【世界初】工場・施設の火災を初期段階で素早く検知できる高感度吸引式煙検知システム『SAS(Suction Alarm System)』の販売を開始

産業用防災の日本フェンオール株式会社は、この度、工場・施設火災を初期段階で素早く検知できる新技術を搭載した製品の発売を開始いたします。


従来の吸引式煙検知は、吸引機能を持つ受信盤に配管を接続し、その配管上に開けた穴(吸引口)より煙を吸引し検知する方式でした。この方式は積極的に煙を吸引することにより通常の煙検知器より速く検知することができる特徴がありましたが、火災の発生場所の特定が出来ず、また他の吸引口から煙の無い空気を吸引することで煙が希釈され正確に検知できない問題がありました。

日本フェンオールは4年前に発売した世界最小クラスの煙検知器を吸引用配管内に埋め込むことで、これらの複数の問題を一気に解決した全く新しい吸引式煙検知システムを開発しました。更にこのシステムは0.3％/ｍの濃度の煙を検知することができる高感度なセンシング機能も兼ね備えております。


【『ＳＡＳ』の特徴】
1) アドレッサブル機能
ＳＡＳは、超小型煙検知部を内蔵した“検知モジュール”を開発したことで、モジュールごとにもつアドレス情報が煙発生箇所の特定を可能にしました。
更に検知モジュールごとに0.3～3%/ｍの範囲で個別に感度設定が可能。
また、１台の吸引受信盤に最大３１台の検知モジュールを接続することができるので、複数個所を効率的に監視することを実現しました。

2) リアルタイムな状態表示･履歴確認機能
ＳＡＳは、検知モジュールごとに現在の監視状況や過去の履歴、アラーム値･プリアラーム値などの設定内容の確認やそれらを表示する機能を備えています。また、パソコンを接続することで防災センターなどから遠隔で操作・確認することも可能です。
　
3) 安定した検知機能
従来の配管吸引口による方式は煙の無い空気も一緒に吸引することで煙が希釈され安定した確実な検知ができないリスクがありましたが、ＳＡＳは吸引箇所ごとに検知部を備えており、安定した確実な検知を可能にしました。

4) 高感度な検知
一般にビルや工場などに設置される煙検知器は煙濃度５～１５%/ｍの感度ですがＳＡＳは、その10～50倍以上の感度をもつ0.3%/ｍの高感度な検知能力を備えています。

5) 吸引箇所の距離による検知遅れを解消
従来の吸引式煙検知は、受信盤と配管(吸引口)の距離により検知時間に差が生じるリスクがありました。ＳＡＳは吸引箇所ごとで検知することを可能にしたことで時間差によるリスクを解消しました。

6) 自己診断機能
ＳＡＳは、検知モジュールごとに検知部の状態を自己診断する機能を備えており、常に最良の状態を維持することができます。万が一、検知部に不具合が発生した場合でも、いち早く確実に確認することが可能です。
(正常・異常を問わず受信盤上で検知モジュールごとの状態を確認することができます)
定期的に検知器の状態を点検するわずらわしさから開放されます。

7) 使い勝手を考慮した｢コア｣を採用。
医療機器や高機能電子基板の開発から培った日本フェンオール独自のソフト｢コア｣を採用、受信盤とパソコンを接続することで検知モジュールの設置箇所や監視状況(アラーム･プリアラーム･故障など)を配置図面上にリアルタイムに表示することができます。


【設置対象】　半導体製造・検査装置、配電盤・分電盤、産業用ロボット、
電池試験ライン等、早期に且つ高感度に煙の発生を監視したい施設や設備。

【価　格】メーカー希望小売価格：
検知モジュール　￥３６，７５０(消費税込み)
吸引受信盤 　　￥９８，７００(消費税込み)

【販売開始日】2011年12月９日

【製造・発売元】日本フェンオール株式会社
熱のコントロールをコア技術として、火災報知・消火システム、高性能防災システム、半導体製造装置用熱板、人工腎臓透析システム、プリント基板等の分野で製品開発、システムの販売・設計・工事・メンテナンス等の提供を主な事業活動とする。
防災分野では、高度な性能が要求される産業設備・工場・オフィスビル・立体駐車場・プラントなどで実績がある。


お問合せ先
日本フェンオール株式会社
商品企画室　担当；高橋

〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-10
電話 [phone] FAX [phone]
e-mail: [e-mail]
HP: http://www.fenwal.co.jp