「日本におけるセクシャリティの自覚と許容」に関する調査
LGBTマーケティングラボ通信vol.1
【調査概要】
●調査テーマ :日本におけるセクシャリティの自覚と許容に関する調査
●調査地域 :全国47都道府県
●調査対象 :20~59歳の男性 305名、女性245名、計550名
●調査期間 :2016年3月17日
●調査方法 :インターネット調査
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■40代女性がLGBTに対する許容度ダントツ1位という結果に。
昨今、LGBTを取り巻く状況は大きく変化をしています。日本では13人に1人、約7.6%がLGBTに該当するといわれており、2020年の東京オリンピック開催に向けて今後ますます関心が高まっていくことが予測されます。
そこで、この度LGBTマーケティングラボでは、世の中関心が高まる一方、個人のセクシャリティの自覚と許容の実情を探るべく、日本全国47都道府県で年齢性別不問のインターネットアンケート調査を実施しました。
その結果、「自分は100%ストレート(異性愛者)だと思いますか?」という質問に対し、40代女性の約65%が「自分はストレートだが、ストレートではない人がいても良いと思う」と返答。LGBTに対する許容度が全年代の中で一番高いということがわかりました。
【調査結果】
質問: 自分は100%ストレート(異性愛者)だと思いますか?
回答:
①100%異性愛者であり、同性を好きになる人がいるのは不快だ
②100%異性愛者だが、同性を好きになる人がいても良いと思う
③異性愛者だが、将来同性を好きになるかもしれないし、そうなったらそれでも良い
④今まで異性としか好きになったことはないが、自分が同性を好きになることがあっても良いと思う
⑤今まで異性としか付き合ったことはないが、同性を好きになったことがあり、同性と付き合っても良いと思う
⑥異性と同性とも付き合ったことがあり、自分を100%異性愛者だとは思っていない
⑦異性愛も同性愛も含め自分のセクシュアリティを特定する必要はないと思う、気にしていない
⑧自分はセクシャルマイノリティに該当すると思う
⑨あてはまるものはない
◆全体計
「①同性を好きになる人がいるのは不快だ」と答えた、LGBT否定派は全体において約20%程度にとどまり、将来的な可能性も含めて自身がLGBTだという人(③~⑥回答者)は5.2%ほど(550人中約28.6人)、自分はストレートであるがLGBTに理解を示すという人は52.4%(回答者の半数強)だということが分かります。
<性別・年代別結果>
◆20代( 20歳~29歳)
◆30代(30歳~39歳)
◆40代(40歳~49歳)
◆50代(50歳~59歳)
【総括】
今回の調査で、全世代の中で40代女性がLGBTに対する許容度が一番高い、ということが判明しました。
なかでも、40代前半(40~44歳)では約7割が「自分は異性愛者だが、同性愛者がいても良い」と答えています。この結果は、TVを中心としたメディアでLGBTについて取り上げる機会が増えることによって、中心視聴者層である40代女性にLGBTに対する許容度が高まったことが要因の一つだと考えられます。
その一方で、50 代男性の間では、LGBTに対して不快に思うと答えた人が24.2%おり、まだまだLGBTに対する理解がないことがうかがえます。
今後、日本企業のダイバーシティへの取り組みを促進するためにも、レティビーでは企業へのLGBT研修を通じて、企業の役員・役職者であるこの世代への理解を促す必要があると考えます。
■関連URL
LGBTマーケティングラボ:http://lgbt-marketing.jp/
株式会社レティビー:http://letibee.com/
【LGBTマーケティングラボ】
所長 榎本悠里香(エノモトユリカ)
2012年に新卒で株式会社ガイアックスに入社。海外のカスタマーサポート事業部の運用を担当したのち新規事業本部で営業系のクラウドソーシングサービスなどに従事。
2015年5月に株式会社レティビーに取締役として参画。自身も性的マイノリティーであることをオープンにし、企業向けLGBT研修などのプロデュース、LGBT とアライアンスのための生活を豊かにするメディア「Letibee LIFE」の運営を行う。2016年同会社の代表取締役に就任。
★座右の銘:倒れるなら前のめり
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