≪ 通年性アレルギー性鼻炎・花粉症 全国意識・実態調査 ≫
「10年以上」症状に悩まされている患者(15~64歳)が5割以上 小児患者(5~15歳)でも、保護者の約5割が「3年以上」と回答 一方、医療機関への定期受診率は2割未満
鳥居薬品株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:髙木 正一郎)は、全国の通年性アレルギー性鼻炎、花粉症のいずれかの症状を自己申告いただいた本人(15~64歳)4,692名(各都道府県100名、山梨県のみ92名※)と、子ども(5歳~15歳)が両疾患のいずれかを持っていると自己申告いただいた保護者1,600名(全国を8地域に分け、各地方200名)を対象に、自身や子のアレルギー性鼻炎の理解と対処の現状についてのインターネット調査を実施しました。通年性アレルギー性鼻炎と花粉症は、様々な対策グッズや治療薬が普及しておりますが、依然多くの患者さんが症状に悩まされています。そこで本人やご家族がその症状を理解し、どのように対処されているか、両疾患の状況を比較しながら調査、分析をいたしました。(調査期間:2018年3月1日~3月9日)今回の調査では、主に次のような結果が得られました。
※ 調査結果の分析では山梨県92名のためウェイトバック集計で補正
※ 調査結果の分析では山梨県92名のためウェイトバック集計で補正
<患者本人の調査>
■ 症状を自覚し10年以上悩まされている人は通年性アレルギー性鼻炎64.6%、花粉症51.9%
■ 症状や対策で、最も不満に思っていることは「完治しない」が最多、通年性アレルギー性鼻炎47.3%、花粉症41.0%
■ 医療機関への定期受診率は、通年性アレルギー性鼻炎8.1%、花粉症16.0%
■ 医療機関未受診の理由は通年性アレルギー性鼻炎では「体質だから仕方ない」(34.9%)、花粉症では「市販薬で対応しているから」(45.6%)が上位に
■ 原因抗原を特定する「血液抗体検査」や「皮膚反応テスト」を受けたことがある人は、通年性アレルギー性鼻炎23.8%、花粉症22.8%と少ない
■ 治療方法として症状軽減を目的とした「対症療法」と根本的に治すことを目的にした「根治療法」の2つがあることを知っていたのは通年性アレルギー性鼻炎29.0%、花粉症37.1%
<小児患者の保護者の調査>
■ 症状が出てから3年以上症状に悩まされている子どもは、通年性アレルギー性鼻炎53.8%、花粉症
48.0%
■ 症状や対策で、最も不満に思っていることは「完治しない」が最多。通年性アレルギー性鼻炎
49.4%、花粉症43.0%
■ 子どもの症状の原因となる抗原を「知らない」保護者は通年性アレルギー性鼻炎51.1%、花粉症42.1%
■ 「舌下免疫療法」の治療意向がある保護者は、通年性アレルギー性鼻炎45.0%、花粉症48.4%
■ 「アレルギーマーチ」について通年性アレルギー性鼻炎70.5%、花粉症69.4%の保護者が「知らなかった」
日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部・感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生(本調査監修)のコメント
日本においては全国民の4人に1人が通年性鼻炎、スギ花粉症と推計されており(※1)、近年その若年化が課題となっています。一方で医療機関への受診に関してはセルフメディケーションの普及等の影響もありますが、特に通年性アレルギー性鼻炎においては、“体質だから仕方がない”との認識により医療機関への受診が進んでいない現状が今回の調査より鮮明となりました。
アレルギー治療において重要なことは、まず症状の原因を特定し、できる限りその原因を避けることにあります。その為には血液検査等による原因抗原の特定が必要であり、結果として治療の選択肢も広がることになります。
特に小児においては、幼少期のアレルギー疾患が起点となり他のアレルギー疾患に進展する傾向がみられることが知られており(アレルギーマーチ)、その重要性は尚更です。
また近年、保険適応されたスギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎に対する「舌下免疫療法」は、アレルゲン免疫療法の1種です。アレルゲン免疫療法は、WHO(世界保健機関)が示した見解書(※2)の中でも、アレルギー症状を抑えたり軽減する薬物療法とは異なり、根治が期待出来、アレルギーマーチの進行を止めうる治療法として位置づけられています。
アレルギー疾患対策基本法が施行されており、地域毎の取組みも進められていく予定です。今後はより多くの患者さんがアレルギー疾患、検査、治療に対して正しい情報を得ることができ、より適切な対処ができるよう、そして我々医療者はそれらに対応できるようになることが求められています。
(※1) 鼻アレルギー診療ガイドライン
(※2)WHO Position Paper Allergen immunotherapy:therapeutic vaccines for allergic disease. Geneva:January27-29 1997
■ 症状を自覚し10年以上悩まされている人は通年性アレルギー性鼻炎64.6%、花粉症51.9%
■ 症状や対策で、最も不満に思っていることは「完治しない」が最多、通年性アレルギー性鼻炎47.3%、花粉症41.0%
■ 医療機関への定期受診率は、通年性アレルギー性鼻炎8.1%、花粉症16.0%
■ 医療機関未受診の理由は通年性アレルギー性鼻炎では「体質だから仕方ない」(34.9%)、花粉症では「市販薬で対応しているから」(45.6%)が上位に
■ 原因抗原を特定する「血液抗体検査」や「皮膚反応テスト」を受けたことがある人は、通年性アレルギー性鼻炎23.8%、花粉症22.8%と少ない
■ 治療方法として症状軽減を目的とした「対症療法」と根本的に治すことを目的にした「根治療法」の2つがあることを知っていたのは通年性アレルギー性鼻炎29.0%、花粉症37.1%
<小児患者の保護者の調査>
■ 症状が出てから3年以上症状に悩まされている子どもは、通年性アレルギー性鼻炎53.8%、花粉症
48.0%
■ 症状や対策で、最も不満に思っていることは「完治しない」が最多。通年性アレルギー性鼻炎
49.4%、花粉症43.0%
■ 子どもの症状の原因となる抗原を「知らない」保護者は通年性アレルギー性鼻炎51.1%、花粉症42.1%
■ 「舌下免疫療法」の治療意向がある保護者は、通年性アレルギー性鼻炎45.0%、花粉症48.4%
■ 「アレルギーマーチ」について通年性アレルギー性鼻炎70.5%、花粉症69.4%の保護者が「知らなかった」
日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部・感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生(本調査監修)のコメント
日本においては全国民の4人に1人が通年性鼻炎、スギ花粉症と推計されており(※1)、近年その若年化が課題となっています。一方で医療機関への受診に関してはセルフメディケーションの普及等の影響もありますが、特に通年性アレルギー性鼻炎においては、“体質だから仕方がない”との認識により医療機関への受診が進んでいない現状が今回の調査より鮮明となりました。
アレルギー治療において重要なことは、まず症状の原因を特定し、できる限りその原因を避けることにあります。その為には血液検査等による原因抗原の特定が必要であり、結果として治療の選択肢も広がることになります。
特に小児においては、幼少期のアレルギー疾患が起点となり他のアレルギー疾患に進展する傾向がみられることが知られており(アレルギーマーチ)、その重要性は尚更です。
また近年、保険適応されたスギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎に対する「舌下免疫療法」は、アレルゲン免疫療法の1種です。アレルゲン免疫療法は、WHO(世界保健機関)が示した見解書(※2)の中でも、アレルギー症状を抑えたり軽減する薬物療法とは異なり、根治が期待出来、アレルギーマーチの進行を止めうる治療法として位置づけられています。
アレルギー疾患対策基本法が施行されており、地域毎の取組みも進められていく予定です。今後はより多くの患者さんがアレルギー疾患、検査、治療に対して正しい情報を得ることができ、より適切な対処ができるよう、そして我々医療者はそれらに対応できるようになることが求められています。
(※1) 鼻アレルギー診療ガイドライン
(※2)WHO Position Paper Allergen immunotherapy:therapeutic vaccines for allergic disease. Geneva:January27-29 1997
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