【産学官連携】こよみる株式会社、高齢者見守りサービス「こよみるAI」を佐賀県有田町で実証実験（敬老の日）

佐賀県有田町での実証実験により「高齢者が安心して暮らせる環境を整え、家族が離れていても見守り・コミュニケーションできる仕組み」を検証、9月15日の敬老の日よりプロジェクト開始

こよみる

2025年9月24日 06時00分

こよみる株式会社（本社：佐賀県唐津市、代表取締役：梶原薪）は、9月15日の 敬老の日より、佐賀県有田町において高齢者見守りアプリケーション こよみるAI の実証実験を行います。この実験は、 高齢者が安心して暮らせる環境を整え、家族が遠くにいても見守り・コミュニケーションができる仕組み を検証することを目的としており、佐賀県有田町、国立大学法人佐賀大学、コミナス訪問看護ステーション、こよみる株式会社の産学官を含む4者共同で進められます。

実証実験の背景

日本では高齢化が進み、単身で暮らす高齢者や、遠方に住む家族が高齢者を見守るニーズが高まっています。これまでの見守りサービスには、操作の難しさや継続利用の負担、高齢者のIT端末への忌避感といった課題がありました。こうした状況において、高齢者自身が安心して利用し、家族と離れていても見守りやコミュニケーションができる仕組みの必要性が高まっています。

本実証実験は、その課題解決に向け、AIを活用し「高齢者が使いやすく、効果的に見守りができるサービス」の有効性を検証することを目的としています。

実証実験の詳細

実験は佐賀県有田町の協力のもと、有田町内で行われます。初回はおよそ10名を対象にし約1カ月間実施し、操作履歴などのデータと、アンケート調査によって結果を収集します。得られたデータは、佐賀大学の協力のもと分析し、検討・改善を行った後、より広範囲多人数での実証実験へとつなげる予定です。

使用される端末は、GIGAスクール構想で回収されたリサイクル端末（Chromebook）を活用し、基本無料の「こよみるAI」と合わせて格安で提供されます。なお、本実証実験においては、こよみる株式会社よりアプリケーションおよび端末が無償で提供されます。

実証実験の期待効果

この実証実験は、「高齢者が安心して暮らせる環境を整え、家族が遠くにいても見守り・コミュニケーションができる仕組み」を検証することを目的としています。具体的には、アプリの操作性や有効性の検証、および課題の把握を行い、今後のサービス改善と社会実装へとつなげていきます。

今後の展望

実証実験の結果は、こよみる株式会社の新たな事業展開の礎となり、長期的な企業戦略にも反映される予定です。価格感を含めたユーザーの評価、自治体の評価、介護事業者の評価を基に事業領域や方向性を定め、また遠隔医療や遠隔服薬指導およびご高齢者へのサービス提供プラットフォームとしての役割を模索してまいります。

～暦で見守る～こよみるAI

こよみるAIは、 高齢者を緩やかに見守る ことをコンセプトにした見守りWEBアプリケーション（PWA）です。様々なノウハウを基に、高齢者にも馴染みやすい暦（カレンダー）とフォトフレームを基調にした画面（UI）で、カメラとAIを活用し、設置するだけで見守りを実現します。基本利用は無料、様々なタブレット（iPad、Androidタブレット）やPC（Windows、Mac、Chrome OS）で動作し、すぐに使い始めることができます。また、動画像の送受信、服薬確認、ビデオ通話、緊急連絡、簡単なゲームなどの機能もあり、高齢者一人一人に合わせて機能や画面をカスタマイズできることも大きな特徴です。

　将来的には、遠隔医療、遠隔服薬指導への活用、高齢者へのサービス提供プラットフォームとなることを目指します。

https://www.koyomiru-ai.com/