米AI企業テトラサイエンス、米製薬オルガノンが品質管理業務向け「Scientific Data Foundry」を導入
オルガノンは、テトラサイエンスの「Scientific Data Foundry」を導入し、品質試験ワークフローの効率化とデータ完全性の向上を通じて、女性向け治療薬のリリースの加速を図る
2025年12月16日米国ボストン発 科学データおよびAI企業であるTetraScience, Inc(テトラサイエンス、本社:米国マサチューセッツ州ボストン、以下 TetraScience)は、米製薬会社のOrganon LLC(オルガノン、以下 Organon)が、自動化された科学データワークフローを通じて品質試験の近代化を図るため、TetraScienceの「Scientific Data Foundry」を導入することを発表しました。本導入は、品質管理(QC)データ管理の改善およびバッチリリース試験業務の効率化を通じて、「人生を変える医薬品を提供する」というOrganonの使命を支援するものです。導入は、ベルギー・ハイストにある同社の製造拠点から開始されます。
本導入は、バイオ医薬品の品質試験分野における重要な業界課題に対応するものです。同分野では、これまで手作業によるデータ転記や紙ベースの文書管理が、バッチリリースまでの期間を長期化させ、コンプライアンス上のリスクをもたらしてきました。Scientific Data Foundryの導入により、Organonの品質管理(QC)担当者は、同社のラボ情報管理システム(LIMS)と、すべての主要メーカーの科学機器との間で双方向のデータワークフローにアクセスできるようになります。
データ処理および転記における手作業を排除することで、Organonは、データ完全性を高めつつ、分析時間を最大30%削減しています。これにより、研究者は、より付加価値の高い分析業務に多くの時間を割くことが可能になります。また、自動化されたデータ収集と、分断されていた機器データを人および機械が読み取れるデータセットへと変換することにより、高度なテレメトリー、迅速な過去データ分析、ならびにコンプライアンス監視およびレポーティングの効率化が実現します。
Organonで品質部門のAVPを務めるNiamh O’Rahilly-Drew氏は、
「TetraScienceとの協業により、Organonの品質管理プロセスの精度とスピードが高まりました。手作業を自動化することで、研究者がイノベーションに集中し、女性にとって不可欠な医薬品をより迅速かつ安全に提供できるようになります」と述べています。
TetraScienceのCEOであるPatrick Gradyは、
「Organonによる品質業務の近代化への投資は、産業化されたデータ管理を通じて、先進的な組織がScientific AIの基盤をどのように構築しているかを示しています。これにより、データに基づく洞察のための枠組みが確立され、Organonが世界中の患者により良く貢献することを可能にします」とコメントしています。

【TetraScience(テトラサイエンス)について】
TetraScienceは、科学データおよびAI企業です。TetraScienceが提供するScientific Data Foundryは、科学の原材料であるデータをAIネイティブな形式に変換し、Scientific Use Case Factoryは、研究開発および製造領域でのAI活用ワークフローを産業化します。Tetra AIは、その両者を結びつけ、複雑なプロセスのナビゲーションや領域横断的な洞察を提供します。TetraScienceは、主要な投資家からの支援を受けるとともに、世界有数のバイオ医薬品企業および、NVIDIA、Databricks、Snowflake、Microsoftを含むグローバルパートナーから信頼を得ており、AI時代に向けて世界の科学産業の基盤を再構築しています。詳細は、tetrascience.comをご覧ください。
※当資料は、2025年12月16日(米国時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳版です。
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