2017年度「国際交流基金地球市民賞」受賞団体決定のお知らせ

芝園団地自治会(埼玉県川口市)、Nagomi Visit(東京都港区)、黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)

独立行政法人国際交流基金

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、1985年より国際文化交流を通じて日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、相互の知恵やアイディア・情報を交換し、ともに考える団体に対して「国際交流基金地球市民賞」(以下、地球市民賞)を贈呈しています。
このたび、第33回となる2017年度の受賞団体に、芝園団地自治会(埼玉県川口市)、Nagomi Visit(東京都港区)、黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)の3団体が決定いたしましたので、お知らせいたします。
なお、2月27日(火)18時30分より、ザ・キャピトルホテル東急にて授賞式を開催いたしますので、後日ご取材に関する詳細をご案内いたします。
No. 2017-063
                                                                          記 
2017年度受賞団体
芝園団地自治会(埼玉県川口市、代表:韮澤 勝司)
<コミュニティが直面する課題に対応する多文化共生の先進的事例 ― 高齢の日本人と若い外国人世帯の共存>
Nagomi Visit(東京都渋谷区、代表:楠 めぐみ)
<「これならできる!」お茶の間から始まる国際交流 ― 「ホームビジット」>
黄金町エリアマネジメントセンター (神奈川県横浜市、代表: 竹内 一夫)<人をつなぎ、地域をつくるアートの力で安心・安全なまちづくり>
※次頁以降に、受賞団体の略歴や授賞理由などの詳細を記載しております
以上
国際交流基金について(http://www.jpf.go.jp/j/index.html
国際交流基金は世界の全地域において、総合的に国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関です。1972年に外務省所管の特殊法人として設立され、2003年10月1日に独立行政法人となりました。海外に23か国・24の拠点を持ち、「日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむ」をミッションに掲げ、世界の人々と日本の人々の間でお互いの理解を深めるため、さまざまな企画や情報提供を通じて人と人との交流をつくりだしています。 

2017年度「国際交流基金地球市民賞」受賞団体
芝園団地自治会
【所在地】 埼玉県川口市芝園町3
【代表者】 韮澤 勝司
【設立】     1981年
【ウェブサイト】 https://www.facebook.com/shibazonokakehashiproject
【紹介映像】 https://youtu.be/g_GP4Citr-Q

<授賞理由>
埼玉県川口市にある芝園団地は1990年代後半から中国人住民が増え始め、2009年には住民の約4割が外国人となり、2011年に住民の不満がピークに達した。
これを受け、交流イベントの開催、中国語のSNSを活用した情報発信等、自治会の様々な取り組みの結果、中国人の自治会役員も登場するなど、共生の意識の根付く活気にあふれる団地となった。外国人住民が担い手として参画し、また、学生団体「芝園かけはしプロジェクト」との協働等、開かれた自治会運営をしている。地域における国際交流は、日本人だけで準備し、外国人はお客様として参加することもあるが、芝園団地は住民が相互に参加する多文化共生の好事例と言える。
日本人住民と外国人住民とで試行錯誤を積み重ねてきた本自治会の取り組みは、これから日本全国のコミュニティが直面する課題に対応する新たなモデルとしても意義がある。

<受賞団体からのコメント
今回の受賞を機に、芝園かけはしプロジェクトとの協働を深化しつつ、地元内外組織との連携を強化して、地
域住民・学生・各組織にとって三方良しになる活動をより一層展開したいです。
また、生産年齢人口の減少に伴い、隣近所が外国人住民になる時代も間近です。その際、私たちの多文化
共生の地元づくりの経験が、他地域の参考になることで、国籍を問わず誰もが住みよい地域社会の形成に貢献できれば嬉しく思います。 


Nagomi Visit
【所在地】 東京都港区
【代表者】 楠 めぐみ
【設立】 2011年
【ウェブサイト】 https://nagomivisit.jp
【紹介映像】 https://youtu.be/95osUCPlD10

<授賞理由>
Nagomi Visitは、海外から訪れる人々が日本の一般家庭で「ホームビジット」体験ができるよう、訪問者と一般家庭のマッチングをしてきた。ホストと家庭料理を囲んで2~3時間の国際交流を行うこの活動は、2011年の設立以来、年々広がりを見せており、ゲスト数は設立初年の177人から2016年には1509人に伸び、ホスト登録件数も42都道府県、900組に上っている。
この活動の面白いところは、これならやってみようという一歩を踏み出しやすい、とても気軽に国際交流ができる点である。ゲスト側は全世界から、ホスト側は日本全国で、という地域的広がりがある点も際立った特徴である。
 人的にも財政的にも最小限の体制でなされているが、寄付金や補助金に頼らず、持続可能性が高い。ウェブを活用した国際交流活動として先進的な取り組みであると評価できる。

<受賞団体からのコメント>
草の根レベルで活動を続けてきた「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」に対し、この度地球市民賞という賞をいただき、大変光栄です。NAGOMI VISITで多くのゲストと出会い、「人生が変わった」「世界を見る目が変わった」と仰る方や、国内外でゲストと友人として再会を果たしている方も増えています。これからも、活動の趣旨に賛同してくださるホストの皆さん、参加者のゲストの皆さん、そして活動を応援してくださる多くの皆さんに感謝し、丁寧に運営をしていきたいと思います。
 

 


黄金町エリアマネジメントセンター
【所在地】 神奈川県横浜市中区黄金町
【代表者】 竹内 一夫
【設立】 2009年
【ウェブサイト】 http://www.koganecho.net
【紹介映像】 https://youtu.be/RuG1H730MKU

<授賞理由>
横浜市初黄・日ノ出町地区は、2000年代初頭、売春等を行う違法特殊飲食店が急速に増え、住民が近づきがたい街になっていた。住民の声をきっかけに一斉摘発が行われ、2008年、高架下にアートを生かしたまちづくりがスタートした。黄金町エリアマネジメントセンターは2009年に設立され、関係者の緊密な連携のもと、安心・安全の回復と日常的な賑わいの創出を進めてきた。
地域一帯が舞台のアートフェスティバル「黄金町バザール」の開催を中心に、地域の新たな魅力を内外に発信している。また、アジア諸国を中心としたアーティスト・イン・レジデンス交換プログラムを積極的に行っており、外国につながりを持つ住民も多数暮らす同地域で、アーティストが人々の交流の橋渡しをしている。
課題に正面から向き合い、地域の可能性を日常的に模索し、真摯で地道な文化交流を続けてきた。

受賞団体のコメント
このような形で私たちの活動を高くご評価いただきましたことに深く感謝申し上げます。とりわけ若いスタッフたちにとってはようやく日頃の苦労が報われたという特別の感慨があります。私たちの仕事は多くの方々との連携によって成り立っています。地域のみなさんをはじめ、行政、警察、企業、大学の関係者の方々、そして黄金町のアーティスト、一緒に仕事をした国内外のアーティストの皆さん、そして黄金町を卒業した元スタッフの皆さんとともにこの喜びを分かち合いたいと思います。ありがとうございました。
 

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会社概要

独立行政法人国際交流基金

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URL
-
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都新宿区四谷4-4-1
電話番号
-
代表者名
安藤裕康 
上場
未上場
資本金
-
設立
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