菱熱工業、簡易差圧冷却ユニット「動く~る」新発売 設置工事不要! 冷蔵ルームに置くだけで、揚げ物などの風味を保ち急速冷却
導入コストは従来の4分の1、少ロット多品種生産の食品工場に最適
冷熱プラント、食品プラントの機械・設備のコンサルティング・設計・製造・販売・設置を行う菱熱工業株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:近藤貢)は、食品工場などの既存の冷蔵ルームに置くだけで、加熱調理品を品質や風味を保ったまま速やかに冷却する簡易差圧冷却ユニット『動く~る』(特許出願中)を開発、9月11日から全国で本格販売いたします。
http://www.ryonetsu.com/ugocool.shtml
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『動く~る』は、差圧ファンを内蔵したステンレス製のボックス。既設の半製品冷蔵ルームに入る大きさ(高さ190㎝・幅75cm・奥行90cm、125kg)で、キャスター付きなので移動も簡単です。常温の部屋に置いて差圧ファンを回せば、冷凍した食品の解凍にも使えます。すでに冷蔵ルームのある食品工場なら大がかりな設備導入工事は不要で、3φ200V2OAのコンセントをご用意頂ければ運転可能です。導入コストも従来の差圧冷却設備に比べて4分の1程度に抑えることができます。価格は1台43万9000円(消費税別、番重・カートはオプション)。本年度100台の販売を目指しています。
《当製品開発の背景》
加熱調理と並んで調理品の冷却は、衛生管理上、重要なコントロールポイントです。
差圧冷却とは、冷蔵ルーム内に負圧の差圧室を設け、冷気をファンで強制的に循環させることで、より短時間でムラなく効率的に調理品を冷却するシステム。真空冷却の苦手とする食品も冷却が可能で、揚げ物や焼き物、タレなどの加熱調理品やスイーツを、水分を保った柔らかい食感や風味を残したまま、急速冷却できます。
当社では、これまで20年以上にわたって差圧冷却庫を開発・設計し、全国の食品工場などに設置して参りましたが、今回新たに、少ロット多品種の食品冷却と省コスト化に対応すべく、差圧冷却庫の差圧ブース部分だけを“切り取る”形でボックス化し、冷蔵ルーム内に置くだけで従来と同程度の冷却性能を発揮する簡易差圧ユニットを開発いたしました(*図1)。
《当製品の特長》
①従来の差圧冷却庫の差圧ブースと同じ仕組みで、冷却対象商品に風を均一に通過させることで、水分の飛散を抑え風味を保ったまま、ゼラチン・タレ・揚げ物などを均一に冷却します。
②現在使用している冷蔵ルーム内にスペースがあれば、大がかりな設置工事不要ですぐに使用できます。
③3φ200V20Aのコンセントに差し込み、電源のON/OFFができるシンプル構造。キャスター付きで移動も楽々。
④冷蔵庫冷却よりも素早く冷却できるので、急な発注にも対応できます。
当社が実施したカフェオレゼリーの冷却テストによると、35℃から10℃までの冷却時間は、冷蔵庫放冷(保管棚、庫内温度:平均5.3℃)のみでは70分、『動く~る』の併用では、上段41分、中段31分、下段43分と約60%に短縮(*図2)。
⑤導入コストは差圧冷却庫の4分の1ほど。「差圧冷却システムを導入したいが、今ある冷蔵庫を活用して、差圧冷蔵庫を実現したい」「設備投資額をなるべく抑えたい」と考えている食品工場経営者らに最適です。
(*図1)
(*図2)
※動く~る+菱熱製バット・ラック台車を使用。
※食品の種類・使用環境によって冷却効果は異なります。
<会社概要>
■会社名:菱熱工業株式会社
■住所 :東京都大田区南馬込2-29-17
■創 業:1948年7月21日
■設立:1966年2月9日
■資本金:1億円
■売上高:84億円(平成28年9月期・関連会社含)
■代表取締役社長:近藤 貢
■従業員:135名
■事業内容:冷熱エンジニアリング 冷熱エンジニアリング総合企業
冷熱プラント、冷熱機械、環境装置、冷凍冷蔵、
空調衛生設備のエンジニアリング、コンサルティング、設計、製造、施工、メンテナンス
■URL:http://www.ryonetsu.com/
【本件に関するお問い合わせは】
菱熱工業株式会社 /芝田 TEL:03-3778-2116 FAX:03-3778-2117
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