施

受講方法は、リアルタイム受講とオンデマンド視聴の2つの形式からお選びいただけます。リアルタイム受講では、講座動画を視聴後に、講師へ直接質問をすることができます。オンデマンド視聴は、3月中旬まで申込みを受け付けており、ご自身のタイミングに合わせて受講することが可能です。

《リアルタイム講座》

オンライン上にリアルタイムで集まって受講する形です。
講座動画を視聴の後、講師への質疑応答タイムがあります。
受講時に講座の内容をまとめたハンドアウトを差し上げます。
全講座の視聴と最終講座後に送付されるアンケートへの回答をもって修了証を授与します。

▼申込みフォーム

一般(Peatix):https://donuts-course2025.peatix.com/

U25:https://forms.gle/fmt2Q2EQRYCzaMBw8 (要身分証送付)

申込み期間:10月24日(金)10:00~12月7日(日)23:59

▼受講料(税込)

一般 ¥8,000 / U25 ¥5,000

▼講座日程

1.基礎:アーカイブの視点と言葉を知る

1-1 12月15日(月)

1-2 12月19日(金)

1-3 12月22日(月)

2. 実践Ⅰ:現場で役立つ記録のスキル

2-1 2026年1月19日(月)

2-2 2026年1月26日(月)

3. 実践Ⅱ:未来に役立つ活用のスキル

3-1 2026年2月2日(月)

3-2 2026年2月9日(月)

※いずれも19:00~20:30開催

《オンデマンド講座》

講座を3つのパッケージごとに配信します。

講座の内容をまとめたハンドアウトを差し上げます。

▼申込みフォーム

https://confetti-web.com/@/donuts_course2025

申込み期間:

「1.基礎」2026年1月23日(金)10:00〜

「2.実践Ⅰ」「 3.実践Ⅱ」2026年2月13日(金)10:00~

申込み終了:2026年3月15日(日) 23:59 予定

▼動画視聴料(税込)

各パッケージ ¥3,000 

無料公開!舞台芸術アーカイブ講座 プレトーク

講座の実施に先駆けて、<舞台芸術アーカイブ>を様々な角度から語る無料動画も公開いたします。

▼EPAD YouTubeアカウントにて順次公開中

https://www.youtube.com/@epad3711

①「私たちは如何にしてドーナツとアーカイブを愛するようになったか」前編・後編

出演:吉見俊哉(國學院大學教授・デジタルアーカイブ学会前会長)、太下義之(東京藝術大学客員教授)、福井健策(デジタルアーカイブ学会副会長・EPAD代表理事)

司会:岡室美奈子(早稲田大学教授)

②「なにを残す?誰に手渡す? 観客とつながる舞台の未来」

出演:坂本もも(範宙遊泳プロデューサー/ロロ制作)、滝口健(世田谷パブリックシアター)

③「記録が創る新しい物語~創作とアーカイブをめぐる二つの対話~」

対談1:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家・演出家)、岡室美奈子(早稲田大学教授)

対談2:萩京子(オペラシアターこんにゃく座代表・音楽監督)、須藤崇規(映像ディレクター)

手を動かしながらアーカイブを学ぶ“対面ワークショップ”も開催

リアルタイム講座終了後、主に受講生を対象とした対面ワークショップを開催(2026年2月下旬予定)。手を動かしながらアーカイブを学べるロールプレイングを実施予定です。

※会場は東京都内を予定。講座ページにてご案内いたします。

▼講座ページ

https://epad.jp/news/donuts_course2025/

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会社概要

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URL
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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都品川区東品川2-6-10
電話番号
-
代表者名
福井健策
上場
未上場
資本金
-
設立
-