日本初「企業アルムナイ・カオスマップ」公開
国内の退職者コミュニティを網羅的に調査し、156社のアルムナイを掲載
当社代表の高橋が客員研究員を務める「企業アルムナイ研究会」(代表:中央大学ビジネススクール 教授 犬飼知徳)は、日本国内の主要企業のアルムナイ(現役ビジネスパーソンを対象とした退職者コミュニティ)を網羅的に調査し、156社の企業アルムナイを一覧化した「企業アルムナイ・カオスマップ」を国内で初めて制作し、公開しました。*
*2026年3月時点、企業アルムナイ研究会調べ

制作背景: 市場の全体像を可視化
労働力不足や労働市場の流動化に伴い、カムバック採用やビジネス連携を目的として、企業が退職者との関係を継続する仕掛けとして「企業アルムナイ」を立ち上げる事例が、ここ数年で急増しています。
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退職者と元在籍企業が取引する「アルムナイ経済圏」は年間1兆1,500億円に上ると試算:パーソル総合研究所、2020年 *1
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アルムナイ採用支援サービスの市場規模は、2024年度50.7億円(前年度比169%)、2028年度300億円規模に成長すると予測:矢野経済研究所、2025年 *2
このような急成長市場であるにもかかわらず、国内における企業アルムナイの実態調査は、各ツールベンダーの取引実績や、個別事例を核としたメディア記事が主で、全体像を把握・分析する調査はありませんでした。
そこで本研究会は、今後この市場を調査・研究する際の基本情報として、国内の企業アルムナイを網羅的に調査し、全体像を可視化した「カオスマップ」を制作しました。
*1. パーソル総合研究所「コーポレート・アルムナイ(企業同窓生)に関する定量調査」2020年
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/alumni
*2. 矢野経済研究所「リファラル採用・アルムナイ採用支援サービス市場に関する調査」2025年
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3732
注目点:「保守的」な業界までアルムナイが普及
今回の調査では、活動が確認できた156の企業アルムナイを掲載しました。
特筆すべきは、これまで「退職=決別」という伝統的な組織風土が根強いと見られてきた業界においても、アルムナイ設立が急増している点です。
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日本型大企業(JTC):先駆的な外資系やIT企業に留まらず、近年はトヨタ自動車やNTTグループといった、日本を代表する大手企業での導入が目立つ
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地方・公共部門:滋賀銀行や大分銀行などの地方銀行、自治体でのアルムナイ設立も確認
これらの事象は、国内のアルムナイ市場が本格的な「普及期」に突入したことを示唆しています。
今後は、立ち上がったアルムナイが持続的に価値を生み出せるかという「成果」が問われる第2フェーズへの移行が予想されます。
中央大学ビジネススクール 犬飼知徳 教授のコメント
企業アルムナイは、人材の流動化が進む中で、退職者との関係を通じて知識や機会が循環する新しい人的資本の仕組みとして注目されています。
本カオスマップは、日本における企業アルムナイの広がりを初めて体系的に整理・可視化した試みであり、今後の研究と実務の双方にとって基盤となることを期待しています。
◆調査・制作の詳細
<定義と範囲>
本調査では「企業アルムナイ」以下のように定義しています。
1. 現役ビジネスパーソンが対象
*除外)定年退職者主体の「社友会」
2. 参加資格や範囲が明確
参加資格や入会手順が定められ、メンバーの範囲が明確。
*除外)境界が不明確な人的ネットワークの連鎖である「企業マフィア」
3. 相互コミュニケーションが可能
メンバー同士が交流できる「コミュニティ」である。
*除外)カムバック採用の単体施策(キャリア情報登録と人事からの一方的な連絡)
また、本件趣旨に鑑みて、以下も対象としています。
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退職者が自主運営する「有志アルムナイ」
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自治体など公的組織のアルムナイ
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外資系企業のアルムナイで、国内での活動が確認できるもの
但し、以下に該当するものは除外しています。
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直近の活動が確認できない(目安:2年程度)
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規模が小さい(目安:100人未満)
<制作手順>
本マップは、学術的な厳密性を担保するために、以下手順で制作しています。
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調査対象リスト作成: 上場企業および非上場の主要企業を網羅したリストを作成
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生成AIによる網羅的調査: 各社のアルムナイの有無や活動状況を検索・抽出
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全件目視による裏付け確認: 抽出された各組織のリンクや公開情報を全件目視で確認
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採否と分類の決定:
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採否:上述基準に基づき採否決定
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分類:証券コード業種分類・日本標準産業分類を基に、一覧性や実態を勘案して調整
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【未掲載アルムナイ情報提供のお願い】
本マップは継続的に更新してまいります。
掲載希望や掲載漏れの情報提供は、以下フォームよりご教示ください。
https://forms.gle/kzsM8yokp2oVd7it9
◆備考
〇 本マップの二次利用について
本マップは、アルムナイ文化の普及と研究促進を目的に公開しているので、Webサイト、SNS、資料などでの転載・共有を積極的に歓迎いたします。
その際は必ず「企業アルムナイ研究会」のクレジットを明記下さい。
〇 研究会メールマガジンご登録
今後、以下のように様々な情報を提供していきます。
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業界ごとの構造や特徴を分析したレポートを4月に公開予定です
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レポートやマップの解説セミナーを4月に実施します
→Peatixをフォロー下さい:https://corp-alumni-lab.peatix.com
登録頂いた方には、今回掲載した企業アルムナイのリストを共有します。
<研究会メールマガジン 登録フォーム>
https://corp-alumni-lab.com/join
「企業アルムナイ研究会」について
中央大学ビジネススクール 犬飼知徳研究室が運営する産学連携プロジェクト。
企業アルムナイを「人的価値循環」の仕組みと考え、学術研究者と人事・アルムナイ運営の実践家が協働して、理論と実務の両面から研究します。
また、カンファレンス開催やアルムナイ構築支援などを通じて、企業アルムナイの社会実装を推進しています。
2025年:「キャリアオーナーシップ経営 AWARD 2025」にて優秀賞を受賞
2026年:「企業アルムナイ・カンファレンス」を開催し、約300人が参加
<基本情報>
設立:2024年4月
公式サイト: https://corp-alumni-lab.com
代表:犬飼 知徳(中央大学ビジネススクール 教授)
研究員:
高橋 龍征(ソニー有志アルムナイ発起人、conecuri合同会社 代表社員)
永島 寛之(ニトリ有志アルムナイ発起人/元人事責任者、トイトイ合同会社 代表社員)
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