【大学生101人調査】59%が「AIを使わない企業は志望度が下がる」と回答。求めるのは先進性よりも「働きやすさ(61%)」。AI活用は“アピール”から“前提条件”へ

条件が同じなら71%が「AI活用企業」を選択する一方、半数は「仕事減少への不安」も吐露。学生が求めるのは単なる導入実績ではなく「どの業務でどう活用し、人をどう育てるか」の透明性。

株式会社TKwriteworks

AIを業務で活用する企業を取材・記録するメディア「AI SELECTION」を運営する株式会社TKwriteworks(所在地:兵庫県神戸市中央区、代表取締役:栗本 貴大)は、2026年10月、就職活動を控えた大学生101人を対象に「就職先のAI活用に関する意識調査」を実施しました。

調査の結果、志望企業がAIを活用していないと知った場合に志望度が「下がる」と答えた学生は59%に達し、活用していると知って「上がる(55%)」を上回る結果となりました。また、AI活用企業に対するイメージは「先進的で成長している(26%)」を大きく上回り、「効率的で働きやすそう(61%)」が最多となっています。学生にとって企業のAI活用は、単なる企業の先進性アピールではなく、自身の労働環境や働き方を判断する重要な指標になりつつある実態が明らかになりました。

図1 AI活用を知ったときと未活用を知ったときの志望度の変化(n=101)

調査結果の要点

・大学生の95%が生成AIを「週に数回以上」利用。すでに日常ツールとして定着

・志望度が「上がる(55%)」に対し、「下がる(59%)」が先行。AI活用は“加点要素”から“未活用による減点要素”へ

・AI活用企業へのイメージは「効率的で働きやすそう」が61%で最多。「先進性(26%)」を大きく凌駕

・給与・知名度が同等なら71%が「AI活用企業」を選択。地方企業でもAI活用が進んでいれば76%が候補に

・半数以上(52%)が「仕事が減る不安」を抱えつつも、95%が入社後のAI利用を希望

・学生が知りたいのは「使っているか」ではなく「具体的にどう使い、人をどう評価・育成するか」

1. 大学生の95%が日常的に生成AIを利用。「自社での線引き」を気にする層が増加

生成AIの利用頻度について尋ねたところ、「ほぼ毎日」が57%(58人)、「週に数回」が38%(38人)となり、合わせて95%(96人)の学生が日常的に生成AIを活用していることが分かりました。「使っていない」と答えた学生はわずか2%(2人)にとどまります。

自由記述では、講義の課題やプレゼン資料作成などで日常的に利用している実態が多く挙げられ、「入社後の実務においてどこまでAI利用が認められているのか知りたい」といった、企業側の受け入れ方針に関心を持つ声が目立ちました。

図2 生成AIの利用頻度(n=101)

2. AI活用は「あれば加点」から「なければ減点」のフェーズへ

就職先のAI活用状況について、全体の72%(「とても気になる」27%、「やや気になる」46%)が「気になる」と回答しました。

志望企業がAIを活用していると知った際に志望度が「上がる」と答えた学生は55%(55人)だったのに対し、全く活用していないと知った際に「下がる」と答えた学生は59%(60人)に達しました。

個別データを分析すると、「活用していても志望度は変わらないが、未活用だと下がる」と回答した学生(17人)が、「未活用でも下がらないが、活用していれば上がる」学生(12人)を上回っています。このことから、就活生にとってAIの業務活用は「魅力を底上げする付加価値(加点)」から、「導入されていないと敬遠される基準(減点)」へと変化している傾向が伺えます。

文系・理系別では文系学生の意識が特に顕著で、条件同等時のAI活用企業の選択率は文系81%(51/63人)、理系58%(19/33人)となりました。

図3 就職先のAI活用が気になるか(n=101)

3. 学生が求めるのは企業の先進性ではなく「働きやすさ」

AI活用企業に対する第一印象は、「効率的で働きやすそう」が61%(62人)で最多となりました。「先進的で成長している」は26%(26人)にとどまり、約2.4倍の開きが生じています。

企業側は対外的な発信において「先進性」や「技術力の高さ」を強調しがちですが、学生にとっては「業務の無駄が省かれ、健全に働ける環境か」という自己の就労環境に直結する要素として捉えられています。自由記述でも「残業削減につながる」「単純作業が自動化され、コア業務に集中できそう」といった期待が多く寄せられました。

図4 AI活用企業と聞いて最も強く感じるイメージ(n=101)

また、「給与や知名度が同等の2社があった場合、どちらを選ぶか」という設問では、71%(72人)がAI活用企業を選ぶと回答しました。AI活用は給与等の基本条件を覆すものではないものの、同水準で比較された際の決定打として機能している実態が伺えます。

図5 給与や知名度が同じ2社ならどちらを選ぶか(n=101)

さらに、地方企業であっても「AI活用が進んでいれば候補に入る(条件次第含む)」と答えた割合は76%(77人)にのぼり、採用力の強化や地方ディスアドバンテージの払拭にAI活用が寄与する可能性を示しています。

4. 半数が「仕事減少」への不安を抱えつつも、95%は実務利用に前向き

「AIによって自身の仕事が減る・失われることへの不安」については、52%(53人)が不安を感じていると回答しました。その一方で、入社後に業務でAIを使うことに対しては「積極的に使いたい(44%)」「必要なら使う(52%)」を合わせ、95%が利用に前向きな姿勢を示しています。不安があると回答した53人のうち、96%(51人)が「それでも業務で利用する」と答えています。

自由記述に寄せられた懸念を分析すると、主に以下の4つの論点に集約されました。学生はAIの導入自体を拒絶しているのではなく、「AI導入によって組織や業務がどう変化し、新入社員の成長機会がどう担保されるか」を注視していることが分かります。

図6 AIで自分の仕事が減ることへの不安(n=101)

不安の種類

学生の言葉(自由記述・原文)

丸投げ

AIに全任せのような企業には勤めたくないと思った。

人を減らす

社員を減らさないという安心感がほしい。

考える力

AIに頼りすぎてしまって自身の成長に繋がらないのではないか。

セキュリティ

正しく設定しないと外部に社内の情報が漏れるため、正しく活用できているかが気になる。

5. 採用現場に求められるのは、「活用アピール」ではなく「運用の透明性」

自由記述の回答から見えてきたのは、「AIを活用しています」という抽象的なアピールに対する学生の慎重な視線です。「具体的にどの程度使っているのか情報開示している会社が少ない」「ツールの導入だけでなく、教育やルールが整備されている会社のほうが安心できる」といった意見が目立ちました。

これらを踏まえ、企業が採用活動(採用サイトや会社説明会)で伝えるべき情報は、以下の3点に集約されます。

  • 使っている業務を具体的に書く:何の作業に何を使い、どれだけ時間が減ったか

  • 人が判断する範囲を書く:AIに任せないと決めていることと、確認する人

  • 研修と人の扱いを書く:使い方を学ぶ時間の有無と、減った時間の使い道

学生が注目しているのは、対外的な「先進性」の誇示ではなく、「現場でどう運用され、人がどう関わり、社員がどう育成されるか」という運用の実態と誠実さです。

調査概要

項目

内容

調査名

学生のAI意識調査(就職先のAI活用に関する意識調査)

調査主体

株式会社TKwriteworks

調査方法

クラウドソーシングを通じたインターネット調査

調査対象

大学生(1〜4年生)

有効回答数

101人

調査期間

2026年10月

回答者の属性

4年生39人・3年生30人・2年生18人・1年生14人/文系63人・理系33人・その他5人/所在地は東京都23人、大阪府11人、愛知県・北海道・福岡県各7人ほか全国

備考

構成比の数値は小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。本調査結果を引用・転載いただく際は、必ず「AI SELECTION調べ」と明記してください。

※調査結果の詳細は、AI SELECTION内のレポート記事でも公開しています。

▼ 記事URL

https://aiselection.jp/articles/518/

本調査結果の引用・転載について

本調査の結果は、報道、記事、資料、授業などで自由にお使いいただけます。営利・非営利を問わず、事前のご連絡は不要です。お使いいただく際は、次の点をお願いします。・

・出典として「AI SELECTION 学生のAI意識調査(2026年10月)https://aiselection.jp/」と、メディア名とURLをあわせて明記してください

・Web上でお使いの場合は、https://aiselection.jp/ または上記の記事URLへのリンクをお願いします

・数値や文言を変えずにお使いください

・グラフ画像はそのまま転載いただけます

・自由記述の引用は原文のまま、回答者が特定できない形でお願いします

・掲載媒体をお知らせいただければ、AI SELECTIONからもご紹介します。

AI SELECTION について

AI SELECTION は、都道府県ごとにAIを業務で使いこなす企業を選出し、記録するメディアです。導入のきっかけ、うまくいかなかったこと、いまの使い方まで、地域のAI活用の実例を紹介しています。選出企業の取材記事に加え、企業のプレスリリース掲載、学生インタビュー、本調査のようなレポート記事を通じて、企業と学生の双方にAI活用の実態を伝えています。

▼ AI SELECTION

https://aiselection.jp/

会社概要

項目

内容

会社名

株式会社TKwriteworks(ティーケーライトワークス)

所在地

兵庫県神戸市中央区

代表者

代表取締役 栗本 貴大

創業

2024年

事業内容

生成AI導入支援/メディア事業/マーケティング支援

公式サイト

https://tkwriteworks.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社TKwriteworks

担当:山本

メールアドレス:info@aiselection.jp

※調査データの提供、追加取材、図表素材の二次利用等につきましてもお気軽にお問い合わせください。

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マーケティング・リサーチ
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会社概要

株式会社TKwriteworks

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URL
https://tkwriteworks.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
兵庫県神戸市中央区浜辺通4丁目1-23 三宮ベンチャービル 717
電話番号
090-6324-7230
代表者名
栗本 貴大
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年10月