「本×ワイン×ケア」が折り重なる場「modoki」、多摩ニュータウン諏訪商店街に11月オープン
本好きも、ワイン好きも、医療的ケアを必要とする人も。多様な日常がゆるやかに重なり合う”まちの交差点”として、私設図書館・ナチュラルワインバー・特定短期入所等が同居する場が誕生

福祉視点でのまちづくり事業等を行う一般社団法人Life is(東京都多摩市、代表:影近卓大)は、多摩ニュータウン諏訪商店街に、本・ワイン・医療的ケアが自然と隣り合う多機能型の場「modoki(モドキ)」を2025年11月より順次オープンします。
「modoki」は、福祉を特別なものとして切り離すのではなく、ナチュラルワインバー・私設図書館・セレクトショップ・医療型特定短期入所・泊まれるまちの休憩所といった多様な機能を持ち合わせ、一人ひとりの日常がゆるやかに重なり合い、それぞれの暮らしが少しだけ開かれていく場を目指します。誰もが役割や背景にとらわれずに自分なりに過ごし、ふとした関わりから新たなつながりが生まれる「まちの交差点」として、コミュニティづくりをおこなっていきます。
▼「modoki(モドキ)」公式Instagram:https://www.instagram.com/modoki_2025/
modoki(モドキ)とは?──本とワインとケアが折り重なる“まちの交差点”
誰かが本を読んでいて、
別の誰かはカウンターでワインを傾けながら、ゆるやかな会話を楽しんでいる。
そしてその近くで、医療的ケアの必要な方の暮らしが続いている。
modoki(モドキ)は、そんなふうに、
1人ひとりの“ふつうの暮らし”が自然と重なり合う場所です。
場所は、多摩ニュータウン諏訪商店街の一角。
かつて団地に住む人々の暮らしを支え、にぎわいを見せていた商店街に、
4つの機能をもつ新しい空間が立ち上がろうとしています。
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医療的ケアが必要な方のための医療型特定短期入所
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自分なりの過ごし方を楽しめる私設図書館、「local」と「welfare」をコンセプトに商品を選んだセレクトショップ
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昼はコーヒーや軽食、夜はナチュラルワインが楽しめるまちの食卓
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少しだけ家庭を離れて自分自身を大切に出来る、泊まれるまちの休息所
ここには、単なる“福祉施設”でも“カフェ”でも“図書館”でも“宿泊所”でもない、
どれでもあって、どれでもない場所が広がっていきます。

ケアは私たちの日常生活に常に存在しているものです。
でも私たちはケアを受けている事にも提供している事にも無意識で、どこかケアと生活を切り離してしまいがち。
そんなケアの場とまちの人たちが自然と集い、ふとした関係性が育めるワインバーや、いつでも気軽に訪れることができて自分の時間を過ごせる図書館が合わされば、もう少し生活が多様になる。
そして、ワインが好きな人が隣で行われているケアを自然な形で目にしたり、医療的なケアを受けている人が、そこに置かれている本の題名に興味をもったり。
そのように本来は関係しにくい機能が循環していく事で、私たちの見える景色や生活の幅が広がっていきます。
同じまちで暮らす人たちが、それぞれの暮らしのままで関われる場所を目指して、modokiは生まれます。
なぜこの場所に?──多摩ニュータウン諏訪商店街という選択

modoki(モドキ)が生まれるのは、多摩ニュータウンの諏訪商店街。
昭和の面影が残るこの商店街は、かつて団地で暮らす人々の生活を支えてきました。
今はその時の景色よりは落ち着いており、オールドタウンと揶揄される事も。
でも、歩いてみると子どもたちで賑わっているお店もあれば、目を引くようなおしゃれなお店だって見受けられます。
そして、丁寧に花壇を手入れする人がいたり、どこか懐かしい看板やタイルに目がとまったり――
静かだけど、確かに“暮らしの気配”が残っている場所です。
そんなまちの片隅に、医療や福祉の専門施設として、生活から切り離されるのではなく、様々な関係性の中で誰かの本音がこぼれたり、多様な日常生活の景色が作られていくような場所をつくりたい。
それがmodokiの出発点でした。

今の多摩ニュータウンに当初の賑わいはないかもしれません。
でもそれは新しい関係がはじまる“余白”なのかもしれない。
そして、そう思わせる確かな魅力がここにはある。
私たちは、多摩市で10年間事業を営んできた中で、その様に感じています。
多摩市や多摩ニュータウンで暮らす人たちには、この場をネガティブに語る人も少なくありません。
でも、外から見るとこの場は緑も多くてすごしやすく、生活に必要なものはすべてそろっているように感じます。
そうしてこの地に移住してきた人が、多摩市に住んでからQOLが向上したという声も多く聞かれています。
きっと多摩ニュータウンは50年経った今も私たちの多様な暮らし方を下支えしてくれるに違いない。
そう考えながら、この場所を選びました。
重なり合う日常の中で、ひらかれていく関係性
たとえば、セレクトショップで「素敵」と思って商品を手に取った人が
「これ、福祉事業所で作られていたんだ」と気が付く瞬間があるかもしれない。
ナチュラルワインを片手に語らっていた人が、2階で眠る親子の静かな気配に気づき、いつもより少しやわらかくグラスを置くかもしれない。
「助ける/助けられる」ではなく、「知ってもらう/知る」でもなく、ただそこにいることで、自然と互いがひらかれていく。

modoki(モドキ)では、1人1人の役割や背景にとらわれることなく、誰もが“自分なり”に過ごすことができ、ふとした関わりから、日常生活の延長線上で自分の暮らしが少しだけひらかれていく場を目指しています。
そして modokiでは、MIKKE REMIKKEやコネルテなどの地域のアーティストや作家、多摩ニュータウンを中心にデザインや食、アートの技術を用いながらまちづくりを行っているニューマチヅクリシャともゆるやかにつながりながら、暮らしと文化とケアが折り重なる景色を描いていきます。
セレクトショップには日本各地にある、素敵な製品を作る福祉事業所から仕入れた商品も並びます。


1人で過ごす時間でも、その隣に誰かの作品が静かに置かれている。
それだけで見える景色も、感じる想いもいつもとは違ってくるかもしれない。
人も物も地域も、それぞれの存在が、それぞれのままで、少しずつ関係しあい、ひらかれていく。
そんな景色がここから静かに始まっていきます。
施設概要
modoki(モドキ)|多機能型循環の場
所在地:東京都多摩市諏訪5丁目6-3多摩ニュータウン諏訪105/106
開設予定:2025年11月より順次オープン予定
内装コンセプト
modokiの設計は、多摩ニュータウンを中心に国内で活躍する「スタジオメガネ」が担当。
団地の面影や、ニュータウンならではの余白感を残しつつ、訪れる人が自分なりの時間を楽しみ、ふとしたタイミングで地域との関関わりを持てるような空間をめざしています。
たとえば、ネオンが光る入り口を抜けると、車いすの方も並んで食事ができるカウンターを備えたナチュラルワインバー。医療型特定短期入所は、木のあたたかみがあふれる室内と、外と中の境界があいまいになる開放的な入口とそこから続く縁側など、それぞれのエリアが独立した機能を持ちながら、建築的な仕掛けのなかで循環し、ひとつながりのmodokiなりの“日常”をかたちづくっていきます。
ナチュラルワインバー
昼はカフェや軽食、夜はナチュラルワインと1品料理を提供予定
地域で暮らす人たちが日替わりで料理を提供。ナチュラルワインも多摩市の酒屋さんから仕入れ、地域の中で循環しながら営業していきます
医療型特定短期入所
日中サービスとしての短期入所。ただ通常の通所施設よりも遅い時間までの営業を行い、入浴や夕食まで対応予定。定員4床。全ての医療的ケアに対応可能。
私設図書館・セレクトショップ+F
半分図書館、半分独立系本屋として運営。地域の人が自分の好きな本を紹介できる一箱オーナー制度も実施予定。セレクトショップは多摩市内の作家や福祉事業所の製品等をスタッフが厳選して販売予定。
泊まれる休憩所
登録制。少しだけ家庭を離れて自分自身をエンパワーメントさせたい人がゆったり過ごせる場として運営。
その他営業時間や詳細事項は決まり次第、公式サイトや店頭にてお伝えします。
本プロジェクトを支える助成事業
制度や分野を超えた複合的な課題に取り組む先駆的かつモデル的で、今後全国または広域的な広がりが期待されている団体として採択される。
ハウジングアンドコミュニティ財団 2025年度住まいとコミュニティづくり活動助成
人びとの生活の現場である地域を豊かに耕す活動として私設図書館とセレクトショップが採択される。
会社概要

一般社団法人Life is
【会社概要】
名称 :一般社団法人Life is
ビジョン :日常景色の生活を多様にする
本店所在地:東京都多摩市永山2-14-6アドラブールK 202号
設立日 :2020年9月25日
代表理事 :影近卓大
本件に関するお問い合わせ
一般社団法人Life is
担当:四浦(ようら)
電話:042-400-6182
メール:laugh.common@gmail.com
※広報・取材に関するご連絡は、メールにてお願いいたします。
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