歩行車を使い続けられない理由、最多は「必要性を本人が感じていない」45% 専門職225名に調査

提案時の不安も「本人が受け入れてくれるか」が48%で最多となり、導入前後を通じて、利用者本人の受け止め方が課題に挙げられました。

株式会社 星光医療器製作所

株式会社星光医療器製作所(本社:大阪府東大阪市、代表取締役:平岡孝輔)は、理学療法士(PT)

100名、作業療法士(OT)70名、ケアマネジャー(CM)55名の計225名を対象に、2026年6月11日(木)から6月24日(水)までインターネットリサーチで実施した「介護保険レンタルにおける歩行車選びに関する実態調査」の結果を公表しました。

歩行車を導入した利用者が使い続けられない理由として、回答者の45%が「必要性を本人が感じていない」を選び、最多となりました。また、新しい歩行車を提案する際の不安やハードルも、「本人が受け入れてくれるか」が48%で最多でした。導入時と継続利用の双方で、利用者本人の受け止め方を課題と捉える専門職が多いことがうかがえます。

調査の背景

歩行車の選定には、理学療法士や作業療法士、ケアマネジャーなど、複数の専門職が関わります。身体状況や生活環境に適した製品を選ぶうえで、専門職がどのような点を重視し、導入後にどのような課題を感じているかを把握することが重要です。

当社は1971年に福祉機器ブランド「アルコー」を立ち上げ、歩行車の設計・製造・販売に取り組んできました。今後の製品開発と、利用者の体格や使用場面に応じた提案資料づくりに生かすため、歩行車の選定に関わる専門職を対象に本調査を実施しました。

調査結果1 必要性を本人が感じていないと回答した専門職は45%

歩行車を導入した利用者が使い続けられない理由を尋ねたところ(最大3つまで選択)、「必要性を本人が感じていない」が45%で最多となりました。職種別では、PT54%、CM40%、OT37%でした。

次いで、「重くて扱いにくい」29%、「操作に不安がある」27%、「外出先で使いにくい」24%、「見た目に抵抗がある」17%、「大きすぎる」16%と続きました。重さや操作性などに関する各項目を、本人の必要性の実感に関する回答が上回りました。

調査結果2 提案時の不安は本人に受け入れてもらえるかが48%で最多

新しい歩行車を提案する際の不安やハードルを尋ねたところ(最大3つまで選択)、「本人が受け入れてくれるか」が48%で最多となり、PTでは56%でした。次いで、「安全性や安定感に不安がないか」39%、「価格・レンタル費用が妥当か」20%となりました。

導入前の提案段階でも、利用者本人に受け入れてもらえるかどうかが、専門職の主な懸念となっています。

調査結果3 選定では歩行時の安定感が56%、体格への適合が39%

歩行車を選ぶ際に特に重視すべきだと思う点を尋ねたところ(最大5つまで選択)、「歩行時の安定感」が56%で最多となり、「転倒リスクへの配慮」が44%で続きました。この2項目は、PT・OT・CMのいずれでも上位に挙げられました。

そのほか、「利用者の身長・体格に合うこと」39%、「小回り・取り回しのしやすさ」35%、「本人が抵抗感なく使えること」30%も上位に入りました。「本体の軽さ」は13%でした。

調査結果4 小柄な方や女性利用者では持ち上げや収納などの負担が40%

小柄な方や女性利用者の歩行車選びで課題になりやすいことを尋ねたところ(最大3つまで選択)、「持ち上げ・収納・車載が負担になる」が40%で最多でした。次いで、「方向転換や取り回しが難しい」33%、「本体が大きく感じられる」32%となりました。

「体格に合う選択肢が限られる」も25%に上り、職種別ではPT・CMともに29%でした。持ち運びや取り回しに加え、体格に適したサイズを選べるかどうかも課題に挙げられています。

調査結果5 外出や買い物の課題は段差や坂道が48%で最多

利用者の外出・買い物場面で課題になりやすいことを尋ねたところ、「段差や坂道」が48%で最多となりました。

また、歩行車の選定時に重視する点として「屋外での使いやすさ」を挙げた回答は16%でした。設問や回答条件が異なるため、両者を直接比較することはできませんが、屋外での使用環境を具体的に確認することも、選定時の論点になると当社は考えています。

調査結果6 座面で休む場面を見かける専門職は56%

利用者が外出中に歩行車の座面に座って休む場面を見ることがあるかを尋ねたところ、「よくある」「ときどきある」の合計は56%でした。職種別では、PT60%、CM58%、OT49%となりました。

座面について気になる点は、「座るときの安定性」40%、「ブレーキ操作や固定が不安」37%、「座った後に立ち上がりにくい」35%が上位に挙げられました。

調査結果を受けて

本調査では、継続利用や導入時の課題として、本人の必要性の実感や受け入れに関する項目が最多となりました。選定時には、安定感に加え、体格への適合や本人の抵抗感の少なさも重視されています。

当社は、これらの結果から、利用者本人が「自分に合っている」と納得できる商品・仕様と、その納得を支える選定・調整が求められているのではないかと考えています。

当社の屋外用歩行車「アルコーステラ」シリーズは、標準〜大きめの体格に向けた「アルコーステラ」と、小柄な方に向けた「アルコーステラ mini」の2モデルを展開しています。いずれも工具を使わずに高さを調整できるプッシュボタン式で、グリップ部は4段階、脚部はアルコーステラが3段階、miniが2段階です。座面高も、アルコーステラは3段階、miniは2段階で調整できます。


利用者ごとにグリップや座面の高さを合わせ、使い心地を確かめる過程は、身体への適合だけでなく、「自分に合ったサイズに調整してもらった」という納得感にもつながると当社は考えています。利用開始後も、必要に応じて高さを調整し直すことができます。

一方で、調整機能だけで、利用者の不安や負担のすべてに対応できるわけではありません。重量については、「アルコーステラ」が8.5kg、「アルコーステラ mini」が8kgであり、今回「重くて扱いにくい」と回答された方の要望に十分応えられる軽さとは言えません。持ち運びや取り回しに関する課題も受け止め、今後の製品改良と情報提供に生かしていきます。

※本調査は、アルコーステラシリーズの使用による納得感や継続利用への効果を検証したものではありません。

今後の取り組み

当社は、本調査で寄せられた回答をもとに、既存製品の改良と新モデルの検討を続けます。

また、福祉用具専門相談員やケアマネジャーなど、歩行車の選定・提案に関わる方々に向けて、利用者の体格や使用場面に応じた選定の考え方を整理した資料を提供する予定です。

全国の福祉用具貸与事業者・販売代理店を通じて提供しています。製品の詳細は、商品カタログサイト(https://catalog.seiko-aruko.jp/products/detail/443)をご覧ください。

調査概要

調査名

介護保険レンタルにおける歩行車選びに関する実態調査

調査主体

株式会社星光医療器製作所

調査方法

インターネットリサーチ(モニタリストの職業パネルを利用)

調査期間

2026年6月11日(木)〜6月24日(水)

調査対象

理学療法士(PT)/作業療法士(OT)/ケアマネジャー(CM)

有効回答数

225名(PT100名/OT70名/CM55名)

※本調査は、歩行車メーカーである当社が企画・実施したものであり、第三者機関による調査ではありません。

※専門職の自己申告によるアンケートです。利用者本人への調査や製品の効果測定ではなく、回答した専門職が現場で認識している傾向を示しています。

※回答割合は、各設問の回答者数に対する割合です。複数回答の設問は最大3つ、または最大5つまで選択できるため、回答割合の合計は100%を超える場合があります。

代表コメント

株式会社星光医療器製作所 代表取締役 平岡孝輔

「歩行車を導入しても使われなくなる理由の最多が『必要性を本人が感じていない』だったことは、メーカーとして正面から受け止めるべき結果だと考えています。

製品の機能と、利用者ご本人の納得感の両方を大切にしながら、商品開発を続けてまいります。」

会社概要

商号:株式会社星光医療器製作所

創業:1932年(1971年「アルコー」ブランド立ち上げ)

所在地:〒578-0901 大阪府東大阪市加納5丁目11-6

事業内容:歩行車・福祉機器・病院備品の設計・製造・販売(自社設計・自社製造一貫体制)

公式サイト

https://www.seiko-aruko.jp/

アルコーステラ特設サイト

https://www.seiko-aruko.jp/lp/

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会社概要

株式会社 星光医療器製作所

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URL
https://www.seiko-aruko.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府東大阪市加納 5丁目11-6
電話番号
072-870-1912
代表者名
平岡 孝輔
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1963年11月