【熊害・災害から命を護る】多機能型避難シェルター『クマコン』登場。キャンプ場・登山道・住宅にも置ける“72時間滞在可能”なコンテナ空間
熊の被害が過去最多の今、家族・地域・観光客のための“鉄の避難ユニット”を産学連携で開発。国際規格の海上コンテナを再利用し、簡易トイレ・水・救急箱・熊スプレーを完備。

昨年、全国での熊による人身被害は過去最多の219件に達し、人里への出没も深刻化しています。
同時に、激甚化する地震・豪雨などの自然災害への備えも喫緊の課題です。
株式会社ジャカコン東日本(本社:東京都中央区、代表取締役 木尾昌睦)は、こうした背景を踏まえ、熊の襲撃からの緊急避難と災害時の短期避難所の両方を目的とした“多機能型の命の盾”『LIFE SHIELD CONTAINER(愛称:クマコン)』を東京理科大学および複数のコンテナデベロッパーと共同開発することを発表しました。
共同開発には、株式会社エコリニュー(本社:鹿児島県曽於市)および株式会社スマコンスタイル(本社:東京都中央区)が参画し、それぞれの技術・設計ノウハウを活かして、安全性と実用性を両立させたモデルを実現していきます。
熊にも地震にも強い「鉄の避難ユニット」として、家庭・教育現場・キャンプ場など、あらゆる場所で人々の命を守る新たな防災インフラの形を目指します。
■背景
熊の人里出没件数は過去最多を更新し、環境省の統計では人的被害がこの10年で約2倍に増加しています。さらに、地震や集中豪雨、停電などの自然災害が相次ぐなか、「避難所にたどり着くまでの時間」や「密集した避難環境での安全確保」が課題となっています。従来の防災・熊害対策は行政や専門機関に依存する傾向が強く、一人ひとりが自らの命を守るための“安全な空間”を確保する仕組みは十分ではありませんでした。
ジャカコン東日本は、その解決策を国際規格の海上輸送コンテナ――“世界で最も強い箱”に見出しました。20トンを超える荷重に耐える強靭な構造をもとに、内部には簡易トイレ、水、救急箱、ランタンを備えたシンプルかつ多機能な避難ユニットとして再設計しました。
ヒグマの噛む力は約1,000psi(約7MPa)、爪のひっかきは約2.7kN、体当たりは数百kgの衝撃といわれます。一方、海上輸送用コンテナの鋼板は約350MPa(約50,000psi)の強度を持ち、全体では192トン以上の荷重にも耐える設計です。つまり、熊の力はコンテナの設計強度の数百分の一以下であり、噛んでも叩いても破壊できません。熊にも地震にも耐える「鉄の避難シェルター」――それがクマコンです。
■構造と装備の詳細(変更の可能性はあります)
外装:ポリウレア防護コート仕様
外装は耐候型ポリウレア塗膜(1.5〜2.0mm厚)で覆い、爪・衝撃・腐食・紫外線から長期的に保護します。ヒグマの爪痕(200〜300kgf)を滑らせて逸らす効果があり、雨水や泥による腐食を防止。塗膜は10年以上メンテナンスフリーで、鋼板素地処理後に2層スプレー塗布で仕上げます。カラーは視認性と防護性を両立させます。
内部:72時間生存対応型 備蓄モジュール
飲料水6L、保存食3日分、簡易トイレ3回分、救急箱、毛布を標準装備。さらにソーラー蓄電システム(100Wh)とUSB充電口を備え、停電時でも照明と通信が確保可能です。内部ロックバー・緊急脱出バー・二重換気孔を設け、熊スプレーや拡声ホーンによる威嚇も可能です。サイレン・アラートシステム
PIR赤外線センサーと振動センサーが熊の接近を検知すると、100dBの電子サイレンとLEDストロボが自動で作動します。電源はソーラー+バックアップバッテリーで72時間連続稼働、内部非常ボタンでSOS発信も可能。防水等級IP65の屋外仕様です。

■製品概要
LIFE SHIELD CONTAINER(クマコン)は、熊害対策と災害対策を兼ね備えた多機能型避難シェルターです。サイズは12ft・20ft・40ftの3タイプを展開し、設置環境に応じて柔軟に対応します。
家庭用モデル(クマコン12/20)
自宅の庭や畑脇に設置し、熊出没時や災害時に即時避難が可能。内部には72時間滞在可能な備蓄モジュールを搭載します。

公共・観光モデル(クマコン20/40)
登山道・キャンプ場などに設置し、複数人が避難できる強化構造。のぞき窓・カメラ・警報装置を搭載し、ソーラーパネルによる自家発電にも対応します。

■今後の展開
当社は「クマコン」の普及を通じて、人と野生動物の共存、そして持続可能な防災社会の実現を目指します。
初年度は全国で100基の設置を目標とし、今後はソーラー発電能力を強化したモデルや、
よりコンパクトな個人向けモデルの開発も予定しています。
尚、ソーラー発電等電力自給モデルに関しては、東豊電機化学工業株式会社 https://www.theck.jp/ と連携し、防災コンテナとしての機能も強化しつつ、売電モデルと組み合わせて自治体等が取り組みやすい形も検討していきます。
また、農林水産省 鳥獣被害防止総合対策交付金や 内閣府 地域防災計画補助金に対応できるよう、諸条件を整えてまいります。
尚、販売代理店の募集も同時に開始する予定です。
■代表コメント
「これまで、コンテナという“箱”を通じて、農業・漁業・福祉などさまざまな社会課題に取り組んできました。その中で、最近の熊害や災害という脅威に直面し、コンテナ業界のパイオニアとして何か自分たちにできることはないかと考えたのがクマコンの原点です。この小さな一歩が、誰かの命を守るきっかけになれば幸いです。」
― 株式会社ジャカコン西日本・東日本 代表取締役 木尾昌睦
■製品情報
製品名称:LIFE SHIELD CONTAINER(クマコン)
販売開始:2025年12月予定
開発:東京理科大/㈱エコリニュー
製造:株式会社ジャカコン西日本
販売:株式会社ジャカコン東日本/㈱スマコンスタイル
お問い合わせ:o3ches@gmail.com
URL:https:/ /www.jacacon-k10.com/

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