【香害】香りが誰かの害になる。ー 子どもたちを香りのストレスから守るために、アース・キッズ株式会社では「包括的無香料行動ポリシー」を宣言します。
感覚過敏や化学物質過敏症など、香料が原因で活動が制限されたり体調不良を起こす子どもたちがいます。- アース・キッズ株式会社では、これらの「香害」から子どもたちを守る取り組みを始めます。

アース・キッズ株式会社(R)(所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷、代表取締役:高見 裕一、以下「アース・キッズ」)は、子どもたちを香りのストレスから守るため、包括的無香料行動ポリシーを宣言します。この宣言はアース・キッズや運営する児童発達支援・放課後等デイサービス「スタジオそら(R)」に通う子どもたちを守るためにとどまらず、全ての子どもたちの過ごしやすさを追求し、共に生きられる社会を目指すためのものです。
香りにストレスを感じる、感覚過敏・化学物質過敏症の子どもたちがいます|包括的無香料行動ポリシー宣言の経緯
アース・キッズは、「子どもたちのために。以上。」という理念、「すべての子どもたちが公平に可能性にチャレンジできる…。そんな社会を創る。」というビジョンを掲げています。東京都内及び神奈川県内16拠点で発達障害がある子どもたちに発達支援を提供する児童発達支援・放課後等デイサービス「スタジオそら」を運営する企業として、「子どもたちの健やかな成長を保障する環境を整えること」を重視しています。
発達障害である自閉スペクトラム症がある方の中には、嗅覚に過敏さのある感覚過敏がある方が一定数いらっしゃいます。嗅覚の過敏さを持つ場合、周囲にとっては良い匂いと感じていても、その匂いを強く感じたり、匂いの種類によって不快に感じたりすることがあります。過敏さやこだわりが強い場合には、そうした不快感から、さらに不安を感じて、その場に居られなかったり、活動を拒否したりすることがあります。
また、化学物質過敏症の方にとっては、洗剤や香料などのごく微量の化学物質に触れることで、頭痛、めまい、吐き気、疲労感など、体調不良の多様な症状が引き起こされる場合があります。
アース・キッズでは、これら「香害」から子どもたちを守るため、包括的無香料行動ポリシーを宣言いたします。
アース・キッズが宣言する「包括的無香料行動ポリシー」|宣言内容
①本社及び全ての事業所で設置する備品(手洗い石けん、消臭剤など)の無香料化。選択可能な場合は化学物質不使用品を使用。
②従業員に対し「香害」に関する研修を実施。
③業務中に使用する制汗スプレー・ボディシートに関して、無香料品を支給。
④業務中の香水の使用を制限。
⑤業務日に使用する衣類(柔軟仕上げ剤・香り付き洗剤を含む)・整髪料・化粧品・ハンドクリームなどは「香害」に配慮し、可能な範囲で無香料となるよう努める。
⑥事業所において「香害」に関するポスターを設置し、情報を広く周知する。
「香害」について、認知を広める活動を
アース・キッズは、未来を担う子どもたちのために、そして香料に敏感な人々のために、包括的無香料行動ポリシーを社会に先駆けて実践することをここに宣言します。
この宣言は、児童福祉の使命である「すべての子どもの最善の利益を守る」ことに直結しています。また、社員一人ひとりは職場だけでなく日常生活においても、無香料ポリシーを意識し、社会の模範として行動することに努めます。
私たちは、一人ひとりの社員の行動から社会を変えていくという覚悟をもって、香害をなくす取り組みを進めてまいります。
制作した「香りが誰かの害になる。」ポスター(当リリース冒頭画像を参照)は、社会的認知拡大のため、無償配布を行います。設置を検討いただける場合は、下部に記載の連絡先よりお問合せください。
化学物質過敏症当事者、代表・高見裕一よりメッセージ

「香害」から身を守ることは想像以上に難しい…。そのため社会的認知を広げる必要がある。
2008年、私は原因不明の体調不良に襲われました。
あらゆる化学合成された所謂「良い香り」とされるものが、めまい・頭痛・発汗・嘔吐・下痢などの諸症状を引き起こし、一時間その環境に身を置くと二日間立ち上がることが出来なくなるというような症状でした。
家族からは「クサイクサイ病」と疎まれ、精神的にも大変厳しい状況でした。
当時「化学物質過敏症(MCS)」という病気は一般に認知されておらず、原因不明の病として扱われ、特定されるまでに二年間という時間を要しました。
最新のエビデンスある調査を検証すると
・国民の7割以上が人工香料で不快な経験
・国民の4割以上が人工香料による体調不良を経験
・推定1,000万人が化学物質過敏症 ※国民の約8%
・子どもの12%が化学物質過敏症の症状を呈する ※成人より高い発症率
・米国では5人に1人が化学物質不耐症(=化学物質過敏症) ※日本の将来像である可能性
この様な結果が確認されます。
ーある日、我が家に“白い毒物”が持ち込まれました。小学生の子どもの給食着、その日は洗濯当番でした。前の当番の家庭で強烈なニオイの柔軟仕上げ剤を使われたらしく、給食着を入れていた子どものランドセルも汚物と化しました。
水だけで何度洗濯してもそのニオイは取れず、この給食着の問題は全国でニュースにも取り上げられています。
近年、ASDやADHDなどの発達障害の増加が社会問題となっており、その原因の一つとして胎児期や乳児期を含めた成長の過程での化学物質暴露DNT(発達神経毒性)が懸念されています。
ASDの方の中には、嗅覚に過敏さがあり、香りによって活動に支障をきたす方がいることも事実です。
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を例に出すまでもなく、化学物質に汚染された環境は人間にとって良いわけがありません。
無香料ポリシーはまさに「予防医学」の実践です。
大資本が「良い香り」を打ち出す洗脳的広告を垂れ流し続けることによって、子どもたちの成長が阻害されることに対して、疑問を呈すと共に事業体としての行動指針を打ち出します。
【会社概要・お問合せ】
商号 : アース・キッズ株式会社
代表者 : 代表取締役 高見 裕一
所在地 : 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-51-6 原宿MOA 2F
設立 : 2000年1月28日
理念 : 子どもたちのために。以上。
ビジョン: すべての子どもたちが公平に可能性にチャレンジできる…。
そんな社会を創る。
事業内容: 児童福祉法に基づく児童発達支援、
放課後等デイサービス「スタジオそら」(https://studiosora.jp/)
子どもの健やかな成長を支える総合情報メディア
「チャイルドラボ(R)」(https://child-lab.jp/)
URL : https://earth-kids.com/
TEL : 03-3403-4389
FAX : 03-3403-4388
広報担当: 川端
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