オーレオンスペースシステムズが機体搭載の燃料を消費しない新たな宇宙推進システム開発を計画
機体に燃料を積まずに運用する宇宙推進装置を開発—資源探査の復路が重い課題を解決へ【特許出願】
株式会社オーレオンスペースシステムズ(本社:〒107-0062 東京都港区南青山4-5-8、代表取締役:若元 淳鷹、以下「オーレオン」)は、機体に燃料(推進剤)を搭載せずに運用可能な宇宙推進装置の研究開発を進めます。
本開発は、宇宙空間で機体搭載の燃料を消費せずに推進力を得る設計思想により、商業小惑星ミッションにおける大規模輸送を経済的に成立させることを目指すものです。
当社は、特許出願(Patent Pending)を完了し、公開可能な範囲で開発計画と事業化の方向性をお知らせします。
将来的には、シスルナ(地球—月圏)における資源供給の拡大に資するインフラ構築、地上への宇宙からの安定的な資源供給を目指します。
技術コンセプト

◾️仕組み
機体の推進剤を使用せず、宇宙空間で入手可能な外部資源と外部電力を活用して推進力を得るアーキテクチャです。これにより、地上からの燃料輸送量を抑制し、宇宙資源獲得における最大のネックである輸送費の低減を狙います。
◾️安全・運用設計
安全回廊の設定、姿勢制御との連携、観測検証を前提に、デブリ方針や関連規制に整合する運用を徹底します。
◾️エネルギー源
主として太陽光等の外部電力を想定し、熱・帯電・放熱など環境制約に配慮した設計を段階導入します。
性能の見通し
◾️対象規模
輸送量が大きくなるほど単位質量あたりのコストメリットが生じやすい設計です。設計上の上限ケースとして、最大18万トン級の対象物に微小加速度を連続付与し、軌道変更を行う構成のR&Dを進めています。
当社調査では、同等規模の運動量提供能力を前提とした商用システムは、2025年11月時点で公表・運用されていません
◾️前提
運転期間・電力供給・冗長性・安全回廊の成立など、運用条件が確保されることを前提とした設計目標であり、実運用の確定値ではありません。
事業モデル
◾️従来
宇宙で大量の資源や推進剤を使用するミッションでは、燃料や資源を地球から運ぶほどコストが上昇し、規模拡大時の経済性が阻害されがちでした。
◾️オーレオンの解決アプローチ
需要側が必要とする資源そのものを供給します。
例:水・CO₂等の揮発性物質(推進・化学変換・遮蔽)、金属成形材(構造・遮蔽・反応質量用途 など)。
運用面では、ΔV(軌道変更に必要な運動量)を提供するサービスと組み合わせ、「運用(ΔV)+資源」を一体で提案可能です。
◾️ビジネスの要点
現地資源の活用により、重量当たりのコストの逓減と数量拡大に伴う供給安定化が見込めます。
需要側(衛星運用者、補給事業者、月周回拠点等)は、必要量×必要時期で調達可能となります。
・ΔV+資源の一体提供により、地球近傍小惑星から必要資源を安定供給する未来を現実的な経済条件で後押し。
パートナー募集
資源探査を行う企業:オーレオン自身の探査に加え、共同ミッションの設計・運用が可能です。
推進装置・運用の供給:外部I/Fに基づき、装置・運用・データの供給に対応します(中核機構は非公開)。
月面開発/軌道上サービス/地球リターン企業:資源ペイロード供給+ΔV運用の一体提案で、軌道上・シスルナ・月面の需要に対応します。
LOI/PoCのご相談、相互運用試験(I/F)の実施パートナーを広く募集します。

会社概要/お問い合わせ
会社名:株式会社オーレオンスペースシステムズ(Aureon Space Systems, Inc.)
代表者:若元 淳鷹
所在地:東京都港区南青山4-5-8
設立:2025年10月
事業内容:燃料非搭載型宇宙推進装置および資源ロジスティクスの研究開発
コーポレートサイト:https://aureon-inc.com
問い合わせ:yoshi.wakamoto@aureon-inc.com
すべての画像
