「立命館大学宇宙地球探査研究センター(ESEC)」を設置
月・惑星における生存圏拡張、居住・生活圏構築開発への扉を開く
センター長には佐伯和人教授が就任、学内25名を超える研究者が集結
センター長には立命館大学総合科学技術研究機構の佐伯和人(さいき・かずと)教授が就任(写真右)。同機構の𡈽山明(つちやま・あきら)教授、中川毅(なかがわ・たけし)教授、長岡央(ながおか・ひろし)准教授、仲内悠祐(なかうち・ゆうすけ)助教、また理工学部の小林泰三(こばやし・たいぞう)教授、テクノロジー・マネジメント研究科の湊宣明(みなと・のぶあき)教授など、総勢25名を超える探査や拠点開発に関わる多様な領域を専門とする研究者が、「人類の生存圏の維持と拡大に貢献する」という共通するビジョンのもと、新センターに集いました。
人類の生存圏構築を目指して──探査・開発フェーズに焦点を当てた日本初の研究組織
NASAのアルテミス計画をはじめ、欧州宇宙機関(ESA)などが進める、2050年に月に1000人規模の村をつくるという「Moon Village構想」、火星への移住を見据えた持続的調査の展開など、宇宙に関する研究開発は、ロケット・人工衛星開発などの「発見型」の宇宙探査から、人類が宇宙で活動するための、生存圏や居住空間の構築に向けた第一歩である探査拠点・宇宙開発インフラを整備していくフェーズへと広がりを見せています。
発見型探査を第1フェーズ、探査拠点開発を第2フェーズ、将来的な宇宙での都市開発を第3フェーズとすると、人類の生存圏構築に向けて宇宙開発の現場を切り拓く第2フェーズにフォーカスを当てた研究組織は世界でも珍しく、日本初となります。人跡未踏の地に自ら探査・開発拠点を構築し、最先端の観測データをもたらすことを使命としています。
日本では、JAXAが計画している小型月着陸実証機プロジェクト(SLIM)が今夏以降に、月極域における水資源の存在・利用可能性の調査に向けた月極域探査ミッション(LUPEX)の打ち上げが次年度以降に予定されるなど、宇宙における人間の生存圏に関わる研究に大きな期待が寄せられています。SLIMやLUPEXには、佐伯センター長らが主要メンバーとして参画しています。
本研究センターでは、月・火星を主たるフィールドに位置付け、「宇宙資源学の創成」に挑みます。具体的には、SLIMやLUPEXの搭載機器の開発・運用をはじめ、月・惑星における測量、地質・地盤調査技術や月面基地建設に関する研究を推進します。また、将来的な宇宙探査の基盤となる、地球上でのフィールド探査においても、日本有数の拠点となることを目指します。これらの活動において、フロンティアに挑む多様な企業との連携のもと、月・惑星をフィールドとしたイノベーション創出と社会実装を進めてまいります。
■ESEC公式WEBサイト (6月29日 14時 公開予定)
https://esec.ritsumei.ac.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
■立命館大学 広報課:岡本
(TEL:075-813-8300 / E-mail:r-koho@st.ritsumei.ac.jp)
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