日本発祥の「サウナ×カプセル」文化をアップデート。大阪「NEW JAPAN UMEDA」改装プロジェクトが国際的なデザイン賞2冠を達成 全国のホテル・温浴施設へのブランディング支援強化

~「和とサウナの共通性」に着目した一貫した空間設計が評価。MUSE Hotel Awards最高賞、アジア建築設計賞最優秀賞を受賞~

株式会社ハイジクリエイティブパートナー

梅田と扇町を結ぶ「梅田東通り商店街」の東端に位置するNEW JAPAN 梅田店。国内外からの観光客・ビジネス客だけでなく地元住民の銭湯的な役割も担っている。

空間デザイン事務所の株式会社ハイジクリエイティブパートナー(本社:東京都新宿区、代表:横井慎一郎)がクリエイティブディレクションおよびトータルデザインを手掛けた、大阪・梅田の老舗温浴施設「NEW JAPAN UMEDA(ニュージャパン梅田)」の改装プロジェクトが、世界的に権威のあるデザイン賞2冠を達成いたしました。「MUSE Hotel Awards 2026」にて最高賞の「Platinum Winner」を、また「ASIA ARCHITECTURE DESIGN AWARDS 2026(アジア建築設計賞)」にて「ASIA'S BEST HOSPITALITY INTERIOR DESIGN(インテリアデザイン最高賞)」を受賞いたしました。(2026年6月26日授賞式)

デザイン解説の後、この改装が「クライアント」「街」「時代」にもたらす貢献、今後の取り組みについてお伝え致します。

■ デザイン解説

「NEW JAPAN UMEDA」は、世界初のカプセルホテルと複数の大浴場やサウナを擁した、日本の温浴・宿泊文化の原点とも言える男性専用の複合施設です。いわば「カプセルホテルと温浴サウナの組み合わせ」は大阪で生まれた日本発祥の文化と言えます。本プロジェクトでは「和」と「サウナ」が持つ意匠的共通性に着目。そこを起点として施設全体で『日本的な感性や価値観』を表現することを目指しました。しかし月並みな和の表現に頼るのではなく、驚きや笑い(納得感)を大切にする大阪らしさを適度に織り込んだデザインを行いました。施設全体の滞在価値を高めるその客観的かつ革新的なアプローチが、国際的な審査員から高い評価を獲得しました。

【1F:ファサード】サウナの記号性と和の感性が融合した、新たな街の顔

温度計・時計・タオル・薪・ラドル・ストーブなどサウナアイテムを効果的にディスプレイ。作り込まれたサウナのインテリアが引き立つよう、外壁には大きな暖簾を採用。古い外壁を安価に一新する事にも寄与している。

梅田東通り商店街に立ち並ぶ飲食店や居酒屋の中で、一目で魅力的な温浴施設であることが伝わるよう、「サウナそのもの」を想起させる内外装を構築。サウナの記号性をストレートに表現しつつ、日本的な感性や様式・間合いを掛け合わせました。「商店街の中にいきなりサウナがある!」という驚きと、よく見ると「あーサウナがあるホテルね!」という笑いと共に、オリジナリティのある「温浴サウナ施設の顔」を創出しました。国内外のゲストを直感的に引き込み、上層階へ続く体験へのプロローグとなる佇まいを見せています。

【3F:カプセル&ワークスペース】伝統色「ベンガラ色」が彩るホテル、高機能なワークスペース

元々あった北欧風の空間をベースにして、ベンガラ色の客室とラウンジ(ワークススペース)の2つの機能を挿入。

客室エリアは、日本の伝統色である「ベンガラ色(紅殻色)」で統一されたカプセルホテルへと刷新。日本の古い商店街の裏路地では、ベンガラ色で統一されている景色をよく見かけます。これは江戸時代の奢侈禁止令(贅沢を禁止する決まり)への対策や、「目立ちすぎる派手な色は粋(いき)ではない」という商人たちの美意識から生まれたもので、裏路地のプライベートで静かな景観に溶け込ませるための工夫と言われています。今回「この就寝スペースは梅田東通り商店街の裏路地である」と見立て、古の商人達の感性をデザインに取り入れました。隣接する空間にはラウンジを兼ねたワークスペースを併設。ベンガラの補色であるグリーンをベースに温浴後のリラックスした状態のまま思考や作業に没頭できる環境を整え、現代のビジネスパーソンに寄り添う快適な滞在を提供しています。

【5F:カプセル&ラウンジ】黒川紀章氏のレガシーとミラーが織りなす「未体験のアート空間」

思い思いにくつろげるラウンジから、時空を繋ぐ狭いトンネルを潜り抜けて、新感覚のカプセル空間に誘われる。

建築家・黒川紀章氏が設計した世界初のカプセルは1979年の開業時から長年使われており、「生きた建築ミュージアム大阪」のコレクションに認定されています。私たちは日本的感性の結晶・大阪の財産とも言えるこのカプセルを既存のまま残し、クリーニングのみを施して完全保全。カプセルが配置されている空間の天井全面にミラー効果がある建材を貼る手法を採用しました。美術館では展示物が立体物の場合、その背後や上下にミラーを設置して色々な視点から芸術が見えるようにしています。それと同様「カプセルは美術館の中の展示物である」という敬意を持ち、色々な角度からカプセルを体感してほしいという思いでこの方法を採用しました。結果、空間全体がエッシャーが描く迷路のような佇まいを宿し、一つのアートの中に入り込んだ様な驚きと没入感のある宿泊体験を提供しています。併設されたラウンジでは、カプセルをオマージュしたオリジナル映像を映写。ここでの滞在を更に特別なものへと演出しています。

歴史的なカプセルがその価値を再表現しつつ、新たな世界を創造。4次元的迷路の様なアート空間。

■ このトータルデザインが「クライアント」「街」「時代」にもたらす貢献

特定のエリアを際立たせるのではなく、日本発祥の文化・日本的な価値観という軸で建物全体の価値を包括的に引き上げた本プロジェクトは、以下の3つの視点において確かな社会的貢献を果たしています。

【クライアント(施主)への貢献】:文化の継承とビジネスモデルの進化 

「世界初のカプセル」という唯一無二の歴史的資産を無加工で守りつつ、1F・3F・5Fそれぞれに異なる価値(洗練されたファサード、ワークスペース・ラウンジ、未体験のアート空間)を付加。これにより、地元民にも愛される老舗としての格式を強固にしながら、ビジネスパーソンやインバウンド、高感度な若い世代のニーズを網羅する「多様な宿泊スタイル」を確立し、施設の収益性と持続可能性の最大化に大きく貢献しました。

【街への貢献】:「生きた建築」の活性化による、都市の文化的魅力の向上 

前述の通り、大阪・梅田の歓楽街で長年親しまれてきた本施設のカプセルは、「生きた建築ミュージアム大阪」のコレクションでもある都市の財産です。その施設の外観と内観をトータルにアップデートしたことは、街の文脈(歴史)を次世代へ繋ぐと同時に、周辺エリアへ洗練された景観と新たな賑わいをもたらし、国際観光都市としての大阪・梅田の魅力を底上げすることに寄与しています。

【時代への貢献】:スクラップ&ビルドを超えた、リノベーションの革新的ロールモデル 

古いものを壊して新しくする「スクラップ&ビルド」から、既存の資産を活かして価値を再定義するサステナブルな開発への転換は、現代の大きな潮流です。日本独自の「サウナ×カプセル」という文化遺産をデザインの力で次世代へ継承する本作は、これからの建築ストックの活用と「既存に対する選美眼・残し方」を考える、まさに今の時代が求める試みです。

※右写真は改装前の5F客室の様子。

歴史的価値のあるカプセルではありますが、実際は「古くて暗いカプセルホテル」という状態でした。この価値や造形が再認識できる見せ方は何か?という問いから「天井と床だけを一新・美術館の様にミラー効果を利用」というアイディアが生まれました。

■ 今後の取り組み:(株)ハイジクリエイティブパートナー 代表・デザイナー 横井慎一郎のコメント

NEW JAPAN UMEDA様が内包するサウナとカプセルホテルの組み合わせは、日本、特に大阪が世界に誇るべき独自の温浴宿泊文化です。老朽化対策と新たな価値創造が改装の主たる目的でしたが、その目的を踏まえ、更に超えて国際的な最高賞として評価されたことを大変光栄に思います。 日本には、素晴らしい歴史や固有の文脈を持ちながらも、まだ全体のポテンシャルを活かしきれていないホテルや温浴施設が数多く存在します。私たちハイジクリエイティブパートナーはそのポテンシャルに対してオリジナリティのある解釈を行い、独自性・収益性・効率性・継続性など、あらゆる課題に対してレバレッジが効くデザインを常に心がけています。今回の受賞を契機に、全国のホテル・温浴施設のブランディング・リブランディングやトータルな新装・改装プロジェクトに更に広く携わり、その土地や施設が持つ固有の価値を現代、そして未来へと繋ぐ空間デザインを全国へ展開してまいります。

【受賞実績の概要】

MUSE Hotel Awards 2026

受賞ランク: Platinum Winner(最高賞)

主催: International Awards Associate(IAA)

評価概要: 世界30カ国以上からの応募の中から、専門家による厳格な審査を経て、世界の優れたホスピタリティ・デザインとして選出。

ASIA ARCHITECTURE DESIGN AWARDS 2026(アジア建築設計賞 / AADA)

受賞ランク: ASIA'S BEST HOSPITALITY INTERIOR DESIGN(インテリアデザイン最高賞)

評価概要: アジア圏における優れた建築・デザインを顕彰する権威あるアワード。商業的なインパクトだけでなく、文化的背景への配慮や卓越した空間美を総合的に審査。

【プロジェクト概要】

施設名: NEW JAPAN UMEDA/CAPSULE INN OSAKA(ニュージャパン梅田/カプセルイン大阪)

所在地: 大阪府大阪市北区堂山町9-5

施設特性: 世界初のカプセルホテル、複数の浴場、サウナ、サロンを擁する複合宿泊施設

改装対象エリア: ファサード、エントランス、ロビー(1F)、カプセルホテル・ワークスペース(3F)、ロッカーエリア(4F)、カプセルホテル・ラウンジ(5F)等

プロジェクトメンバー:

クリエイティブディレクション・インテリアデザイン・インテリアコーディネート・サインデザイン:HiGe creative partner

施工:KIKUSUI

家具設計・製作:seia

照明計画:DAIKO ELECTRIC

映像制作:THANK

音響設計:Sound System

カプセル:コトブキシーティング(3F・5Fとも)

写真:AKTGraphy / HiGe creative partner

運営会社:ニュージャパン観光株式会社

施設公式WEB: https://www.umedasauna-newjapan.jp/

【会社概要】

会社名: 株式会社ハイジクリエイティブパートナー(HiGe creative partner)

代表者: 代表取締役 / デザイナー 横井 慎一郎

所在地:東京都新宿区新宿5-18-20ルックハイツ新宿803号

事業内容: ホスピタリティ空間(宿泊施設・クリニック・美容等)・商業施設・住宅等のクリエイティブディレクション・インテリアデザイン・設計

URL:https://www.hige-cp.com/

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会社概要

URL
https://www.hige-cp.com/
業種
建設業
本社所在地
東京都新宿区新宿5-18-20 ルックハイツ新宿803号
電話番号
03-6403-9789
代表者名
横井慎一郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年09月