中学生のこころの健康教育 ~「悩みは、がまんするしかないのかな?」出前授業を実施~
中学生のメンタルヘルス教育に役立つ情報を盛り込んだ、はじめての副読本 「悩みは、がまんするしかないのかな?」について学んでもらう出前授業を行いました
こころの健康副読本編集委員会(代表笠井清登)は、中学校保健体育副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」を教材にしたこころの健康教育に関する出前授業を、2014年1月27日(月)に大田区立大森第二中学校で行いました。
副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」は、自我が成長する重要な時期となる中学生に対して、メンタルヘルスケアの実践的な内容を盛り込み、漫画を通して教育する副教材として、公益財団法人精神・神経科学振興財団の協力のもと、中学校関係者、医療関係者、支援者らで作成し、2013年11月に発行しました。
今回の出前授業は、この副読本を活用し、東京都大田区立大森第二中学校(東京都大田区大森北6-18-1)の1年生の男子を対象にして、保健体育の授業の一環として行いました。講師は、東京大学医学部附属病院精神神経科助教、熊倉陽介が行い、アシスタントには金原明子(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻専門職学位課程)、石井綾華(NPO法人Light Ring.代表理事)、石井晋也(大田区立馬込東中学校元PTA会長・子ども幸せ研究所代表)ら、こころの健康副読本編集委員会のメンバーが参加しました。
授業では、副読本の漫画に登場するキャラクターを演じる生徒を決めてもらい、音読してもらってから各ストーリーの中で描かれているメンタルヘルスに関する情報について解説するという流れで行い、その後、4~5人のグループに分かれて互いの考えを出し合うためのワークショップを行いました。漫画には、いつもは元気な男の子が、テストで悪い点をとったことを原因に、いつもとちがう気分や行動が現われてくる様子が描かれ、そんな変化のサインに気づき自分の行動を変えることや、周りの人が気づいてちょっとした気づかいをすることの大切さを学んでもらいました。
グループワークは、もし自分が悩んでいるときにどんな声がけやコミュニケーションをしてもらいたいのか、してあげたいのかをテーマとし、なるべく多くの意見を出してもらえるように、各自の意見を付箋に書いて模造紙に貼り出した後、各意見をグルーピングしてタイトルをつけるという手法で行いました。
生徒が軽妙に漫画を読み進めると拍手が起こるなど、授業は終始リラックスした雰囲気で進行し、グループワークにおいては、悩みに関して生徒同士が活発な意見を交わす姿や、互いに相談しながら様々な意見を出す様子が見られました。最後に、グループワークでまとめられた内容を発表してもらい、もし自分や身近な人が悩んでいるとき、自分で対処できることがあることや、誰かに頼ることの大切さについて伝え、出前授業を終了しました。
出前授業の取り組みは、今後もメールにて受付を行い、希望校に対して実施する予定です(詳細はhttp://psycience.com/に記載)。メンタルヘルスケアにおける悩みとの向き合い方について、中学生の興味を高め、新しい視点で捉えてもらうための実践的な情報の提供を通して、こころの不調に対して適切な対処ができる能力の育成を促進することを視野に入れ、継続的に取り組んでいきます。
〇出前授業を希望される中学校は、こちらよりお問合せください→http://psycience.com/
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