【千葉県富津市】保護犬とその里親が安心して過ごせる環境を目指すー 新たなドッグフィールド開発構想「DOX FIELD Northland」プロジェクト始動

保護犬が安心して心を開き、里親同士が支え合える環境を目指す新たなエリア開発プロジェクト

SaMRec.株式会社

千葉県富津市、都心から約1時間の場所に位置する【DOX FIELD(運営:SaMRec.株式会社)】は、イタリアングレーハウンドという繊細な犬種に特化した専用施設「DOX FIELD Southern Valley(会員制ドッグラン・ドッグホテル・別荘区画サービス」を運営する中で、犬にとって本当に安心できる環境とは何かを、日々現場で考え続けてきました。

同施設のイタリアングレーハウンド専用メインラン

イタグレという犬種は、音や視線、距離感といった環境の影響を受けやすく、「無理に慣らすのではなく、環境そのものが犬の安心を支えることの重要性」を強く実感してきました。こうした経験を土台に、新たな屋外施設構想として計画しているのが、「DOX FIELD Northland」 です。

■構想の背景

近年、保護犬を家族として迎える人は増え、犬の殺処分件数は減少傾向にあります。その一方で、保護犬を引き取った家庭の現場からは次のような声も多く聞かれます。

  • 慣らしの段階で安心して使える場所が少ない

  • 刺激の多い環境では、犬が常に緊張してしまう

  • 飼い主が一人で悩みを抱え込みやすい

多くの場合、保護犬の慣らしは都心や住宅地で行われます。
しかしその環境は、車の音、人の往来、生活音、突発的な接触など、犬にとって刺激が非常に多く、
常に緊張を強いられる状況になりがちです。その結果、犬の小さな変化や前進が見えづらくなり、

「本当に良くなっているのか分からない」
「このやり方で合っているのか」
と、里親側に大きな忍耐と精神的負担が求められる場面も少なくありません。

私たち自身も、保護犬を迎えた経験があります。その犬は、他のドッグランや施設では緊張が強く、
ほとんど遊ぶことができませんでした。

福岡県の民家から保護された中型犬雑種のニーナ

代表の愛犬ニーナ「多頭飼育崩壊現場から保護」

ニーナは福岡県出身で、多頭飼育崩壊の現場から保護された犬でした。我が家に来てからの最初の一週間以上、ニーナはほとんど何も口にせず、
人に怯え、触れようとすると体を小刻みに震わせていました。目を合わせることもなく、こちらの存在を感じるだけで身を固くし、糞尿も一切せず、ただ耐えているような状態だったのを覚えています。それまでの環境で、どれほど強い緊張の中で生きてきたのかを、言葉ではなく、その様子から感じ取るしかありませんでした。

その後、広さがあり、自然に囲まれ、人や犬との距離を自分で選べる環境に立ったとき、ニーナの様子は少しずつ変わっていきました。周囲を過剰に警戒することなく匂いを嗅ぎ、自分のタイミングで歩き出し、やがて走り出し、生き生きと遊ぶ姿を見せてくれたのです。無理に慣らしたわけでも、特別なトレーニングをしたわけでもありません。

ただ、犬が安心できる環境がそこにあっただけでした。

この経験が、

保護犬の子が心を開き、
「楽しい」という感情を少しずつ取り戻していける場所をつくりたい

というDOX FIELD Northland構想の、大きな原点の一つになっています。

保護されて数年が経過したニーナちゃん

■「ドッグフィールド」という考え方

DOX FIELDでは、この新しい屋外施設のあり方を「ドッグフィールド」と呼んでいます。

短時間で遊ばせることを目的とした従来のドッグランとは異なり、広さ・自然・距離感・滞在性を重視し、犬が「何もしない時間」も含めて安心して過ごせることを前提とした空間設計です。

都心や住宅地で慣らすことに比べ、人や音、刺激の少ない自然環境の中では、犬が自分のペースで落ち着きを取り戻しやすい。その実感も、この構想を形にする判断材料の一つです。

都心や住宅地で慣らすことに比べ、人や音、刺激の少ない自然環境の中では、犬が自分のペースで落ち着きを取り戻しやすい。


その実感も、この構想を形にする判断材料の一つです。

約4,000坪のNorthlandエリア

■ 保護犬フレンドリーを設計を実装

私たちが考える「保護犬フレンドリー」とは、単に保護犬を歓迎する姿勢や配慮の話ではありません。
保護犬が置かれやすい状態や、慣らしの現実を前提に、環境そのものを設計することだと考えています。

だからこそ DOX FIELD Northland では、「慣らすための場所」ではなく、
犬が自分のペースで安心を取り戻せる環境そのものを最初から用意することを重視しています。

人や犬との距離を自分で選べる広さ、逃げ場のある自然環境、突発的な接触を防ぐ動線と区画、そして過度な刺激から切り離された時間。これらはすべて、犬に無理をさせないための設計であり、同時に、里親が「待つこと」を肯定できる環境でもあります。

想定している主な要素は以下の通りです。

  • 高さ1,800mm + 返し付きフェンスによる安全性の確保

  • 二重ドア(ダブルゲート)方式による飛び出し防止

  • 約2,000坪規模の自然環境を活かしたフィールド

  • 森を活用した静かな散策・慣らしエリア

これらは、
犬を慣らすための場所ではなく、
犬が自ら安心できる状態に近づいていくための環境

として設計します。

■ 実現に向けた現在

DOX FIELD Northlandは、既存施設と同じエリア内に位置しながらも、機能・運営を分離した独立した新たなフィールドとして計画しています。

約4,000坪の土地を活用する本構想では、整地、フェンス施工、インフラ敷設など、段階的かつ大規模な整備が必要となります。

本プロジェクトは、施設整備に必要な資金を募ることだけを目的としたものではありません。
この場所を通して何を大切にしたいのか、
どんな価値観で犬と向き合いたいのかを共有し、
それに共感してくれる人たちとつながっていくこと

これも、同じくらい重要な目的だと考えています。

支援という形に限らず、考え方に触れ、共感し、将来的にこの場に関わっていいただくその入口として、クラウドファンディングという形を選びました。

クラウドファンディングサイトはこちら

■最後に 

本構想について、私たちが大切にしている考え方や価値観に、少しでも共感いただけましたら幸いです。

■ 施設概要 

  • 名称:DOX FIELD Northland

  • 所在地:千葉県富津市

  • 形態:犬のための屋外施設(ドッグフィールド)

  • 特徴:保護犬フレンドリー設計/里親コミュニティ形成

  • 運営:DOX FIELD

    (SaMRec.株式会社)

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会社概要

SaMRec.株式会社

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URL
https://www.samrec.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター10階
電話番号
-
代表者名
笹森 正継
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2020年11月