マーク・ニューソンがデザインした世界限定10組の日本刀、”aikuchi”。 ワールドプレミアエキシビジョンを、3月20日(木)東京で開催。 マーク・ニューソンも来日決定!
ビジュアルデザインスタジオWOW inc.のプロデュースによりマーク・ニューソンがデザインし、世界限定10組で制作されるアートとしての日本刀、”aikuchi”(アイクチ)。世界に先駆け一日限りのワールドプレミアエキシビションを、3月20日(木)東京でいよいよ開催します。
エキシビションにあわせマーク・ニューソンが来日するほか、aikuchiを作り上げた東北の職人たちも会場で皆様のお越しをお待ちしております。この機会にぜひご来場ください。
エキシビションにあわせマーク・ニューソンが来日するほか、aikuchiを作り上げた東北の職人たちも会場で皆様のお越しをお待ちしております。この機会にぜひご来場ください。
WOW × Marc Newson “aikuchi exhibition”
主催: aikuchi制作委員会(WOW inc. / Marc Newson Ltd / EXS inc. / 東北経済産業局)
会場: 東京美術倶楽部 3階 (東京都港区新橋6 -19 -15 (Tel 03-3432-0191(代) )
会期: 2014年3月20日(木) 10時~17時
HP: w0w.co.jp/aikuchi
経済産業省「伝統的工芸品産業復興対策支援補助金産地活性化事業」平成25年度助成事業
【About aikuchi project】
この度、ビジュアルデザインスタジオWOW inc.は、世界的に有名なプロダクトデザイナー、マーク・ニューソンを迎え1000年以上の歴史を誇る日本第一級の伝統工芸である日本刀のオリジナルアートピース“aikuchi”(アイクチ)を誕生させました。作品名“aikuchi”は、鐔(つば)を持たない形状の日本刀“合口”を指します。武器として生まれた日本刀は時代の変化とともにその形を進化させてきました。平和の時代を迎えたとき、日本刀は身を守るための鐔(つば)という機能をなくしました。日本刀合口は平和の象徴であり友好のかたちです。その価値は「お守り」という価値に進化し現代へ継承されてまいりました。今回マーク・ニューソンはこの合口の持つ意味に共感し、この考え方を作品へと昇華させ“aikuchi”を生み出しました。“aikuchi”は「日本の美意識」と「伝統の工芸技術」、そして「革新のデザイン」を融合させ創り上げた、アートとしての日本刀です。
■WOW inc. 高橋 裕士(たかはし ひろし)
プロフィール:
WOW inc.代表。1700年代から代々続く刀匠の家庭で伝統工芸や古美術に囲まれて育つ。1997年仙台で会社設立し、2000年に東京、2007年にロンドンへ活動の場を広げる。
現代における日本の伝統と美の普及にも取り組んでいる。
背景:
本作は、これまで数々のビジュアル作品を手がけてきたWOWが、初めて企画から総合的にプロダクトプロデュースをした作品となる。高橋の生家で宮城県指定無形文化財である法華家(ほっけけ)を始め、東北の伝統工芸は震災の影響からも存続が危ぶまれている。そこで、東北の伝統工芸の粋を、「日本刀」に集約し、工芸品ではなくアート作品として世界のマーケットに切り込むため世界的に著名なデザイナー 、マーク・ニューソンとのコラボレーションを実現させ、アートとしての日本刀を誕生させた。
取り組み:
プロデュースに当たり、刀身を作り出す法華家(ほっけけ)、東北伝統の箪笥”岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)”の職人技術を活かした収納ケースと東北伝統の漆塗り”秀衡塗(ひでひらぬり)”の職人技術を活かした刀装具のデザインを、マーク・ニューソンと共にプロデュースを行った。
■Marc Newson(マーク・ニューソン)
プロフィール:
マーク・ニューソンは、現代デザイナーの中で最も成功を収め、影響力を持つ人物の一人。家庭用品から家具、腕時計、自転車、車、ヨット、レストラン、飛行機の内装、建築、そして自身の彫刻作品と多岐に渡るジャンルで数多くの革新的な作品を発表し続けている。
背景:
本作は、マーク・ニューソンにとっても特別なプロジェクトとなった。日本に一時期在住していた彼は、日本の文化、職人達の技に、もの作りの観点から大いなる尊敬心を持っており、刃物に深い造詣を持つ彼にとって「日本刀」は憧れの存在でもあった。本作のデザインにあたって来日したマーク・ニューソンは、東北で伝統工芸の現状や各職人の技に触れ、その結果、aikuchiは東北の各職人達の技の特徴を魅力的に引き出しながらも、現代的なアートピースへと昇華させた作品となった。
取り組み:
マーク・ニューソンは本作において、鞘(さや)のグラフィックパターン、鐔 (つば)の加工法、紐、収納ケース、ディスプレイに至るまで、刀身以外の全ての刀装具デザインを、職人達の技と意見を取り入れながら行った。
【伝統的指定工芸品】
岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)
職人 及川 孝一(おいかわ こういち)
岩谷堂箪笥は、約800年前、中世日本の中心的都市として栄えた平泉にほど近い岩谷堂で生まれた。東北地方に位置する平泉には当時、優秀な木工、漆工、金工職人らが京都から集められており、これらの工芸職人らが岩谷堂箪笥の原型を育んだ。及川孝一は「隠し蟻継ぎ」と呼ばれる難易度の高い継ぎ手を箪笥製作に導入し、それを伝統技法として確立するなど、岩谷堂箪笥の進化に大きく貢献している。
【伝統的指定工芸品】
秀衡塗(ひでひらぬり)
職人 佐々木 優弥(ささき ゆうや)
秀衡塗は、平安時代末期に平泉で栄えた奥州藤原氏第3代当主・藤原秀衡が京より職人を招来し、この地方特産の漆と金をふんだんに使い、器を造らせたのが起源とされている。その技法と格式は、歴史の変遷、興亡をのりこえ、代々の工人達によって伝え育てられた。佐々木氏は伝統的な技法や形をもとに、新しい材料・技法・発想を取り入れて、現代にも受け入れられる器を開発し続けている。
【特別協力】
刀身制作(とうしんせいさく)
刀工 法華 三郎信房(とうこう ほっけ さぶろうのぶふさ)
大和伝保昌派は、鎌倉末期に大和の国(現在の奈良県)の名工、保昌貞吉・貞宗らによって完成された。その流れを汲む法華氏の初代清房は当時仙台藩に召し抱えられ、法華一族は今でも宮城県で研鑽を続けている。九代目法華三郎信房は代々受け継いできた格調高い作風を継承し、その究極を求め続けている。現在、大和伝保昌派の鍛法を続けているのは、法華三郎信房・栄喜父子だけといわれる。
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